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アップル・ジャパン元社長の英語塾が「発音」にこだわる理由

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アップル・ジャパン元社長がはじめた南青山の英語塾「コミュニカ英語塾」をレポート。「聞き返されない英語」「ビジネス英語こそ発音が大事」「独自の発音矯正プログラム」など、濃いキーワード満載でお届けします。

コミュニカ英語塾に行ってきました!

ビジネスの現場で通用する英語力を身につけたい!──本気でそう願う人たちのための英語塾が、東京・南青山にあります。その名も「コミュニカ英語塾」。元アップル・ジャパン社長の山元賢治氏が代表を務めるこの「塾」では、巷の英会話学校とはひと味もふた味も異なるユニークな指導を行っています。その中身について、代表の山元さんと講師の小西麻亜耶さんに詳しく伺いました。

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山元賢治さん(写真右)

大阪府生まれ。神戸大学工学部システム工学科卒業後、日本IBM入社。日本オラクル、ケイデンスを経て、EMCジャパン副社長。2002年、専務として日本オラクルに復帰。2004年、スティーブ・ジョブズより直々にヘッドハンティングされアップル・ジャパン代表取締役社長に就任。国内の最高責任者として同社の業績をV字回復させた。2009年に退任後、株式会社コミュニカを設立。「これからの世界」で活躍できるリーダーの育成、英語教育に力を注いでいる。

小西麻亜耶さん(写真左)

幼少期を日本、アメリカ、インドネシアの3カ国で過ごす。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、米国コロラド大学言語学修士課程で社会言語学、言語人類学を学ぶ。帰国後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資銀行本部に入社。2011年に退社後はフリーランスの通訳者兼翻訳者として活躍。2012年より、株式会社コミュニカの英語関連ビジネス責任者としてカリキュラム開発から英語講師まで幅広い業務を手がけ、日本人の英語力向上に取り組む

「元社長」が英語塾を立ち上げた理由

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──山元さんはアップル・ジャパンの社長として、長きにわたりグローバルビジネスの現場で活躍されました。退任後、なぜ英語塾を立ち上げようと思われたのでしょうか。

山元 僕は30年弱にわたって、アメリカの会社で働いてきました。世界と日本、両方のビジネスの現場を見て感じたのは、コミュニケーションの仕方があまりにも違うということです。会議のときに意見も言わず、寝ているのは日本人だけ。アメリカでは、必要最小限のメンバーだけを集めてミーティングが行われ、誰かが話していてもガーッと割り込んで意見を言います。「これ、どうしましょう」なんて先延ばしにしている暇はなく、常に即断即決で指示を出さなければいけない。そういう厳しい世界です。

日本はとても暮らしやすい国ですが、成長という面では下降気味です。この国の復活を助けるようなリーダーを育成したい。そのためには、英語力だけでなくコミュニケーション力も鍛える必要がある。それで、会社名を「コミュニカ」としました。

もともと僕は「山元塾」というビジネスリーダーの育成塾を開校していますが、それに加えて英語塾を立ち上げることができたのは、講師である小西と出会ったことが大きかったですね。

優秀なのに、世界の舞台で戦えない日本人

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──小西さんは帰国子女でいらっしゃるんですよね。日本人の英語力については、どのように思われますか。

小西 私はアメリカの大学院を出た後、日本に帰国して三菱UFJモルガン・スタンレー証券に入社しました。企業のM&Aを担当する中で気づいたのは、「優秀なのに、英語が話せないために世界の舞台で戦えていない日本人が多い」ということです。当時はリーマン・ショックの直後で、日本企業にとっては海外の企業を買収しやすい状況でした。それにもかかわらず、交渉の場においては日本人の方が弱かったんです。資金力では勝っているのに、交渉力では負けてしまう。その様子を見て、「やっぱり英語力がないとダメなんだ。日本人の英語力を高めたい」と強く思いました。

