人がいない!「がらがら」は英語でなんて言う?

「がらがら」という表現は、場所や乗り物などが非常に空いている状態を示す際に使われます。この状況を英語でどのように表現するといいでしょうか。例文と併せて紹介します。

「がらがら」は英語で?

日本語で「がらがら」と表現される状況は、英語ではさまざまなフレーズで表されます。具体的には次のような表現があります。

empty

emptyは「空の」という意味で、場所や乗り物などに人がほとんどいない状態を示す、最も基本的な表現です。

The train was empty this morning.
今朝の電車はがらがらだった。

virtually(実質的に)を付けて、「空と言ってもいいくらいだった(まばらに人はいる)」という言い方をしてもいいでしょう。

The museum was virtually empty on Monday.
月曜日の博物館は、ほぼ無人(がらがら)だった。

deserted

desertedは「人気のない、無人の」という意味で、ほとんど人がいない状態を示すことができます。「見捨てられた、放棄された」という意味もあります。

The streets were deserted during the holiday.
休日中、通りには人気がなかった(がらがらだった)。

sparsely populated

sparselyは「まばらに、わずかに」という意味の副詞で、形容詞 populated(人がいる)と組み合わせて、人が非常に少ない場所を指すことができます。

The beach was surprisingly sparsely populated today.
今日、ビーチは驚くほど人がまばらだった(がらがらだった)。

sparselyの代わりにlightly(少し)を使うと、もう少し多くの人がいるニュアンスになります。

The park was only lightly populated this afternoon.
今日の午後、公園には人がまばらにいるだけだった。

scarcely filled

scarcely filledは「ほとんど埋まっていない」という意味で、特に座席などがほとんど埋まっていない状態を指す際に使います。

The theater was scarcely filled for the afternoon show.
午後のショーで、劇場はほとんど埋まっていなかった(がらがらだった)。

「がらがら」の雰囲気を説明できるスラングなど

英語の日常会話で使われる、口語的表現をいくつか紹介します。

ghost town

ghost townという名詞は、そのまま日本語の「ゴーストタウン(人がいない街)」の意味です。人の気配が少なく、活気のない場所を指すときに使うこともできます。

The mall was like a ghost town this morning.
今朝、モールはまるでゴーストタウン(がらがら)だった。

dead

「dead」は本来「死んだ」という意味ですが、スラングで「人気がない場所や活気がない状況」を指すときに使われます。

The club was totally dead last night.
昨夜のクラブは、まったく人がいなかった(がらがらだった)。

tumbleweed

tumbleweedは、乾燥した草原などで風に吹かれて転がる草のことです。スラングとして、人が全くいない場所や状況をユーモラスに表現するときに使われることがあります。

You could see tumbleweed rolling through the office on Friday afternoon.
金曜日の午後、オフィスは回転草が転がっているのが見えるようだった(がらがらだった)。

まとめ

「がらがら」という日本語の表現を英語で伝える方法を紹介しました。空いている場所や乗り物に関して、この記事で紹介した英語の表現を、ぜひ使ってみてください。これらのフレーズを覚えておけば、英語でのコミュニケーションがよりスムーズになることでしょう。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

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