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英語(と勇気とちょっとの知識)で手に入る「宝」の話をしよう【ねねみそ国外逃亡塾】

ねねみそ国外逃亡塾

『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者でグローバルに活躍する白川寧々さんが、英語を学び、次の一歩を踏み出したい全ての人向けに、新たな可能性を探るための多様な選択肢とそのリアルを語る連載をお届けします。

おせっかいな召喚獣が今日もぶつぶつ語ります

はい!どうも!白川寧々です!前回引き続き今日も英語の勉強の仕方とか、そういう話はしませんっ!

今日も、自由の話をしよう。

前回も散々述べたが、「人は、自分自身の力でしか、自由になれない」。自由を手に入れたい冒険者の道を照らすのが教育界の召喚獣たる自分の役割だと認識しているが、ちょっと悩ましいポイントもあるから聞いてほしい。

私が、勇者たちの国外逃亡をあおる、黒幕型かつ「うるさいおかん」型な召喚獣として、最も勇者たちに投げつけたい冒険の持ち物は、鮮度が重要な「あっちに宝箱があるよ」系の情報ではない。

「え!? グローバル賃金を稼げるようになるためにコスパ最強の海外進学の話をしてくれるんじゃなかったの!? 」と思うかもしれないが、その話はちゃんとするので心配しないで、もっと大事な前提の話を聞いてほしい

まず、「宝箱があっちにあるよ系」の「情報」はそれだけだと、脳内財産として不安定だ。素直に宝箱目当てに山に登っても、誰かに取り尽くされているかもしれないし、宝箱の中身が金だったとしたって、金相場が暴落して値段が下がり、投資が回収できないかもしれないそもそも冒険者が金の価値を知らなければ、無駄に重たいキラキラした塊でしかない

笑うことなかれ。今現在、人類に欠かせない資源として大事にされている石油ですら、200年前だったら裏庭で出てきても宝どころか、ただの「臭い公害物質」だ。しかも農耕の邪魔になるし。岩井志麻子(ファンです)の小説に出てくるような、迷信深い地域なら、呪い扱いされていたかもしれない

けれど、「キターーー!!!自分の裏庭に湧いてる黒い物資は石油で、採掘すればエグいほど金持ちになれるぞ!うひょひょひょ❤」という発想を可能にするのは、現代人としての「知識」だ。

よく、教育改革で「年号とか用語とか、試験の後ですぐ忘れるような、知識の詰め込みはよくない!それより考える力だ!」なんて言う人がいるけど、正確に言うと「年号とか用語とか試験後にすぐ忘れる」のは「情報」であって「知識」ではない。知識とは、忘れるものじゃない

もっと具体的に言えば、「1973年に第四次中東戦争が起きたあおりでオイルショックが発生した」という試験に出る情報の「1973年」と「第四次中東戦争」という情報は忘れても、「世界的な規模で石油は足りないと大騒ぎになるから大事な資源だ」というぼやっとしたイメージは残るだろう。

あと、テストで出た細菌やウイルスの名前という情報は忘れても、「手を洗わないと手にバイキンがついて健康被害につながるから、手で石けんで洗うのは大切だ」という知識はなかなか忘れないものだ。その人の目に映る世界を定義し、運命も定義してしまう、情報と情報のネットワークのつながり方、それが「知識」なのだ。

自分を自由にするために、必要な知識(と少しばかりの勇気)

さて、それを踏まえた上で、あなたの冒険者のリュックの中身とか、勇者として持っているスキルのリストを確認してみてほしい。もうすでに持っている宝物とか、チートスキル*1は何かな?

前回の記事でも教育者の間で思ったより話題になった、「80.8%の日本の高校生が自分を駄目な人間だと思っている」という情報が正確ならば、「大したもの、持ってないよ」という声が聞こえてくるかもしれない

あるいは「周りと比べれば、あれとあれが得意だけど、世界でやっていくレベルかというと、まだまだだし」とか「それがないから海外に出てすごくなりたいんじゃん!」なんていう声もあるかもしれない

もし、あなたが日本の学力的にも経済的にも平均程度(平均以下でもいいよ)の高校生で、「自分はグローバルレベルで勝負できるものが何もない」と思っているのだとしたら、あなたに足りないのは、結構大事な知識だ

石油が裏庭に湧いてるのに「これ臭いし」と文句を言い、金塊を握りしめているのに「これ重いし、なんの役に立つの」と愚痴ってるに等しい。

黙ってこの図を見てほしい。

PISA worldwid ranking

出典:経済協力開発機構(OECD)、PISA worldwid ranking調査(2015-2016)

