ネイティブと英語上級者が最もよく使う20の基本表現【パワフル英語表現100】

英語の中級者と上級者の違いの一つは、ネイティブらしいフレーズが、会話の中で自然に使えるかどうかに表れます。今回は、ネイティブと英語上級者が最もよく使う20の基本表現を紹介します。

表現の種類や範囲を示すフレーズ

表現の種類や範囲を示すフレーズを見ていきましょう。

to some degree

to some degreeは「ある程度まで」という意味の前置詞句です。事柄や状況がどれだけ当てはまるかを示す際に使います。

Lifestyle choices can affect the rate of aging to some degree.
ライフスタイルは、老化の速さにある程度の影響を及ぼす。

to an extent

to an extentは「ある程度」という意味です。先のto some degreeと同様に使います。

To an extent, the hotel was showing its age, but it was still luxurious.
そのホテルは、ある程度は古さを感じさせたが、それでもやはり豪華だった。

no matter what ~

no matter what ~(たとえどんな~であろうと)は、否定的な状況や条件を強調し、なんとしても何かを達成しようとする意志や決意を表現します。

No matter what happens, I will always be on your side.
何があろうと、私は常にあなたの見方だ。

off and on

off and on(時々、断続して)は、不規則な間隔で何かが行われることを表現するときに使います。

I’ve been coming to Japan off and on for more than 30 years.
私は30年以上にわたり、日本を時々訪問している。

in a way

in a wayは「多少、ある意味では」という意味です。何かが完全に当てはまるわけではないけれど・・・と前置きをして、物事を簡潔に説明するのに便利です。

In a way, I find his direct approach to be very refreshing.
ある意味で、彼の直接的なアプローチはとても新鮮だと思った。

行動や状況を示すフレーズ

行動や状況を示すフレーズを紹介します。

come along

come along([人・機会などが]ふと現れる)は、新たな機会や情報が予期せず現れたときに使います。

When this film script came along, I decided it was one I wanted to do.
この映画の台本の話が来たとき、これこそ自分がやりたいものだと意を決した。

be around

be aroundは、「存在する、出回っている」ことを表し、それらの物やサービスなどが広く使われていることを表します。

The expression “Cool!” is still around, after all these years.
「Cool!(イケてる)」という表現は、こんなに年月がたった今も広く使われている。

come up with ~

直訳すると「〜と一緒に上がってくる」という意味になりますが、「~(クリエイティブな新しい考えなど)を思い付く」という意味で使います。

John came up with a number of good ideas for the project.
ジョンは、そのプロジェクトのための名案をたくさん思い付いた。

put ~ together

put ~ together(~をまとめる、~を整える)は、何かを構築したり編成したりする際に使います。

I put all our photos together to create a nice album for Mom and Dad.
私たちの写真を全部まとめて、両親のために素敵なアルバムを作った。

when it comes to ~

when it comes to ~(~に関して言えば)を使うと、会話や文章が整理され、聞き手が議論の焦点を把握しやすくなります。

When it comes to aviation history, he is the one to ask.
航空史に関してなら、彼に聞くべきだ。

take on ~

take on ~(~を引き受ける、~に取り組む)は、新しい責任や課題を受け入れたり、特定の挑戦に立ち向かったりする際に使用します。

He tried to take on too much, and his health began to suffer.
彼は、あまりに多くのことを抱え込もうとして、健康を損ない始めた。

get through ~

get through ~(~[苦難など]を経験する)は、特に困難な状況や試練を乗り越えることを表現します。

He got through it by telling himself that it was only a matter of time.
単に時間の問題だと自分に言い聞かせながら、彼はそれを乗り切った。

原因や理由を示すフレーズ

原因や理由を示す便利なフレーズを覚えておきましょう。

due to ~

due to ~は原因や理由を説明する際に使用され、「~」の部分に名詞で<原因>が入ります。

Due to the inclement weather, the outdoor concert was postponed.
悪天候のため、野外コンサートは延期になった。

疑問や驚きを示すフレーズ

疑問や驚きを強調したいときに使えるフレーズです。

in the world

in the world(一体全体、全く)は、疑問詞what、who、howと組み合わせて、「一体なんだ」「一体誰だ」「一体どうやったら」などのように、疑問や驚きを強調します。

Who in the world could be calling at this time of night?
夜のこんな時間に電話してくるなんて、一体どこの誰だろう?

特定の状況や意図を強調するフレーズ

伝えたいことを言う前に聞き手の注意を引くことができるフレーズです。

The thing is, ...

The thing is, ...(大事なことは・・・だ)は、会話の中で重要なポイントを明確にし、聞き手の注意を引いたり、説明したりするのに便利なフレーズです。

The thing is, I don’t know her well enough to ask her that.
要は、それを彼女に聞けるほど、私は彼女のことを知らない、ということだ。

give ~ away

give ~ awayは「~[情報]を漏らす」「~[秘密]を明かす」という意味です。

She tried to hide how upset she was, but her eyes gave it away.
彼女は、どれほど取り乱しているかを隠そうとしたが、(動揺は)その目に表れていた。

for life

for lifeは「死ぬまで」「命懸けで」という意味で、重要な責任や義務を表現するための表現です。

The two young girls decided they would be friends for life.
その2人の少女は、死ぬまで友達でいようと心に決めた。

not ~ for the world

not ~ for the world(絶対に~ない)は、何かを絶対に行わない、受け入れない、または許さないことを表現するフレーズです。

She wouldn’t miss her weekly soccer practice for the world.
彼女は、毎週のサッカーの練習を絶対に欠かさない。

この例文では、彼女がサッカーの「練習を欠かす」ことは全体にしないという強い気持ちを表現しています。

心の中の考えや感じを示すフレーズ

心の中の考えや感じを示すフレーズを見てみましょう。

by nature

by natureは「生来」「元々は」という意味で、性格や性質、能力に関する特性を説明するのによく使われます。

She was sweet-tempered by nature, but he brought out the worst in her.
元々、彼女は気立ての優しい人なのに、彼は彼女の最も良くない面を引き出した。

in the back of one’s mind

in the back of one’s mindは「心の奥に」や「頭の片隅に」という意味です。

I want to believe it, but in the back of my mind, I know it’s not true.
そうだと信じたいけど、心の奥でそれは真実ではないと分かっている。

次回は、「仕事で役に立つ、パワフル英語表現」をご紹介します。どうぞ、お楽しみに。

ENGLISH JOURNAL編集部
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