GOTCHA!

英語、仕事、勉強。いろんな「わかった!」をお届け。

英検準1級に合格!彩り豊かな英語表現力を身に付けよう

英検準1級に合格して彩り豊かな英語表現力を身に付けよう

このところ受験者数が急増し、注目を集めている英検(実用英語技能検定)。この連載「英検すごいぜ!」では、25歳の英語講師 Kenさんに、「英検を活用して英語運用力を身に付ける方法」を教えていただきます。今回は、英検2級合格の次に目指したい準1級についてです。

こんにちは、Kenです!この連載では英検2級に関する記事を書いてきましたが、今回の記事で最後となります。

英検2級の連載の最後ということなので、今回は英検2級に合格したあとのことを書いていきます。2級に合格した人、あるいは合格する予定の人のために、準1級のポイントを見ていきましょう。

準1級も、2級と同様、一次試験と二次試験があります。この記事では、一次試験(筆記試験)を取り上げます。

英検準1級はこんなレベル

英検2級と準1級のレベルの違い

英検の公式ホームページによると、準1級のレベルは「大学中級程度」となっています。これは少し曖昧なので、わかりやすくなるよう、必要な語彙数で2級と比較してみましょう。

まず、みなさんが受けた、もしくはこれから受ける英検2級合格に必要な語彙数は、4000~5000語です。これは大学受験に必要な語彙力、高校英語を一通りマスターした語彙力と同じぐらい。

ちなみに、ぼくは英会話習得が目的の人に2級合格を目指すことを勧めていますが、その理由となるのがこの語彙数です。これだけの語彙数があれば、なんとか英語で言いたいことを言い表すことができるようになるからです。

では、準1級ではどうでしょうか。準1級合格に必要な語彙数は7000~8000語です。英検2級の語彙レベルの人だと、新たに2000~3000語を覚えなくてはいけないということです。また、この語彙レベルに比例して、ライティング(英作文)やリスニングなど、その他の問題も難易度が上がります。

ちなみに、準2級は高校英語の中級レベルで、語彙数は3000~3500語程度です。

合格に必要な語彙数
準2級 3000~3500
2級 4000~5000
準1級 7000~8000

準2級と2級よりも、2級と準1級の間のほうが大きな差があると言えます。

「英会話」が目的の人も受ける価値はある?

以前、英会話ができるようになりたい人はまず英検2級合格を目指すのが良いと書きました。2級合格に必要な語彙がしっかり身に付いていれば、普段の会話で使う語彙の90~95%はカバーできるでしょう。

ですから、個人的には、「英語で会話ができるようになること」が最終目標の人は、準1級の受験が必須だとは思いません。ただし、英会話での自由度を高めたければ、準1級レベルの語彙力があるに越したことはありません。準1級レベルの語彙が身に付けば、もっと豊かな英語表現ができるようになると思います。

準1級には日常的な語彙もけっこう多い

準1級になると語彙が難しいイメージがありますが、必ずしもアカデミックなものばかりではありません。意外と日常的な動作を表す単語が多いのも、準1級の特徴です。

例えば……。

stagger  よろよろ歩く

 

shrug  肩をすくめる

 

shove  ~をぐいと押す

 

clutch  ~をぐっとつかむ

 

tickle  ~をくすぐる

などなど。挙げだしたらキリがないのですが、このように言いたいけれど意外と言えない、学校では習わなかったのに洋書を読んでいたらバンバン出てくるような単語が多いのです。

洋書にバンバン出てくるということは、ネイティブ・スピーカーの日常生活でも必須の単語であるということなんです。

生き生きとした英語表現に近づける

「こんな風に言えたらカッコイイ!」という単語も準1級には多いです。

ぼくが準1級の語彙で特にお気に入りなのが、devastate という単語。「~を壊滅させる」という、なかなかインパクトのある単語です。響きがかっこよくないですか?

