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「英語を使って働く」ってどういうこと?翻訳家、教師、語学コンサルタント…英語のおしごと大集合!

「英語を使って働く」ってどういうこと?翻訳家、教師、語学コンサルタント…英語のおしごと大集合!

「英語を学び、英語で学ぶ」学習情報誌、ENGLISH JOURNAL(EJ)。2019年5月号のテーマは「仕事」。翻訳者や学校の先生から、国際的に活躍するジャーナリストまで、いろいろな方のお仕事の様子を徹底取材しました。英語を使って働く方々のリアルな声をご紹介します。

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年5月号

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年5月号

  • 出版社: アルク
  • 発売日: 2019/04/05
  • メディア: 雑誌

翻訳者

今回、お話を伺ったのは、ENGLISH JOURNAL の学習コーナーの翻訳などを担当されている、フリーランス翻訳者の春日聡子さんです。

フリーランス翻訳者になるまで、どんなお仕事をされてきましたか?

幼いころから英語をはじめ、語学の勉強は好きでした。日本の大学を卒業後、銀行に入行しました。当時はまだ、英語を専門とした仕事をしようとは思っていませんでしたが、海外からお客さまがいらしたときの通訳などを任されることはよくありました。その後、出版社勤務などを経ましたが、子育てとの両立や、転勤の多い家庭事情もあり、世界中どこにいても仕事を続けられるよう、フリーランスの翻訳者・編集者として仕事をしていこうと思い、現在に至ります。

翻訳する上で心掛けていることは何ですか?

最近、AIや機械翻訳などのテクノロジーが著しく発達し、翻訳者は「滅びゆく職業」とも言われていますが、それでもまだ今は、人による翻訳の方が優れている部分が多いと感じています。著者や話し手が意図した言外の意味や、思考の流れに至るまで伝わるように翻訳できるのは、人ならではの力ではないでしょうか。

そして、複数の辞書や情報源を調べ、「なんとなく訳す」のではなく、その訳語が適切なのだと、しっかり「裏を取る」ことも大切だという意識を強く持っています。

翻訳をする上で、英語力以外に必要だと感じるものはありますか?

よい翻訳をするためには、英語力に加え、好奇心が大事だと思います。この仕事をしていると、さまざまな分野で活躍されている方々の話を聞いたり、読んだりする機会があります。自分の専門外の話は、やはり難しく感じることがありますが、好奇心を持って何度も繰り返し接していると、少しずつ理解が深まります。

英語力向上のために、今も取り組んでいることを教えてください。

BBC のニュースを見るなど、仕事以外の部分でも英語に触れる習慣を持つようにしています。最新の英語に触れる機会を増やし、自分自身を常にアップデートしていきたいと思っています。

教師

「英語の先生」ももちろん、英語を使ったお仕事の一つです。今回は、新渡戸文化学園小中学校・高等学校の山本崇雄先生にお話を伺いました。

英語の先生を志したきっかけは何ですか?

英語に目覚めたきっかけは、浪人中に予備校の先生に、「だまされたと思って音読をしなさい」と勧められたときです。「受験勉強に音読って必要なの?」と思いながら10回読んでみると、英語が記号ではなく言語として理解できたんです。英語が言語として「わかる」、自分で勉強して「『わかる』が作れる」経験を子どもたちに伝えたいと思いました。

山本先生が実践されている「教えない授業」について教えてください。

教員が正解や知識を一方的に教えるのではなく、生徒が主体となって学んでいく授業です。教員はファシリテーターとなって「学び方」について指導します。

僕が授業でよく使う英語は、Pair up.(ペアになってください)や、Please ask your partner.(パートナーに聞いてみましょう)、Face your partners.(パートナーと向かい合って)など、生徒同士で考えるためのフレーズです。

「自律的な英語学習」をこれから社会人がやろうと思ったら、どうすればいいのでしょうか?

英語学習にはHow to本がたくさんあります。それを参考に「ワクワクできる勉強法」を探してみることでしょうか。英語学習に近道や万人向けの方法はないですし、効率性を求めた段階でワクワクからは遠ざかってしまいます。よく「100 の法則」と生徒にも言うのですが、まずは発音でもなんでも100回やってみることです。問題集なら100ページ、そして100日トレーニングを続ければ、何かが変わってくるはずです。

「教えない授業」の始め方

「教えない授業」の始め方

 

語学コンサルタント

英語を学習したいとき、語学学校に通うのも一つの手段です。その際、受講生の学習に関わる欠かせないパートナーとなるのが、語学コンサルタントです。今回は、スパルタ英会話新宿御苑校の語学コンサルタント、四俵美嶺さんにお話をうかがいました。

「語学コンサルタント」とはどんなお仕事ですか?

