TOEICはビジネスで使える表現の宝庫!その中から特に使えるものを紹介【キャリアにいかすTOEIC】

TOEIC学習では「実際に使える英語力」は身につかないと思っていませんか?連載「キャリアに生かすための TOEIC学習法」では、英語コーチの星名亜紀さんが、使える英語力を身につけるために必要なマインドセットや効果的な学習法を紹介します。

TOEICのリスニングでよく耳にする「使える」表現

皆さんこんにちは。英語コーチの星名亜紀です。「キャリアにいかすためのTOEIC学習法」第5回目の今回は、TOEICのリスニングに出てくる表現の中から「ビジネス英会話に使える表現」をご紹介したいと思います。TOEICにはさまざまなビジネスシーンで使える表現が出てくるので本日ご紹介するのはその中の一部ですが、ぜひマスターして使えるようになりましょう!

Would you like to do ~?

Would you like to ?は「?したいですか?」と相手に丁寧に尋ねる表現です。toの後ろには動詞の原形を持ってきます。

Would you like to speak to a customer service representative?
カスタマーサービス担当者とお話ししたいですか?

Would you like to grab lunch together?
ランチをご一緒にいかがですか?

Would you like to explain your business plan?
あなたのビジネスプランをご説明いただけますか?

Would you like to switch your schedule so you can work in the morning?
午前中に働けるようにあなたの予定を入れ替えたいですか?

ちなみに、Would you like me to??と、meを間に入れると、「あなたは私に?してほしいですか?」となり、こちらもビジネスシーンでよく使う表現です。

Would you like me to bring a glass of water?
お水を1杯お持ちしましょうか?

Have you 過去分詞 ~?

Have you ??の表現も日常会話でよく使われます。日本語に訳すとあまり違いはありませんが、過去形の場合は過去の一点の事実を述べているのに対し、現在完了の場合は過去のある地点から現在にかけてのどこか(そのプロセス)のことを述べています。ニュアンスに違いはありますが、実際には過去形と現在完了どちらでも使える場面が多いです。

Have you heard back from the project manager?
プロジェクトマネージャーからお返事をもらいましたか?

Have you started your project already?
もうあなたのプロジェクトを始めましたか?

Has she decided on what her plan will be?
彼女はどんなプランにするかもう決めましたか?

Have they begun writing the sales report for last year?
彼らは昨年の売上報告書を書き始めましたか?

How often ~ ?

How often ~ ?は頻度を尋ねる表現です。

How often are the storage tanks inspected?
貯蔵タンクはどのくらいの頻度で点検が行われていますか?

How often do the delivery trucks come to the warehouse?
どのくらいの頻度で配送トラックが倉庫にきますか?

How often do you count the inventory?
どのくらいの頻度で棚卸しをしますか?

How often does your team have a business lunch each month?
あなたのチームは毎月どのくらいの頻度でビジネスランチをとりますか?

特にPart 3でよく耳にする「使える」表現

I’m considering ~ing

consider ~ingは「?することを検討している」という表現です。下の例文で使われているmembershipの直後は、似た意味のsubscription(定期購読)の使い方と同じように to がくることも確認しましょう。

I’m considering buying an annual membership to this art museum.
こちらの美術館の年間会員になることを検討しています。

I’m considering applying for the management position on the website.
そのウェブサイトに載っている管理職に応募することを検討しています。

I’m considering flying to New York for next week’s business convention.
来週のビジネス会議のため、ニューヨークに飛行機で行こうかと検討しています。

Why don’t you ~?

Why don’t you ~?は「?してみてはどうですか?」と提案する表現でビジネスシーンでもよく使われます。

Why don’t you take a few minutes to reorganize your presentation?
数分かけてあなたのプレゼンテーションをもう一度見直してみてはいかがですか?

Everyone is here for the meeting already. Why don’t you start a few minutes early?
もう全員この会議のために集まっています。数分早いですが始めてはいかがですか?

Why don’t you tell the other members of the group to give their opinion after the presentation?
プレゼンテーションの後に意見を出してくれるよう、チームの他のメンバーに伝えたらいかがですか?

