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英語ニュースはどう伝えた?日大アメフト部の悪質タックル問題

日大アメフト部の悪質タックル問題を英語ニュースで読む

※写真はイメージです。

連日大きく報道されている日大アメフト部の問題。海外メディアを含む英語ニュースではどのように報道されたのでしょうか。いくつかのニュースを振り返ってみましょう。和文は編集部による抄訳です。

事件の背景にはパワハラがあった?

こちらは、The New York Times の5月22日付の記事。この事件の背景には、監督やコーチなど指導者層から選手への power hara があったのではと推測しています。

… it happened in Japan, where the play - and what led to it - has touched off nationwide examination of deep-rooted cultural dynamics, including what the Japanese call “power hara,” or harassment by those in power who force underlings to do things against their will.

日本では、このプレーとそこに至った経緯が、「パワハラ」(つまり権力のあるものが下の人に意思に反したことをむり強いする嫌がらせのこと)を含む、日本に根深い文化的問題を全国民が考えるきっかけとなった。

この記事では、日大の当該選手のコメントもかなり詳細に伝えています。

“I wasn’t strong enough to say no,” Miyagawa, 20, said during the hourlong news conference. Members of his legal team flanked him. “Though I was ordered by the coaches, I could have refused but went ahead anyway and acted. It was weakness on my part.”

「私は、ノーと言えるほど強くありませんでした」と、ミヤガワ選手(20歳)は約1時間の記者会見の中で述べた。彼のそばには、弁護団のメンバーがいた。「コーチに命令されたけれど拒否することもできたのに、いずれにしろ自分から行動した。それは私の弱さだった」 

この記事は、次の一節で締めくくられています。何とも残念な気持ちになります。

“I don’t think I have a right to continue playing American football, and I have no intention to do so,” Miyagawa said.

「自分にはアメリカンフットボールを続ける権利があるとは思いません。そして、私にはそうするという意向がありません」と、ミヤガワ選手は言った。

アメフトは日本ではニッチなスポーツ

こちらは、アメリカンフットボールの日本での位置づけについて解説した、AP通信による記事です(5月23日付)。

この記事では、アメリカンフットボールが日本ではニッチなスポーツであることに触れています。

American football is a niche sport and barely resonates on the sports calendar. It claims about 20,000 players, far below rugby with 120,000 and soccer with 900,000. Baseball remains by far Japan's most popular sport in a country of about 125 million.

アメリカンフットボールはニッチなスポーツで、スポーツ・カレンダーでもほとんど触れられない。アメフトには、ラグビーの12万人やサッカーの90万人には全く及ばない、2万人程度の選手しかいない。人口が約1億2500万人の日本で圧倒的に最も人気のあるスポーツは、昔から変わらず野球である。

ちなみに掲載しているメディア The Charlotte Observe は、ノースカロライナ州とサウスカロライナ州で最大の発行部数を誇る新聞。これらの地域の人たちは、日本でのこのニュースをどう受け止めたのか気になるところです。

記者会見での謝罪に注目

こちらの記事(5月22日付)では、日大の当該選手が記者会見で、深く謝罪の意を表したことに触れています。

He then bowed to a 90-degree angle and held it for several seconds - a sign of deep remorse in Japan.

そのあと数秒間、彼は90度のお辞儀をした。それは、日本では深い自責の念の象徴だ。

remorseは、「自責の念」や「良心の呵責(かしゃく)」といった意味。記者会見の緊迫感が伝わってきます。

ちなみにTRIBUNEという名の新聞はいくつかあるようですが、こちらはカリフォルニアに拠点を置くメディアのもの。また、tribuneは古代ローマの護民官(平民の権利を保護する役人)を意味する言葉で、現代では「人民の保護者」という意味で使われています。

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構成・文:川浦奈遠子(GOTCHA!編集部)
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