私たち語学コンサルタントは、生徒さんがモチベーションを維持し、効率よくスキルアップできるように全力でサポートするのが仕事です。

まずは英会話上達の目的や目標をヒアリングして、そのゴールに到達できるようなカリキュラムを組みます。

スマホのメッセージアプリを使って、生徒さんから学習の進捗状況を毎日報告してもらい、そのチェックとフィードバックも行っています。そうすることによって英語学習のモチベーションの維持管理に役立てています。

語学コンサルタントとして働く上で、英語以外に必要なスキルはありますか?

英語の勉強に関する悩みなどを伺うので、コミュニケーション力は必須です。生徒さんの目的を聞き、その課題を解決するためにはどういったトレーニングや勉強が合っているのかを正しく提案するためには、まずは話を聞いて理解する力が最も重要だと思います。

仕事ではどんな英語表現を使うことが多いですか?

シンプルな英語ですが、生徒さんが頑張ったときにはしっかりと気持ちを伝えてモチベーションを上げたいと思っているので、励ましの言葉をよく使います。例えば、Good job!、Well done.、Excellent!、Fantastic!、Go for it. などです。いずれも「よく頑張ったね、素晴らしい」といった意味ですね。

spartan-english.jp

国際ジャーナリスト

今を生きる上で、日本だけではなく、海外の事情についても知っておくことはもはや必須と言えそうです。日本にニュースを届けるためには、海外で英語で取材やインタビューをするジャーナリストの存在が不可欠。今回は、国際的に活躍されているジャーナリストの大野和基さんにお話をうかがいました。

英語を学び始めたきっかけは何でしたか?

僕が英語の勉強を始めたのは、小学校3年生のときに父親から「英語ができれば、世界中どこでも生きていける」と言われたことがきっかけです。近所に津田塾大学の2期生だという方が住んでいました。その方の私塾でスパルタ授業を受け、英語を磨きました。

国際ジャーナリストとしての活動内容を教えてください。

国際政治情勢から芸能ゴシップまで、世界中を飛び回って取材しています。年間フライト数は80回以上です。これまで多くの要人、渦中の人物へ英語で単独インタビューをしてきました。

世界で唯一、僕だけがインタビューに成功したような案件もあります。CNN やニューヨーク・タイムズなど世界的な報道機関ができなかったことを、英語ネイティブではない日本人の僕が達成できたときは感慨深かったですね。

仕事上、よく使う英語表現があれば教えてください。

would や could を使う仮定法構文を使った感情表現は、アメリカ人との会話で頻出します。ネイティブのような英語を使わないと取材に応じてくれない人は今もたくさんいるので、国際ジャーナリストとして活躍するには、やはり相応の英語力が求められます。

取材相手に「あなたの見解を聞かせてください」と尋ねるときでも、What is your take on ~? と What is your view on ~? ではニュアンスが違います。プロとして仕事をするには、相手によって表現を使い分ける必要があります。

世界で通用する英語を身に付けるのに、おすすめの勉強法はありますか?

僕は恥ずかしがらずに「聞く」ことが大切だと思っています。話しているときに相手の反応がおかしいと思ったら、どんなくだらないことでも「知らないから教えて」と聞いてみることが大事です。それから学んだことを意識して使ってみるといいですね。

もっと英語のお仕事について知ろう!

もっと英語のお仕事について知ろう!

EJではこの4人へのさらに詳しいインタビューに加え、翻訳ガイドや通訳コーディネーターの方にも取材を敢行。英語を使って働くためのヒントが満載です。

また、それぞれの人が英語で仕事をする中で見つけた、意外な英語表現などもまとめてご紹介しています。ぜひチェックしてください!

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年5月号

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年5月号

  • 出版社: アルク
  • 発売日: 2019/04/05
  • メディア: 雑誌

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江頭茉里

構成・文:江頭 茉里
ENGLISH JOURNAL編集部員。夢は自分が編集した本ばっかりの本棚を作ること。 熱しやすく、冷めにくい。好きなもの・趣味が多すぎるのが悩み。