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独学で英語力アップ!「英語スピーキング脳」の鍛え方

独学で英語力アップ!「英語スピーキング脳」の鍛え方

独学で英語力を上げたい、それも効率よく。そのための方法を、スピーキングやTOEIC対策指導のエキスパート、冨田三穂さんにうかがいます。

もう遠回りしている場合ではありません!

長い間英語を勉強してきたのに、話すとなると自信がない。TOEICの点数は上がったのに、それに見合ったスピーキング力がない。いざ何かを英語で言おうとすると、考えこんでしまって沈黙してしまう。このような経験、誰にでもあるのではないでしょうか。

英語のスピーキング力を伸ばすのであれば、伸ばすための練習を効率よく行っていくことが大切です。でも、身近に外国人はいないし…、英会話学校に行く余裕もないし…。そんな思いが脳裏をよぎったみなさん!大丈夫です。

実は、留学しなくても、スクールに通わなくても、一人でスピーキング力を身につける方法はたくさんあります。独学でスピーキング力アップ!キーワードは「英語スピーキング脳」。

言語の習得は脳内で行われます。スピーキング力アップには、言語習得のメカニズムに合わせた脳に効く練習が大切です。

みなさんは、これまで英語の学習にたくさんの時間をかけてきましたね。もう遠回りをしている場合ではありません。スピーキング習得の仕組みに沿った練習を通して、英語スピーキング脳を手に入れてください。

いつかはペラペラに?

第二言語の習得は母語の習得とは異なるプロセスを通ります。

母語である日本語は、気付いたらいつの間にかできるようになっていたと思いますが、第二言語である英語の場合、そうはいきません。なんとなく聞いていれば、いつかはペラペラになる、ということは、残念ながら起こりません。

話す力を身に付けたいのであれば、第二言語習得のプロセスに沿った練習をすることが必要なのです。

「自動化」せよ

言語習得において、知識は2種類に分けられると言われています。「宣言的知識」と「手続き的知識」です。

「宣言的知識」とは、意識的に身に付ける知識のこと。例えば、単語を暗記したり、文法のルールを勉強したり、発音の仕組みを理解したりという学習段階です。AはBである、という理解のステップが、この「宣言的知識」に当たります。もう一つは「手続き的知識」。

手続き的知識」とは、意識をせずとも使える知識のこと。考え込まなくても単語がすぐに出る、スラスラと正しい文法で話すことができるというスキルです。

そして、宣言的知識から手続き的知識に移行することを「自動化」といいます。

母語の場合は、自然と「手続き的知識」を手に入れることができるので、「宣言的知識」の段階が存在しません。そのため、「自動化」のプロセスがありません。でも、私たちが英語を学ぶときは違います。意識的に「手続き的知識」を手に入れて、それを「自動化」させる努力が必要なのです。

「英語を長いこと勉強してきたのに、TOEICの点数も高いのに話せない…」という状態は、学習が「宣言的知識」の段階で止まっているからです。つまり、読むことはできる、下書きをすれば話すことはできるというレベルで、英語力が「宣言的知識」のまま固まっている、ということ。

ではどうすればよいのでしょうか?

次のステップで、これまで頑張って身に付けた知識を「手続き的知識」へ進化させる「自動化」の練習をしましょう。

スピーキング力アップへつながる自動化練習

具体的には、何をすれば「自動化」が起こるのでしょうか。「自動化」とは、意識せずともスラスラとしゃべれるようになる状態へステップアップすること。キーワードは、インプット、インテイク、アウトプットです。

① インプット

良質の英語素材を大量にインプットします。英語には、英語独特のルールがあります。発音やリズム、または語順や語彙。これらを、大量に、そして質にも注意しながら脳内にインプットをしていく必要があります。

② インテイク

インプットした情報を、自分の脳内にさらに深く取り込むプロセスがインテイクです。入ってきた新しい情報を、いかに脳内に深く染み込ませ定着させることができるか、インプット情報をインテイク状態、つまり知識を内在化させることがポイントになります。

③ アウトプット

インテイクで内在化した知識を、今度は「使えるもの」として「自動化」できるようになるまで、アウトプットを通してさらに深い処理へつなげていきます。

この①~③のプロセスを一定期間、集中的かつ大量に繰り返すことが、スピーキング力の習得、つまり「自動化」へとつながるのです。

自動化のための練習方法とは

では具体的に練習の例を見てみましょう。

インプット

教材の音源や生の英語を、なるべくたくさん、そして丁寧に聞きます。

会話は「聞く」「話す」が交互に行われるものなので、会話を成り立たせるためには、やはりリスニング力を上げるためのインプットが必要です。そして、聞くだけではなく、話すためのインプット練習も忘れずに。

たとえば、音源を聞いてまねして発音したり、英語で書かれたものを音読したりという練習です。つまり、話す力のベースとなる情報を脳内にインプットする、ということ。正確な発音や、イントネーション、フレーズ、構文などを脳内にインストールするのが、インプット練習です。

インテイク

知識を、自分の脳内の深いところへ持っていく段階です。

たとえば、覚えたダイアログをロールプレイしたり、日本語から英語に瞬時に変換したり、またはシャドーイングの練習をしたりするのが、これにあたります。

インプットよりもさらに一段複雑で負荷がかかる練習です。

ただ聞くだけ、ただ読むだけでは、なかなか脳の深いところまでは染み込んでいかないので、ある程度の時間をかけてインテイクのための練習をしていくことが重要です。

アウトプット

新しい知識がさまざまな学習や練習を通して脳内に染み込んだところで、今度はそれらを意識しなくても出てくる知識へとレベルアップさせるためのステージ。これがアウトプット練習です。

具体的には、「実際に話す」ことがメインになります。たとえば、「覚えたフレーズを実際の会話で使う」「英語で独り言を言う」「英語音声日記をつける」などの練習がこれにあたります。

インテイクの段階で脳内にインストールされた情報は、豊富なアウトプット練習を通じて定着します。実際に使ってみて、通じた! という感覚を繰り返し経験することが、スピーキング力を伸ばすためにとても大事なのです。

まとめ

言語の習得、処理は脳内で行われます。良質なインプット、深い処理を伴うインテイク、そして豊富なアウトプットで、脳に効くスピーキング練習をしましょう。

キーワードは「自動化」です。

学習の積み重ねによる知識を、意識しなくてもスラスラと出すことができる段階へ自動化させることが重要なポイント。正しい練習を通して、「英語スピーキング脳」を手に入れましょう。

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冨田三穂

冨田三穂(とみた みほ)

神田外語大学講師。『1000時間ヒアリングマラソン』の「スピーキング魂」担当コーチ。慶應義塾大学文学部卒業。上智大学大学院言語科学研究科博士前期課程修了(専攻:言語学)。英検1級、TOEIC990点。アルク主催TOEICテストスコアアップ指導者養成講座第12期生。大手英会話スクール講師や通訳・翻訳者を経て、現在は、自らが経営する「T’z英語ラウンジ」などで大学生、ビジネスマンを対象とした授業やセミナーを担当。監修に通信講座『TOEIC LISTENING AND READING TEST 完全攻略500点コース』(アルク)、カシオ電子辞書「EX-word RISE」学習プログラム監修協力、共著書にユーキャンの通信講座『TOEICテスト対策講座』、『TOEICテスト学習スタートブック 全パート編』(Jリサーチ)など。

写真:山本高裕(GOTCHA!編集部)
撮影協力T’z英語ラウンジ