毎回「教育改革とか北欧すごいよ」などの言説でおなじみ、PISAスコアのランキング*2(学習到達度調査の世界ランキング)です。2015年版ですが、日本は総合で3位、点数もランキングもとても良かったので報道されなかったやつですね(調査結果が公開されたのは2017年くらいだったはず)。ちなみに、数学は世界で5位。教育改革に燃えているアメリカは31位でした。

けど、日本人の子どもは、「自分は数学ができる」という自覚は、G8では最低。「それがなにか?」と思うかもしれない。「どうせ英語もできないし。数学だって偏差値は高くないし好きじゃないし、なんでそれがチートスキルになるの?」

チートスキルから希望の光が見えてくる

なるんだよ、それが。ていうか、する方法が。まず、PISAの調査で明らかなように、日本人の15歳は世界的に数学ができる。

つまり、これを読んでいる中高生(中学生とかいるのかな?いたとしたら無駄に意識高いぞ)とか、かつて中高生だった大人たちは、世界的に数学ができる。別に国際数学オリンピックでメダルを取れとかそういうのじゃない。普通に世界的に見たら基礎能力と応用能力がかなり上の方にあるってことだ。

ぴんと来ない人のために、私がアメリカの大学入試の際に受けなきゃいけなかったSAT試験(あくまで入学審査の参考値のひとつでしかないけど、学力で差をつけるためにある試験)の数学の問題の一例を載っけてみる。

大学入試の問題

和訳:図上で、線Lと線Mは平行です。線Sと線Tも平行です。角1が35度だとしたら、角2は何度でしょう?

どんなに数学が嫌いで公式とか忘れましたって人でも、さすがにこれは覚えてる人が多いんじゃないだろうか。中学受験経験者じゃなくても4年生かそこらの初期に習うやつだよね。でもこれ、大学入試の問題なんだぜ

しかも、SATはこの問題が一番簡単で、これから難しくなっていく形式なのかというと、それがそうでもなく、各単元(角度とか二次関数とか微積とか)のごく基本的な何もひねっていない問題を羅列し、「お、ちょっとこれは応用力が必要かな」っていう問題がちょこっとだけ最後に出る。

これで大学に行きたいアメリカ人の数学力の差を見極められるのか、いぶかしむかもしれないが、つくのだ!これが!私の通っていたデューク大学は全米TOP10の大学だが、1年生のときのルームメイトはこのSATの数学で半分しか点数が取れなかった!と言っていた(彼女の名誉のために、私が何回頑張っても良い点を取れなかった英語は満点なので基本すごい)。

そんな彼女は、言語の天才なのかもしれないが、日本だったら小学生からやり直しだ。日本の大学なら、よほどのことがない限りこの問題を入試に出すことはないだろう(アメリカ人の数学力の名誉のためにもう一言。国際数学オリンピックのチャンピオンになったりするのもアメリカのチームなので「すごいやつはすごい」が徹底されている)。

私のルームメイトだった人がエリート大学に受かるような教育常識がある国から見たら、平均的公立通いの小学生たちがあの問題を「簡単だよ」って1秒で解ける状態が紛れもないチートなのだ。これまた世界的に見て「他の子と比べて自分はできない」って思い込んじゃう呪いもセットになっているのが残念な限りなのだが、便利なスキルや装備品が呪われているのはRPG( ロールプレイングゲーム)ではよくある話だよね。

ほら、グローバルな視点から自分の持ち物や持ちスキルをチェックし直すって楽しいと思わない?駄目なところも良いところもたくさん見えてきて、「あ、こうすればいいのか」と希望の光が見えてくるからお勧めだよ。

さて、希望が見えてきたら、まずこの事実をかみしめて呪いを浄化しよう。心の中でぜひ、Repeat after me!

吾輩は、世界的に見て、数学が、めっちゃできる❤
吾輩は、世界的に見て、数学が、めっちゃできる❤

さあ、ここまでは持ちスキルとアイテムの確認だった。スキルのランキングが高くても宝箱を開けに行かなきゃただの自己満足なので、次は「そのスキルがあるから開けられる宝箱とそれを取り巻く前提条件」の話をしよう。

前提条件の話が多すぎてうるさいって?だって嫌じゃん!

