【英語プレゼンテーションの成功法】スライド例と共に本論・結論・Q&Aに役立つ英語フレーズ15選

英語でのプレゼンテーションを行う際に必要なフレーズとスライドの具体例を紹介。英語圏の聴衆に効果的に伝わるプレゼンの進行や注目される話し方、英語表現について、英語プレゼンの専門家である愛場吉子先生が分かりやすく指導します。プレゼンの成功に向けた具体的なアプローチをご覧ください。

皆さんこんにちは!ビジネス英語研修Q-Leapの講師、愛場吉子です。前回の「英語プレゼンテーションの魅力的なイントロ方法」、読んでいただけましたか?

イントロに続いて今回は、Main Body(本論)、Conclusion(結論)、Q&A(質問)など、プレゼンの場面別で役立つ英語表現をご紹介いたします。

Main Body(本論)のスタートに適した表現

Main Bodyでは複数のトピックについて話すことが多いと思いますが、最初のトピックについて話し始める際、軽く前置きをします。

Let me start by briefly introducing our company to you.
わが社の概要をお伝えすることから始めさせていただきます

I’m going to start with market analysis.
I’d like to start with market analysis.
市場分析から始めたいと思います

オーディエンスが既にこれから話す内容を、ある程度分かっているとしても、冒頭で再度これから話すことを手短に伝えるのが親切です。

次のトピックへの移行表現

1つ目のトピックから、次のトピックに移るときは、話題が切り替わることをはっきり伝えましょう。パワーポイントのスライドを使っているのであれば、次のトピックを入れたディバイダーのスライドを表示しながら話すといいでしょう。

ディバイダーの例

ディバイダーは書籍でいう扉のようなもので、各トピックの始まりに提示し、現在プレゼンのどのあたりを説明しているのかオーディエンスに示します。

Let’s move on to the next topic.
次のトピックに移りましょう

Now we’re ready to discuss our advertising strategies.
ここで広告戦略についてお話しする 準備が整いました

最後のトピックに移る際は、Finally,を付けて話すと分かりやすいです。

Finally, I would like to explain how this technology works.
最後に、このテクノロジーがいかに働くのか説明したいと思います。

特定の要素に注目を促す表現

皆さんがパワーポイントなどのビジュアルエイドを見せながらプレゼンをするときには、写真やグラフなどを示しながら説明することも多いと思います。そんなときは「ここを見てほしい」というタイミングで、きちんと対象物に注目をしてもらう表現を使うことが重要です。

Please have a look at this map.
この地図をご覧ください。

※ Please look at this map.も可

グラフや図形が複数ある場合には、on the left、on the right、on the topなどの位置情報も入れると分かりやすくなります。

Please take a look at the bar graph on the left.
左にある棒グラフをご覧ください

As you can see from the pie chart on the right, 40% of the users answered “yes.”
右の円グラフをご覧いただくとお分かりのように、ユーザーの40%が「はい」と答えました。

As you can seeは、英語プレゼンの頻出表現です。As you can see,だけでも使えますし、後ろにfromを置いてAs you can see from the picture/from the graph,のようにも言えます。

プレゼンの締めくくり表現

残念ながら Main Body を話し終わった後、ConclusionをあっさりとThat’s all. Thank you.で終わってしまう人をよく目にします。それでは非常にもったいなく感じます。最後に皆さんの一番伝えたいことをもう一度伝えるようにしましょう。時間に余裕があれば、Conclusionの中で Main Body をさっと要約することもお勧めします。

Let me briefly summarize recap the main points I’ve talked about today.
本日お話しした主要なポイントを簡単にまとめます

In closing, I’d like to stress that this alliance will bring about benefit to both of our companies.
最後に、このアライアンスはわれわれ両社にとって利益を生むことを強調したいと思います

We’re looking forward to doing business with you.
皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしております

Q&Aに対する表現

Q&Aは、事前の準備が難しいため、多くの人が苦手意識を持っています。そんなとき、知っておくと便利な表現をご紹介します。

質問を肯定に受け止める一言。

Thank you for asking your question.
ご質問いただきありがとうございます。

質問の意味が分からず、もう一度言ってもらいたいとき。

I’m sorry, I don’t follow you. Could you repeat that please?
すみません、よく分かりません。もう一度おっしゃっていただけますか?

その場では質問に答えられず、後から回答すると伝えたいとき。

I don’t have that information here today, but I’ll be sure to email it to you by the end of this week.
今日はその情報を持ち合わせておりませんが、必ず今週中にEメールでお送りいたします。

by the end of this week(今週中)という具体的な期限を付けると誠実さが増します。

I don’t want to give you inaccurate information, so let me get back to you in a few days.
不確かな情報をお伝えしたくないので、数日中に返答させてください。

Q&Aを乗り切る英語表現は他にも多く音声付教材で紹介しています。ただ読んで覚えるのではなく、音声を聞きながら何度も自分で声に出して練習し、いざというときには、さっと口から出てくるようにしておきたいものですね!

ではSee you next time!

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愛場 吉子(あいば よしこ)
愛場 吉子(あいば よしこ)

Q-Leap 株式会社代表取締役副社長。中央大学ビジネススクール客員教授。筑波大学(国際関係学)卒、コロンビア大学大学院にて修士号(英語教授法)取得。アルクの企業研修英語講師、スピーキングテストの試験官、評価官を経て、2011年よりCalvin Kleinニューヨーク本社のライセンスビジネス事業部にて勤務。2014年に帰国後、大手IT、コンサルティング、メーカーなどでビジネス英語指導に従事。著書に『英語のプレゼン直前5日間の技術』、『相手を必ず味方につける英会話のロジック』(共にアルク)、『英語でプレゼン・スピーチ15の法則』(三修社)他。

構成・編集:Natsue Tanaka

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