Yes.やUh-huh.だけじゃない、相づち・受け答えの表現16【魔法のように伝わる英語フレーズ】

ネイティブスピーカー同士のおしゃべりから、自然な英語表現を学べる、意思疎通を図る上で欠かせない表現や、語句を替えて応用できる、まるで魔法のような便利表現を、厳選してご紹介します。

共感するときの相づち

相づちや返答がUh-huh.やYes.だけになってしまいそうなときに、ここで紹介する表現を場面に合わせて使えると、会話がどんどん弾みます。

Exactly.(そのとおり)

A: It’s kind of fun to get lost because that’s how you discover new places.
B: Exactly.

A: 迷子になるのはちょっと楽しいよね、そうやって新しい場所を発見するものだから。
B: そのとおり。

相手の発言に対して、「そのとおり!」「まさしく!」などという強い同意を表すことができる表現です。類似のフレーズにIt’s true.(そうだね)、That’s very true.(まさにそのとおり)、Yes, very much so.(本当にそのとおり)などもあります。

For sure.(確かに)

A: Getting all that oxygen into your brain and into your body, it just totally changes your physiology and how you feel.
B: For sure.

A: 酸素をできる限りたくさん脳とか体に取り入れると、生理機能とか気分が、がらりと変わるんだ。
B: 確かに。

相手の発言に対して、「確かにそのとおり」「当然だ」と応じるときの表現。That’s for sure.とも言います。sureを使った受け答えにはSure thing. がありますが、こちらは「いいとも」「オーケー」と提案を受け入れるときに使うフレーズです。

I guess so.(そう思う)

A: Sleeping from 10:00 to 6:00 is your natural cycle, I guess.
B: I guess so.

A: きっと、10時から6時までの睡眠が、君の自然な周期なんだろうね。
B: そう思うよ。

自信がないけれど「そう思う、たぶんね」という気持ちを表したいときの表現。断定の度合いは、I think so. > Isuppose so.> I guess so. の順になります。また、反対に「そう思わない」は I guess not.(そうではないでしょう)。ちなみに、はっきり答えたくないときや、うやむやにしたいときは、Kind / Sort of.(まあね)を使います。

I can imagine . . .(・・・だろうなあ)

A: All of the girls are imagining someone very glamorous and outside of their normal lives and normal experiences.
B: I can imagine that if you put teenagers in that kind of situation, there’s gonna be a lot of tension there.

A:(プロムのときは)女子はみんな、自分が誰か、普段の生活とか普段の経験では出会わない、すごく魅力的な人を思い浮かべて
ると思うよ。
B: ティーンエージャーの子たちはそういう状況になると、すごく緊張するだろうなあ。

発言を受け、相手の立場になって「~だろうなあ、想像できるよ」と共感するときの表現です。I can understand that.(分かるよ)、I feel for you.(お気持ち、わかります)なども、共感や同情する際に使うことができます。

I know what you mean.(言ってること、分かるよ)

A: The process of throwing away garbage in Japan was quite surprising for me.
B: Yeah, I know what you mean.

A: 日本での物を捨てる過程には、とても驚いたよ。
B: うん、言ってること、分かるよ。

相手の発言に対して、mean(意味する、~と言う)を使って、「言いたいこと、分かるよ」と一定の理解を示す表現。こう前置きしておいて、その後に、 but you shouldn’t have said that.(……けど、そんなこと言うべきじゃなかったのに)などと続けることもできます。I know what you’re saying. も同じように使えます。

I’ve heard that.(聞いたことがある)

A: The superstition of knocking on wood, I think, is a really common thing.
B: I’ve heard that.

A: 木(製品)をコンコンとたたくという迷信は、すごく一般的だと思う。
B: それは聞いたことがあるよ。

「そうだと聞いている」という意味。neverを付け加えて、I’ve never heard that.とすると「それは聞いたことがない、初耳だ」という意味になり、聞いたことがない場合の受け答えに使えます。

Quite probably.(おそらくね)

A: I would also say possibly Shakespeare is the most famous English playwright in the world.
B: Yes, quite probably.

A: それに、もしかすると、シェークスピアは世界で最も有名な英語の劇作家なんじゃないかな。
B: ああ、たぶんそうだね。

副詞probably(おそらく)にquite(かなり)が付いた形で、Probably.だけよりも「かなりの確率で、そうだ」と相手の発言内容に強い可能性があることを表します。Quite possibly.も同様の意味ですが、Quite probably.よりも可能性が低い場合に使います。

肯定する・同意する

I’m told that it is.(そうなんだってね)

A: In the U.K., it’s very easy to legally change your name.
B: I’m told that it is.