私は、ろくすっぽ世の中を知りもしないのに「××の業界に行くと安定するらしいから、この偏差値にちょうどいい大学を受けて、あの職業についておけ」と言っている高校の進路指導主事にはなりたくない。

それに、私は他人に自分の考えを押しつけるのも大好きだが、同時に、その結論に至る私の思考回路も開示しているから、納得していなければスルーするだけでいい良心的なシステムになっている。

さて、どうやってこの数学能力を生かしてグローバル賃金を得る身分にたどり着くかの話だったかな。前回、日本の高校生は日本の大学に行っている場合じゃないと言ったその話を、グローバル視点で掘り返してみよう。

賃金と大学と学費と学資ローンと夢をかなえる自由のお話

日本は実質賃金は低下する一方なのに、そしてデフレなのに、大学の学費は国公立でも私立でも上がっていく一方だ。

総務省統計局 小売物価統計調査結果(1967-2010年)

出典:総務省統計局 小売物価統計調査結果(1967-2010年)

しかも、日本の大学の場合「奨学金」が返済不要ではなくただの借金で、大卒になったけどスキルは身につけられず、ブラック企業就職→退職→同年代高卒以下の非正規賃金→奨学金破産などという悲劇的なストーリーも聞こえてくる。

実は、学費の高騰で若い世代が大変だよっていう話は、日本だけの問題じゃない。

アメリカでも学費は年々10パーセントほど増加という頭がおかしい制度を採用しているところがほとんどで、いまやアメリカの私大に奨学金を得ず、値札通りの値段で入ると年間700万円ものあり得ない額をポン!と出さなきゃいけなくなる。

この負担はアメリカ本土の人間にも結構響いていて、学資ローンを借りた結果、特にスキルというものがない学部や専攻だと名門大学でも賃金が低い仕事に就かざるを得ず、破産!のパターンが社会問題になっている。

(どうでもいい話、『ゴーン・ガール』というベン・アフレック主演のサイコスリラー映画も、「高学歴の物書きカップルが不景気で仕事をクビになり、お金がなくなってから信頼関係も破綻する」話と読み取ることができる。実際、アイビーリーグ卒*3だろうがなんだろうが仕事の選び方×学資ローンの組み合わせで金銭的にやられることは珍しくないから仕事が見つけやすそうな専攻もダブルメジャーで取らなきゃと私の在学中にもアメリカ人の同期は冗談交じりに言い合っていた)

だが、普通に考えて大学を出たのに破産してしまうっておかしい。アメリカで、20の若者がそこそこで高い賃金を得られる仕事は、むしろ余っていて成り手がいない状況だ。

というか、過去20~30年、ITの黎明期からずっと人材不足の状態なのだが、アメリカ国内でコンピューターサイエンスを専攻した大卒・院卒生は1年で5万人

常識的に速攻、年収で1千万円以上(地域によってはその2倍か3倍)にもなるプログラミングの余っている仕事の数は、50万人分Code.org調べ)2020年までにこの数字は100万人分になると予想されている。特に、シリコンバレーとかはスタートアップも大企業も慢性的にいつもコードが書ける人間を募集している。

その差はどうやって埋めるかって?高学歴移民ですよ。低いレベルでもとにかくプログラミングができればいいっていう仕事は本当に死ぬほどある。

どれくらい死ぬほどあるのかというと、シリコンバレー界隈に住んでいる私の近所にいる50代後半のおばさんが、とっくに忘れたプログラミングスキルを「あれとあれができます」と言って大企業の面接に受かって何もできないことがバレてクビになるまで半年くらいかかる(つまり、恐ろしいことに半年分上記の年収をもらっている)。

文字通り、猫の手も借りたいらしいことが伝わるだろうか。

「できるフリをするだけで採用される」ってことは、「本当にスキルがあって仕事できたらどんだけ必要とされてしまうんだ?」「しかも、そのスキルって何だ?」

それが、数学力なんです。

その数学力、日本人は世界的にイケてる

コンピューターサイエンスの基礎は数学。その数学力は、日本人は世界的にイケてる

しかも、シリコンバレー(およびその他、世界中にある英語が通じるイノベーション・ハブたち)は慢性的人材不足で、そこらのグローバル賃金よりもずっといい待遇で将来を切り開ける。

え、でも別にそれは自分がやりたいことじゃないんですけど・・・という声が聞こえてきそうだが、そういう意見への私の答えは3つある。

1. 「好きなこと×IT」で可能性が広がるものを学ぶ

好むと好まざるに関わらず、世界のあらゆる産業(デジタルに関係のあるゲームや通信だけでなく、アパレル、小売、ファッション、農業、法曹、医療、教育、タピオカ・・・文字通りすべて)がなんらかの形でテクノロジーとは無関係ではいられない時代になった。「プログラミングは現代の読み書きそろばんだ」とうまい例えをした人もいるように。

