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平成最後の広島「平和への誓い」子ども代表の宣言を英語で読む

平和への誓い

2018年8月6日、73回目の「原爆の日」を迎えた広島では、平和記念式典が開かれました。広島市の松井一實市長が「平和宣言」を発表したほか、小学6年生の2人が子ども代表として「平和への誓い」を述べました。式典を報道した海外ニュースと、子どもたちの「平和への誓い」を英語で読んでみましょう。

海外では広島の平和記念式典がどう報道されたか

70回目のときと比べると海外での報道は控えめのようですが、詳しく報道しているサイトもあります。

『Daily Mail』のBy AFPと記載された記事では、式典当日の天候の描写から73年前の原爆投下を記述しています。

www.dailymail.co.uk

The skies over Hiroshima's Peace Memorial Park were clear, just as they were on August 6, 1945, when an American B-29 bomber dropped its deadly payload on the port city dotted with military installations, ultimately killing 140,000 people.

広島の平和記念公園の空は晴れていた。1945年8月6日の空もそうだった。その日、アメリカのB29爆撃機が、軍事施設が点在する港町(広島)に致死量の爆発物を投下し、その結果、14万人もの人々が命を落とした。

『Daily Mail』より

子ども代表の「平和への誓い」とは

広島市のサイトでは、「平和への誓い」は、被爆50周年の平和祈念式典から続けられていると説明されています。

今では「こどもピースサミット」を開催して、そこで子どもたちが平和について意見発表と意見交換をして「平和への誓い」の内容を考えているそうです。

日本語と英語の「平和への誓い」、子どもたちの真っすぐな言葉

広島市のサイトで日本語英語の「平和への誓い(Commitment to Peace)」の全文を読むことができます。日本の新聞各紙でも全文が紹介されました。

「誓い」はこの3行で始まっています。

People can make beautiful things.

People can help and make each other smile.

But people also make terrifying things.

 

人間は、美しいものをつくることができます。

人々を助け、笑顔にすることができます。

しかし、恐ろしいものをつくってしまうのも人間です。

※広島市のサイトより

シンプルな単語が使われていますが、力強い言葉です。1行目と3行目では[make+目的語](~を作る)、2行目では[make+目的語+動詞の原形](~を…にする)の構文が使われています。

1行目と2行目の「良いこと」ではcanが使われている一方、3行目の「悪いこと」については現在形で「事実」として述べていることにも目を向けたいです。

下で紹介する次の1文も胸に突き刺さります。英語では特に切迫感が強烈に伝わってくる感じがします。原爆投下と終戦から73年たってもなお、世界では平和が実現できていません。

We want peace now, so badly.

今、私たちは、強く平和を願います。

※広島市のサイトより

次の当たり前のように思われる一言も、胸に手を当ててかみしめたくなります。他者を攻撃したり排除したりおとしめたりすることでしか幸福を得られない大人の姿を、子どもは見ているのかもしれません。

Peace is everyone and yourself being happy.

平和とは、人も自分も幸せであること。

※広島市のサイトより

子どもたちの平易で素直な言葉で書かれた「平和への誓い」を日本語と英語で読んで、平和について考えたり話し合ったりするきっかけにできるといいですね。

Irene

文:Irene
高校3年の受験生の夏、塾(関東地方)の世界史の授業で、講師が100人は超すと思われる生徒に「8月6日と8月9日が何の日か知っている人?」と聞いたとき、手を挙げたのが数人だった衝撃が忘れられません。直後の「じゃあ8月15日は?」の質問に手を挙げた人数も、それより少し増えた程度でした。1945年から何年たとうと、忘れないようにしたいです。