I’m done ~ing

I’m doneはI’ve finishedと同じような意味で使います。

I’m done updating all of the computer software.
全てのコンピューターソフトのアップデートが終わりました。

We’re done making the final decision on the new candidate for the position.
私たちはその職の候補者を誰にするかの最終決定をしました。

They’re done writing the first draft of the business proposal.
彼らはそのビジネス提案書の第1草稿を書き終わりました。

実際にはこのようにdoneの後ろに~ingを使った文章だけではなく、「?し終わったの?」と聞かれた際に、 “I’m done!(終わったよ!)”と単体でもよく使います。また、doneの後ろにwith + 名詞を持ってきて、”I’m done with my report!( レポートはもう終わりました!)”  ”I’m done with her!(彼女とはもう別れたよ!)” ”I’m done for today!( 今日はもうおしまい!)”などもネイティブがよく使う表現です。

アウトプットのための練習相手がいない場合は

世界中がオンラインでつながっている時代、英語の勉強は日本にいながらに可能です。特にリスニングとリーディングに関してはTOEICの教材も豊富にありますし、学習がしやすいでしょう。しかし、アウトプット、特にスピーキングの練習となると会話の相手が必要になりますし、どのように練習をしたらいいか、なかなか分からないという生徒さんからご相談をいただくことがあります。

そのような場合は、ぜひこれからご紹介する方法でアウトプットの場を積極的に作っていきましょう。

オンライン英会話

TOEIC学習中の方の中には既にオンライン英会話を受けている方も多いと思います。「現在外資系企業に勤めている」「周りに英語を話す友人がたくさんいる」などの英語を話す環境がない方はぜひオンライン英会話を活用することをおすすめします。

私も過去数年間、毎日オンライン英会話を受けていました。ただし、ただ毎日受けるだけではなかなか成長を感じられないのも事実。目的意識をしっかりと持ち、今日使いたい表現をピックアップしてからレッスンを受けたり、その日のレッスンで新しい表現が出てきたらノートに書き留めて覚えたりするなど、予習復習を忘れないようにレッスンに取り組みましょう

また、先生選びもオンライン英会話を成功させるための大切なポイント。人気の先生はすぐに予約が埋まりがち。特に夕方から夜にかけては予約がなかなか取れないので、私はいつもランチタイムを活用したり朝少し早く起きたりするなどして、30分間のレッスンを受けるようにしていました。英会話に慣れるまではゆっくり話してくれるフィリピン人の先生がおすすめですが、慣れてきたらヨーロッパ系の先生のレッスンも受けてみると、彼らの国や文化について知る貴重な機会にもなるでしょう。

TOEIC教材の暗唱

もう一つぜひ取り組んでいただきたいのが、TOEICテキストの暗唱です。 特にPart 2は短いので暗唱もしやすいですし、実際にビジネスで使える表現がたくさん出てきます。

音読するだけでももちろん効果はありますが、それだけでは「使える」レベルまでなかなか到達しません。「暗唱する=その表現がすぐに口からスラっと出てくる」 まで知識を定着させると、実際に会話をする際にも自然と出てきますし、それを応用した表現も次第に使えるようになるでしょう。

もう少し難易度の高いことに挑戦したい方は、Part 3の暗唱もおすすめです。私は普段からPart 3の英会話を使ってシャドーイングの練習をしていますが、暗唱までするにはかなりの反復練習が求められます。時間もかかるので何個もやるのは難しいですが、公式問題集などの中から「この英会話は実際に使えそう!」と思うものがあればぜひ暗唱にも取り組んでみるとよいでしょう。

TOEICはビジネスパーソンが普段の生活で使う表現の宝庫

今回はTOEICのリスニング問題から、ビジネス英会話に使える表現とアウトプットの場の作り方についてご紹介しました。こちらの記事ではPart 2、Part 3で頻出の表現を取り上げましたが、リーディングパートも、例えばPart 7のEメールやチャットの問題など、ビジネスシーンにおいて即戦力となってくれるものばかり。スピーキング以上にライティングのスキルをアップしたいと考えている方は、長文問題の英文を音読しながら書き写してみるのも効果的です。

TOEICはビジネスパーソンが普段の生活で使う表現の庫です。インプットと同時にアウトプットの素材としてもどんどん活用していきましょう!

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星名亜紀
星名亜紀

英語コーチ、TOEIC講師。大学卒業後は全日本空輸株式会社で客室乗務員として勤めたのち、外資系企業にて外国人役員秘書を経験。現在は完全マンツーマンの英語コーチのほか、専門学校のエアライン科や企業研修でTOEIC講師として活動中。また、濱崎潤之輔先生と一緒に「濱崎TOEIC研究所」オンラインサロンを開講中。TOEIC L&Rテスト990点。英検1級。Instagram:@hoshina_aki

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