ビジネスで差が付く、シンプルで重要な20のフレーズ【パワフル英語表現100】

連載「パワフル英語表現100」の第2回。日常業務、会議、プレゼンテーションに役立つ、to be precise、sum up、on top of thatなど20の表現を紹介します。幅広い表現を身に付けて、自信を持ってコミュニケーションしましょう。

状況を伝えるフレーズ

現在の状況や一時的な時点を指すフレーズを紹介します。

for the moment

for the momentは「今のところ、差し当たり」という意味。特定の瞬間や短い期間を指す場合に使います。

He didn’t like what she said but let it go for the moment.
実は、彼女の発言が気に入らなかったが、差し当たり、放っておくことにした。

メッセージの伝達に関するフレーズ

意思疎通や情報の伝達に関するフレーズです。

get the message across

get the message acrossは、「考えを理解させる」という意味。コミュニケーションの文脈でよく使われます。

She said it three times to make sure she got the message across.
彼女は、自分の考えを確実に理解してもらうために、3度繰り返し言った。

情報の詳細と要約に関するフレーズ

情報を具体的にしたり、詳細を付け加えたりするとき使用するフレーズを紹介します。

to be precise

to be preciseは「正確に言うと」という意味。先述した情報に付け加えて、詳しく説明するときに使います。

Jimmy played guitar – a bass guitar, to be precise.
ジミーはギターを弾いていた――正確には、ベースギターだ。

expand on ~

expand on ~は「〜について詳しく述べる」という意味です。さらに詳しい情報や詳細を求める場合に使います。

Would you care to expand on your answer so that we all understand?
私たち全員が理解できるように、あなたの回答を詳しく説明していただけますか?

sum up

sum upは「要約する、かいつまんで言う」という意味。要点をまとめるときや結論を述べる際に使います。

To sum up, we have no other choice but to sign the agreement.
要するに、私たちは、その契約に署名をするしか選択肢がないのです。

目的や効果、強調に関するフレーズ

物事の理由や目的に焦点を当てたフレーズを紹介します。

contribute to ~

contribute to ~は「〜の一因となる、~の役に立つ」という意味。原因と結果の関係を示すときに使います。

Earthquakes may contribute to global warming by releasing gases from the ocean floor.
地震は、海底からのガスを放出させることによって、温暖化の一因となっている可能性がある。

put emphasis on ~

put emphasis on ~は「〜を強調する、~を重視する」という意味。ある特定の要点や側面を強調したいときに使います。

The judges of the literary prize put a lot of emphasis on readability.
その文学賞の審査員たちは、読みやすさをかなり重視した。

be designed to do

be designed to doは「するためのものである」という意味。特定の目的や機能を持つものを指すときに使います。

The fan’s blades are designed to control the room temperature.
その送風機の羽根は、部屋の温度を調整するためのものだ。

be immune to ~

be immune to ~は「~を感じない、~に影響を受けない」という意味。影響や効果を受けにくいことを表します。

I am immune to the advances of handsome men now that I’m married.
結婚した今では、私は、ハンサムな男性の誘いになびかない。

開始や取り組みに関するフレーズ

物事を始める、または特定の努力をする際に関連するフレーズを紹介します。

get ~ off the ground

get ~ off the groundは「〜を始動させる、~を立ち上げる」という意味。プロジェクトなどの開始を指す際に使われます。

Getting the film off the ground has been a long, painful process.
その映画を起動に乗せるのは、長く、つらい道のりだった。

put in extra time

put in extra timeは「残業する、時間を延長して作業する」という意味。特に努力や追加の時間が必要な場面で使います。

If you don’t put in the extra time, you won’t make any progress.
この残業をしないと、仕事がちっとも進まないよ。

意見、提案、および議論に関するフレーズ

自分の意見や提案を他者に伝えるときに関連するフレーズを紹介します。

be all for ~

be all for ~は「〜に大賛成である」という意味。強く何かを支持するときに使います。

I am all for going our tonight, but I’m a little short of cash right now.
今晩、外出するのは大賛成だけど、今は、ちょっと手持ちが足りなくてね。

on top of that

on top of thatは「その上、それに加えて」という意味。既に述べたことに加えてさらに情報や要点を追加するときに使います。

On top of that, he took all her money when he left.
その上、彼は、去るときに彼女の全財産を持っていった。

draw in ~

draw in ~は「〜を引き付ける、~を誘い込む」という意味。特に興味や注意を引きつけることを意味します。

His hilarious stand-up comedy routine always draws in the crowds.
彼の爆笑ものの漫才は、いつも観客を引き付ける。

pitch A to B

pitch A to Bは「AをBに売り込む」という意味。特にアイデアやプロジェクトを他者に紹介・提案する際に使います。

The mayor pitched the idea of "smart cycle lanes" to the city councilors.
市長は、「スマート・サイクル・レーン」構想を市会議員に売り込んだ。

on the table

on the tableは「検討中で、審議中で」という意味。特に提案やアイデアが公に議論される準備ができている場合に使います。

The company’s latest offer was now on the table.
その会社の最新の提案は、ようやく審議に入った。

全体像と本質に関するフレーズ

物事を大きな視点で捉えるときや、本質的な部分を指すフレーズを紹介します。

as a whole

as a wholeは「全体として、まとめて」という意味です。個別の部分ではなく、全体を指すときに使います。

The committee’s report discusses how to improve the community sprit as a whole.
委員会の広告書は、いかに一体となって共同体意識を高めるか、ということを論じている。

in essence

in essenceは「本質的に、要するに」という意味。物事の基本的な性質や中心的な要点を指すときに使います。

It looks complicated but, in essence, it’s a very simple idea.
それは、とても複雑に見えるが、本質的には、非常にシンプルな考え方だ。

個人の感情と対応に関するフレーズ

個人の感情や行動、対応を中心にしたフレーズを紹介します。

turn to ~

turn to ~は「~を頼る」という意味。助けやサポートが必要なときに使います。

He always turns to his dog for comfort at the end of a hard day.
疲れた一日の終わりには、彼はいつも、飼い犬に癒やしを求める。

be caught in the middle

be caught in the middleは「板挟みになる」という意味。二つの対立する側面や意見の間で困難な立場に置かれることを指します。

Mary was always caught in the middle when her two best friends were fighting.
メアリーは、親友2人がけんかをするたびに、板挟みになった。

次回は、「英語に訳しにくい、パワフル英語表現」をご紹介します。どうぞ、お楽しみに。

ENGLISH JOURNAL編集部
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