これは自然災害のニュース記事でよく見かける単語ですが、日常会話でも使用可能です。基本的に口語では受け身の形で使います。「壊滅させられた」→「打ちのめされた」→「ひどくショックを受けている」ときに使えます。

He is devastated because he was dumped by his girlfriend.

彼女に振られて彼はすごくショックを受けている。

Football fans of Brazil were devastated after Brazil lost to Germany 1-7.

ブラジルのサッカーファンは、ブラジルがドイツに1-7で負けて大ショックを受けた。

もちろん、devastate を知らなくても、2級レベルの単語であるshocked や upset を使えば同じことを表現できます。

でもこのように、準1級レベルの単語を使いこなせるようになると、表現の幅が広がり、生き生きとしたカラフルな英語表現に近づくことができます

期間で合格を目指すには?

単語と英作文を中心に

まずは、各技能ごとの問題数と配点をチェックしておきましょう。

  リーディング ライティング リスニング
問題数 41問 1問 29問
配点 750点 750点 750点

詳しくは、日本英語検定協会のウェブサイトをご覧ください。

英検はどの級でも単語が大事で、語彙力を磨くのにうってつけのテストです。この性質を利用して語彙力を中心に鍛えていきましょう。

リーディングパート41問のうち語彙問題は25問もあります。このように、語彙問題が占める割合がかなり高いので、ここを攻略することが合格への一番の近道です。

同じ理由から、ライティングも大事です。こちらは、前回の2級の直前対策の記事で説明したのと同様、準1級でもたった1問で一次試験の配点の1/3を占めます。

また、短期間で効果が出やすい問題でもあることから、単語と同じく優先的に学習すると効率よく合格に近づけます。

次はリスニング!

リスニング練習はテスト対策だけではなく、日常会話にも役立ちます。

英検準1級のリスニング問題は、特にPart 1 と Part 3 が日常的な会話で、英会話の勉強にすごく良い素材です。問題を解いて答え合わせをして終わりにするのではなく、何度も音声を聞いてシャドーイングを行いましょう。

何度も繰り返すことによって、英語のイントネーションが身に付くだけでなく、英語表現も自分の中に自然とストックされていきます。準1級のリスニング問題の音声スピードに慣れることもできるので、一石二鳥です。

リーディングは最後でOK

リーディング(長文読解)は最後でいいと思います。というのも、語彙があまり身に付いていない状態で読解に取り組むよりも、先に準1レベルの語彙を身につけてから挑戦したほうが効果的だからです。

また、準1級の出題内容を、語彙、読解、リスニング、ライティング(英作文)の4つに分けて考えた場合、読解問題は、86点満点中10点と、比重が一番軽いんです。問題集などを使って長文読解に集中するのも悪くはありませんが、その他の対策を進めながら、自分のレベルに合った洋書を娯楽として読み進めるのもいいのではないでしょうか。

まとめ

英検準1級合格を目指して英語力アップ

英検2級レベルの英語力がしっかり身に付いていれば、英会話に必要な最低限の語彙力は備わっているため、場数を踏むことで会話はどんどん楽になっていきます。英会話が目的の人にとって、準1級合格は必須というわけではありませんが、表現の幅を広げるという意味では目指す価値は大いにあります。

また、2級同様、リスニング素材はやはり英会話の学習素材として優秀です。短期間で準1級合格を目指すなら、語彙とライティング(英作文)を中心に進めていき、リスニング用の問題をたくさんシャドーイングして練習するのがいいでしょう。

これで連載の6回が終了となりました。ここまで読んでくださった皆さんのおかげで、続けてこられました。ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。

Ken

文:Ken http://ken-channel.com/

今治在住の英語講師。関西大学外国語学部で英語教育を学び、在学中に1年間イングランドのバーミンガムに留学。大学卒業後、英会話教室や高校での英語講師を経て、2017年に今治で英語教室を開き独立。ブログで英語学習や地元の今治の情報を発信中。

編集:川浦奈遠子