発音が悪いだけで、発言の価値が半減する

──コミュニカ英語塾の考える「世界で通用する英語」とは、どのようなものでしょうか。

山元 ひと言で言うと「聞き返されない英語」です。Huh?と言われているようではダメ。話している側も、「少なくとも言葉の上では絶対に相手に通じているはずだ」という自信がないと、内容に集中できないんですよ。「通じてるかな?」とドキドキしながら話している人が、ビジネスリーダーとして活躍できるわけがないでしょう。

小西 ビジネスの場面では、実は発音がとても大切なんです。発音が悪かったり、変ななまりがあったりすると、話している内容の価値が半減してしまう。「よく分からないけど、まあ、いっか」というふうに、発言が流されてしまうこともあります。私自身、そういう場面を何度も見てきました。それではもったいないので、コミュニカでは「発音矯正」に特に力を入れています。

山元 最近、日本では「非ネイティブ・スピーカーと話す機会も多いから、発音はあまり重要ではない」といった内容の本がよく売れているようです。でも、世界のビジネスの現場を見てきた経験から言うと、そんなことはまったくありません。発音が悪いだけで、軽く見られてしまうんですよ。

コミュニカ式発音矯正、3つのルール

──コミュニカ英語塾の「発音矯正」は、小西さんがアメリカの大学院で学んだ言語学の知識に基づく独自のカリキュラムだそうですね。詳しく教えてください。

小西 コミュニカの発音矯正は、次の3つのルールで構成されています。

ルール(1) Sounds[音]

英語ネイティブ・スピーカーの話していることを聞き取り、自分の伝えたいことを英語で伝えるために、まずは「音」のルールを学びます。日本人が特に苦手とする音を、18個ピックアップしました。

例えば、「スタバのar」というルールがあります。Starbucksに含まれるarの音は、日本人にとって意外と発音が難しいのです。[r]の音が発音できず、ただ「アー」と伸ばすだけだったり、反対に[r]の巻き舌が極端すぎて不自然な音になったり。正しくは、[ɑː]から[r]へとなめらかに弧を描くようなイメージで発音します。

こうしたルールを理解しても、口や舌が動かなければ発音することができません。何度も何度も口を動かして練習し、正しく言えるようになるまで矯正していきます。

ルール(2) Modulation[音韻論]

日本の受験英語をしっかり勉強されている方ほど、一つ一つの単語をしっかり言おうとして、「アイ・アム・ジャパニーズ」や「ディス・イズ・ア・ペン」のようなぶつ切りの発音になりがちです。でも、実際の英語では、単語と単語が組み合わさって音がつながったり、消えたりする変化が起こります。こうした音の変化を14個ピックアップし、ルール化したのがModulation(音韻論)です。

例えば、[t]の音は、母音と母音に挟まれると[d]と[r]の中間のような音に変わります。butterなら、「バター」ではなく「バラー」といった感じですね。このルールが理解できると、Toyotaは「トヨタ」ではなく「トゥヨーラー」のような発音になることが分かり、自分でも正しく言えるようになりますし、聞き取りもできるようになります。

ルール(3) Prosody[イントネーション]

PronunciationとModulationをクリアしても、最後まで問題として残るのがProsody(イントネーション)です。もともと日本語はフラットに話す言語なので、英語の抑揚を難しいと感じる人が多いのです。コミュニカでは、手をたたいたり躍ったりしながら、英語特有の抑揚やアクセント、リズムを身につけていきます。「アクセント」と聞くと、その部分だけ声を大きく言う人がいるのですが、「そうではなくて、母音を横に伸ばすんですよ」というように丁寧に指導しています。

みんなで声を出して練習するので、レッスンはかなり賑やかです。また、みんなの前で一人ひとり声を出して発音する機会もあるので、「発音が下手だとさらし者になる」という緊張感も生まれるんですよ(笑)。

──世界の舞台で通用する「聞き返されない英語」を身につけるため、徹底した発音矯正を行うコミュニカ英語塾。次回は、レッスンがどのように行われるのか、実際にどのくらい英語力が伸びるのかについて、さらに詳しく伺います!

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