A: イギリスでは、名前を法的に変えるのはすごく簡単なんだ。
B:そうなんだってね。

直訳は「私はそうであると教えられている」ですが、「そうなんだってね」と相手の発言を軽く肯定する受け答えです。発言した相手が誰なのか、直接わかっている場合に使います。I’ve heard that it is.(そう聞いているよ)と似ていますが、こちらは、テレビで聞いたニュースなど、発言した相手がわからなくても使えます。

I’m with you on ~(~について同意見だ)

I’m with you on nonfiction.
僕もノンフィクションについて君と同意見だ。

I’m with you.(同感です)は相手の意見や感情に対し同調するあいづち。同意する内容を具体的に示すときはon ~ を続けます。I agree with you on ~.(~について賛成です)よりもカジュアルな表現です。

That makes sense.(それが道理にかなっているよね)

A: If 12 people vote for you and 10 people vote for the other guy, you should win, right?
B: That makes sense.

A: もし 12 人がある人に投票して、10 人がもう一人に投票したら、前者が勝つべきでしょう?
B:それが道理にかなっているよね。

「それは筋の通る話だ、なるほど」という、相手の話にうなずけることを伝えるフレーズ。「それはおかしい」と言う場合は、It doesn’t make any sense.となります。I don’t understand.(わかりません)とは違い、「(筋が通らないので)納得いかない」と相手を非難する意味合いもあります。

That would be nice.(いいだろうね)

A: Maybe we should have a sponsored Quick Chat sometime.
B: Yeah, that would be nice.

A: 僕らもいつか、スポンサー付きの「Quick Chat」をやるべきかもしれないね。
B: そうだね、それはいいだろうね。

would を使って「いいことだろうね」と相手の提案に控えめに同意する表現。より率直に伝えるにはThat’ll be nice.やThat’s nice.(いいね)、That sounds nice.(よさそうだね)などを使います

Absolutely.(もちろん)

A: You wanna join me?
B: Yep. Absolutely. Let’s go!

A: 君も一緒にどう?
B: うん。もちろんさ。さあ行こう!

相手の意見や誘いに対して「もちろんさ、そのとおり」と同意する表現で、Certainly.(もちろん、そのとおり)よりも強い同意を表します。Definitely.(もちろん)も同様の意味で使える表現です。not を付け加えてAbsolutely not.と言うと「絶対に駄目、とんでもない」という強い否定を表せます。

I did.(~したよ)

A: Did you carry a lucky rabbit’s foot around with you?
B: I did.

A: 幸運のウサギの足のお守りを持ち歩いていたの?
B: 持ち歩いていたよ。

過去形の疑問文(Did you . . . ?)に対する返答のYes, I did.(うん、したよ)の Yes を省略した形。同様に、Do you . . . ?という疑問文に対しては、I do.(するよ)、Will you . . . ?にはI will.(そのつもり)と答えることができます。

否定する

No way.(全然[ない])

A: Is that common, the custom of key money, in Australia?
B: No way.

A: オーストラリアでは、礼金の慣習はよくあることなの?
B: 全然。

相手の発言や依頼に対して「全然(ない)、冗談じゃない」というNo.(いいえ)の強意表現。類似の表現にNo, not at all.(いいえ、まったくそうじゃない)もあります。

驚きを表す

Oh, really?(えっ、本当に?)

A: Then, I was talking with a friend in New York, and she said that custom exists there, too.
B: Oh, really?

A: それで、ニューヨークにいる友達と話していたら、ニューヨークにもその習慣があるって言ってた。
B:えっ、本当に?

相手の発言に対して「えっ、本当に?」と軽い驚きを表す応答。ohを付けるとReally? だけより表現がソフトになります。下降調のイントネーションで発話すると「へえ、そうなんだ」といった意味合いになります。類似表現にIs that so?(そうなんですか?)、(Are you) For real?(本当に?)、Seriously?(本気で?)などもあります。

考える時間をかせぐ

That’s a good question.(それはいい質問だ)

相手からの質問に答える前に「それはいい質問だ」とひと呼吸置くフレーズ。しばしば、実際に「いい質問だ」と伝えるためというよりは、答えを考える時間をかせぐために使われます。類似の表現に That’s a tough / hard question.(難しい質問だね)もあります。

次回は、「英会話で重宝するyouの用法」をご紹介します。どうぞ、お楽しみに。

武藤克彦(むとうかつひこ)
武藤克彦(むとうかつひこ)

東洋英和女学院大学講師。上智大学大学院修了。サンフランシスコ大学大学院で英語教授法(TESOL)を専攻。専門は応用言語学、大学や小学校、企業での英語教育にも携わっている。著書に「起きてから寝るまで」シリーズ(共著、アルク 刊)、『ディズニープリンセスで高校英文法』(学研プラス 刊)などがある。

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