だから、21世紀を自由に生きる人間として「好きなこと×コンピューターサイエンス」で考えておくと、選択肢の数とグローバルモビリティ*4はぐっと上昇する。そういう意味では英語と同じだ。私は、英語は楽しいから学んでおくといいよ!なんて一言も言っていない。

可能性が広がるから学ぶものだろう。そういうものは。あ、でもプログラミングの腕がいいと英語力がちょーっと今ひとつでも見逃してもらえるし、英語力が高いとプログラミングの腕がちょーっと微妙でもそれはそれで見逃してもらえるらしいよ。

2.  グローバル賃金を稼ぐ人は流動的に働ける

上の世代と違って、グローバル賃金を稼ぐ人のキャリアは流動的だ。一生、パソコンの前に座ってコードを書く人生に向いている人間は、総人口から逆算したら少ないほうだと思う。だから、このキャリアアドバイスは、「全員、一生それやってなさい」というものではない。

「×好きなこと」で本当に自由になるための、余計な階段のステップのひとつでしかない。高校や大学を卒業するために、あまり得意ではない科目も勉強しなきゃいけないように、期間限定の投資だと思ってくれてもいい。

アップルで3年エンジニアをやっていました!という人は、シリコンバレーでもどこでもスタートアップやるなら投資してもらえる可能性が高い。

ファッションとタピオカと人前に出ることが好きでコンピューターの前が嫌だ!というならファッションとタピオカのスタートアップを立ち上げてアップルの経歴を使って資金調達して、コンピューターの前ではなく人前に出まくるタイプのCEOになればいいだけだ。※極端な「例えば」の話です。

3.  私がお勧めする海外進学プランのコースは安い

後述するが、簡単な試験に合格できれば、私がお勧めする海外進学プランは下手したら大学に行かないより安い。家にお金がないと、海外のいい大学に進学できず、グローバル賃金の仲間に入れない、というのは完全に過去の話となった!

しかも平均的日本人高校生ってだけでワンチャンの可能性があるってことを示すために書いているようなものだ。

だから、もし大学に行くお金がもう少しあるので(たくさんというより日本の私大くらい)数学は残念ながら1秒もやりたくないです!という人はもっと別の道を行けばいい。

はい、ここまでが宝箱の中身の話。

次は、そこに行くまでの「宝の地図」の話をしよう。

修行でお金がなくても世界中で必要とされる人になる

2019年10月現在、私が紹介する宝の地図は、ハンガリーのELTE大学(エトヴェシュ・ロラーンド大学)だ。(他にもあるけど私とつながりがある名門大学はそこなの)

1. ハイクオリティ教育かつグローバル賃金×モビリティを手に入れる

ハンガリーのコンピューターサイエンス学部・医学部は英語授業×世界的に認められたハイクオリティ教育が手に入るだけでなく、卒業後、シリコンバレーをはじめとする世界中の人材枯渇領域で優先的にグローバル賃金×モビリティを手に入れる登竜門である。

なぜなら、ハンガリーのコンピューターサイエンス学部は実践面も理論も評価が高く、全部英語で授業、かつアントレプレナーシップの研修*5も行っているから。そこの卒業生は、ユーロ圏でもシリコンバレーでも、「インドから直行で就労ビザを取りに来るプログラミングだけできる人(※インドからは優秀な人もたくさんアメリカに行きますが、数がめっちゃ多く微妙な人もたくさん行きます)」より人材評価が高いのだ。

2. 日本の学生歓迎のハードルの低い入学

入学のハードルはさほど高くない。高校の成績出して(高校のレベルは問われない)、面接して、終わり。英語力も、入学時点でTOEFL 60点取れていなくても面接で普通に受け答えできればOKなんだそうだ(でも、ちゃんと英語はやろうね!!!)。

しかも、数学力が国際的に高い日本の学生なら歓迎なんだとか。(以前、日本の高校生は、海外志向だと高校の先生が積極的に邪魔してきたり、人権侵害校則で屈しないと成績を理不尽に下げられたりすることがあると大学の担当者に説明して、全国模試の成績も考慮すると了承をもらったことがある。私、偉くない?)

