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TOEIC問題集に日本語の解説は必要ない?!ヒロ前田の間違いだらけのTOEIC勉強法。

TOEIC問題集に日本語の解説は必要ない?!ヒロ前田の間違いだらけのTOEIC勉強法。

TOEICの問題集は、何を基準にその良し悪しを判断したらよいのでしょう。日本語で書かれている問題解説は、その基準の一つとなるのでしょうか。TOEICスコアUPトレーナーのヒロ前田さんが教えます。

今回の登場人物

ヒロ ヒロ:TOEICスコアUPトレーナーとして、学生から社会人までのTOEICスコアアップを請け負うカリスマトレーナー。47都道府県すべてを行脚(あんぎゃ)して公開テストを受験したという、TOEIC版伊能忠敬のような人。
ケン マイ:解説は詳しいほうがいいかも?と思っている。
ケン ケン:解説が詳しいことにデメリットもある、と思っている。

詳しい問題解説の是非は?

ヒロ(ヒロ)どうも。前田です。英語やTOEICの勉強をしている人と問題集について話をすると、たまに次のような展開になります。

「このAという問題集は評判がいいですね」
「へぇ、そうですか。どうしてですか」
「私も使っていますが、解説がとても詳しいんです」
「解説が?」
「はい。丁寧に書かれていると評判ですよ」

さて、「詳しい解説」は問題集のメリットなのでしょうか。マイとケンに話してもらいましょう。

日本語を読むことに時間を取られすぎるのは…

マイ(マイ)解説が詳しいのは、そうでないよりは良いと思うわ。そもそも、問題集の評価ポイントっていろいろあると思うけど、多くの人は解説が評価対象なのかしら。

ケン(ケン)きっと、そうだろうね。本来なら練習問題の質が最重要だと思うけど、質を評価できる人は少ないんじゃないかな。だから、自然と日本語で書かれた部分が評価ポイントになりがちだよね。

マイ(マイ)詳しい解説がプラスになるということは、解説が詳しくない本が多いのかな。

ケン(ケン)そんなことはないと思うけど、600問とか1000問とか収録している問題集だと、解説は詳しくないね。

マイ(マイ)そういう本、あるね。

ケン(ケン)個人的には、解説が詳しいのは必ずしもメリットではないと思う。

マイ(マイ)どうして?

ケン(ケン)詳しい解説と詳しくない解説を比べると、どちらをしっかり読みたくなる?

マイ(マイ)そりゃ、もちろん、詳しい解説だわ。

ケン(ケン)解説は日本語で書かれているよね。

マイ(マイ)もちろん。

ケン(ケン)ということは、解説を読む時間が長ければ、日本語を読む時間が長いということだね。

マイ(マイ)英語を読む時間が少なくなると言いたいのね。

ケン(ケン)そういうこと。解説を読んで理解するのは悪くはないけど、しょせん日本語で読んでいるのだから、どれほど効果的か怪しいと思う。

マイ(マイ)なるほど。

ケン(ケン)どこかの先生が嘆いていたよ。「日本人は英語に関する話を日本語で学んでいる。それだけでは英語が上達するはずがない」って。

「スコアアップ」のために役立つことは何か

ヒロ(ヒロ)「詳しい解説」は、問題集のメリットになり得ます。ただし、問題集は出版社にとって商材ですから、それはあくまでも「商品の特長」です。つまり、読者にとってのメリットかどうかは別の話なのです。

では、そもそも読者にとってのメリットとは何でしょうか。TOEICの問題集を使うことで読者が得るべきメリットは、ほぼ間違いなく「スコアアップ」のはずです。ということは、解説が詳しいこと自体がスコアアップを保証してくれるのであればメリットと呼べますが、実際にそうでしょうか。

解説を読まないと理解できない人には有用

マイ(マイ)日本語で書かれた解説を読んでもスコアに直結しないかもしれないのね。

ケン(ケン)その通り。実際、「解説が詳しい」と言って問題集を評価している人が、スコアアップを達成しているとは言えない。その評価は「私はこの本が好き」と言っているのと大差ない。