3. 在学生の3割に学費免除+生活費補助

とどめに、ハンガリーのコンピューターサイエンス学部は日本の田舎過疎地と発想が似ていて、「よそから移住してきてコンピューターサイエンスを学んでくれる偉い学生には奨学金をがっぽり出すぞ」と、面接に受かった学生(コンピューターサイエンス学部の学生のうちの3割程度)に「学費免除+生活費補助」を出してくれるという。

ちなみに、学費全部払っても日本の国公立大学より安い上にこれをもらって、かつハンガリーの生活費が日本のざっくり半分だと考えたら、「大学行かずに最低賃金で働いて親に負担をかける」より下手したら安い。全部払っても国公立より安いのに、これだからな。

4. 卒業前から低レベルプログラマーとしてハンガリーで稼げる

「ハンガリーは入学簡単だが卒業難しいから留年しちゃう!」とかいう情報で物おじして留学を辞める人とかいるらしいけど、日本と違って地元民でも留年するの当たり前なくらいきついカリキュラムだということは聞いているが、それでも卒業すればキャリアパスが広いのだから留年は気にしなくていいと思う。

バブルの時代、日本人が大学入るのに二浪とかするのが恥ずかしくなかったように。あと、カリキュラムが実践的かつ効率的なので、1、2年だけ在籍するだけで下手したら卒業前から低レベルプログラマーとしてハンガリーで「月2000ユーロから3000ユーロ」稼げるらしい。肉体労働者の月給が700ユーロとかの国で、だ。

ハンガリーの医学部に行った日本人学生についてはググればすてきなストーリーがたくさん出てくるが(せっかくだから生活面その他を日本人目線で見るためにもいろいろ読んでみてほしい。特に女性が活躍している話はお薦めだ)、コンピューターサイエンスはあんまりいない。

医者になるというのは、テック業界あるいはテック部門で働くよりも、人を選ぶキャリア選択だと思うが、それでも「海外の大学に行きたい」「男女差別がない世界に行きたい」という理由で選ぶ人が結構いるみたいだ。医学大学も、日本に戻るかユーロ圏またはその他の国にいくか、選択肢が広がるそうで楽しそう。

自由であり続けるのに必要なのは「知識」「勇気」「ネットワーク」

以上が、「日本人の平均的数学力」×「世界的ITスキル人材不足」×「その登竜門の学費が安いし入学ハードルが低い」という3つの知識を組み合わせた、「どんなにお金がなくても普通の努力でグローバル賃金にたどり着いた上に自由に生きる道が開ける」ための宝の地図だ。2019年10月現在、有効らしい。

冒頭から散々言っていることだが、本当に自由であり続けるために大事なのは、上記の宝の地図が失効しても普遍的に大切な、自分の持ちスキルとそれが世界的にどんな意味を持つのか正しく理解するための知識、それを使って宝箱を探しに行く勇気、そして宝の地図の存在をたまに教えてくれる人とのネットワークなのよ。

召喚獣が聞きたいのは、この地図をたどって、「お金が全然ないけど自由になれましたっ!」って報告もそうだけど、「地図はそのまんまたどららなかったけど、『自分には世界に通じる何かがあるかも』という思考回路だけたどって、それはそれで自由になれました」という報告かな。

はい、次回は教育にムカついてる大人や子どものための、北欧進学について語りますね。ではまた次回!

白川寧々さんの本

▼キャリアアップについて迷っている社会人や大学生必見!

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白川寧々

白川寧々 http://taktopia.com/

タクトピア株式会社共同経営者・北米代表。華僑。日中英のトライリンガル。6歳で来日後、日本国籍取得。フェリス女学院中学・高校時代に独学で英語を学び、米国デューク大学に進学。卒業後、米国大手コンサルティングファームを経て、マサチューセッツ工科大学(MIT)MBA修了。在学中にMITの「創造しながら学ぶ」教育理念を英語学習に取り入れ、実践的英語習得メソッド「Native Mind」を開発、MITソーシャルインパクト財団より出資を受ける。2015年にタクトピア株式会社、2017年に世界の10代向け起業家教育プログラム「FutureHACK」を創設。グローバルキャリアと日中英の3言語能力を生かして現在までに世界20カ国、累計1万5千人の学生に対してアントレプレナーシップ教育を行う。2018年に「教員をグローバルリーダーに。」というミッションの基、「Hero Makers」を創設。同事業は経済産業省「『未来の教室』実証事業」に採択された。

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*1:インチキに近いくらいすごいスキル

*2:OECD(経済協力開発機構)加盟国を中心に3年ごとに実施される15歳児の学習到達度調査

*3:アメリカの名門私立大学8校の総称

*4:外国と日本、国境を分けることのない人事異動のこと

*5:起業家になるための研修