マイ(マイ)だからと言って、解説が詳しい本をわざわざ避けるべきではないでしょ。

ケン(ケン)さぁ、どうかな。

マイ(マイ)それに、初心者は解説に頼らないと理解できない部分が多いから、解説が少ないと勉強自体を止めるかもしれない。止めてしまったらそこで終わりよ。

ケン(ケン)そういう見方もあるかもね。

マイ(マイ)そうよ。だから、そういう人にとっては、解説が詳しいというのはメリットなのよ。

英語にふれる時間を確保することが第一

ヒロ(ヒロ)マイが言うように、英語力が低いうちは、問題集に取り組むとミスが多いため、気持ちが折れてしまう危険があります。それを救うのが「解説」だと言えるかもしれません。読者の心理を踏まえた、丁寧で親切な構成になっていれば、挫折防止の役割を果たしてくれるでしょう。

ただし、ケンが言っていたように、解説を読んでいる瞬間は英語力が伸びているとまでは言えません。たとえ初心者でも、解説を読むだけでなく、英語を読んだり聞いたりする時間を増やさなければ英語力の伸びは期待できません。このような自覚があれば、丁寧で詳しい解説を求めるのは問題ではありません。

自分で問題解説をできるようにする

ケン(ケン)詳しい解説を読めば「わかった気になる」よね。そこでストップしちゃうのが危ないと思う。

マイ(マイ)じゃ、どうするべきなの?

ケン(ケン)再現する練習が良いと思う。

マイ(マイ)再現って、丸暗記のこと?

ケン(ケン)いや、丸暗記じゃなく、自分の言葉を使って、読んだ内容を再現するんだよ。特に文法とか語彙の問題を解いた後は、これが大事だと思う。(A)が不正解である理由はこう、(B)が不正解である理由はこう、と隣の人に説明するつもりで解説するんだよ。自分の言葉で。もし、それがスムーズにできないようであれば、知識が足りないということ。自信を持ってスラスラ説明できたら、その問題や選択肢については十分に理解できていると言える。

マイ(マイ)なるほどね。ちょっと面倒だけど、それくらいやれば間違いなく実力アップにつながるね。

単なる情報を、確かな知識に変換させる

ヒロ(ヒロ)インプットした情報は、たとえそれが「理解」できている情報だとしても、脳内に定着するとは限りません。消えてしまうことだってあります。消えるのを防ぐ、最も強力な手段はおそらくアウトプットです。

よく、学校の先生や講師が「人に教えることが最大の学びだ」と言います。これは、インプットした情報を、自分より詳しくない人が理解できるようにアウトプットすれば、結局は自分にとってのインプットが強化されるという意味です。

インとアウトを交互に行うことで、単なる情報だったものが、確かな知識へと変換されます。問題集に収録された詳しい解説を理解(インプット)するだけでなく、再現(アウトプット)する練習を習慣化すれば、とても上質な学習となるでしょう。

「第5回はじめてのTOEIC公式3&リーディング解説」開催

(T’z英語ラウンジよりお知らせ

「第5回はじめてのTOEIC公式3&リーディング解説」開催

大人のための勉強スペース「T’z英語ラウンジ」では、公式問題集を使うセミナーシリーズの第5回を開催します。これまで同様、今回も「読解」を中心としたリーディングセクションを扱います。パート7を得意パートに変えたい方や、なるべく英語を速く読みたい方、英文読解が苦手な方に特にお勧めです。

詳細は、T’z英語ラウンジ公式ウェブサイトのイベント情報をご覧ください。

tz-eigolounge.jp

ヒロ前田

ヒロ前田(ひろ まえだ)

TOEIC受験力UPトレーナー。神戸大学経営学部卒。大人のための勉強スペース「T’z英語ラウンジ」経営。2003年5月に講師として全国の企業・大学で指導を開始。2005年にはTOEICを教える指導者を養成する講座をスタートし、トレーナーを務めている。2008年グランドストリーム株式会社を設立。TOEICの受験回数は100回を超え、47都道府県で公開テストを受験する「全国制覇」を2017年5月に達成。取得スコアは15点から990点まで幅広い。著書に『TOEIC®テスト 究極の模試600問』(アルク)、『TOEIC®テスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』(KADOKAWA)、共著に『TOEIC®テスト 新形式問題やり込みドリル』(アルク)等がある。
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