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「英語コミュ障」を克服!今日からできるシンプルな治し方

西澤ロイの英語お悩み診療所

英語がイヤでも、苦手でも、とにかく、ひたすらたくさん勉強すればできる!と信じていませんか?そんなあなたにおすすめなのが、連載「イングリッシュ・ドクター 西澤ロイの英語お悩み診療所」。第4回は、英語学習によくある病気「英語コミュ障」の治療法をお教えします。

英語が話せるようになるために、一番重要なことは?

「英語は読めるが話せない」「英会話となると苦手」・・・。
そのように感じる方が、日本人の中にはたくさんいらっしゃいます。

「英語が話せるようになりたい」と思ったときに、一体どのような行動をするのが良いと思いますか?

【a】文法力が弱いので、英文法を強化する

【b】ボキャブラリーが足りていないので、単語や表現を覚える

【c】むしろ「下手な英語で何が悪い!」と開き直る

英文法は何のためにあるのか?

英文法に自信がない人の中には、【a】のような学び方をする人が少なくありません。日常会話は中学英語で十分という話を聞いたことがあるかもしれませんが、中学英文法さえ怪しい・・・ということで、文法をやり直そうとするのでしょう。

ただし日本人は、英文法などにこだわり過ぎ、逆にコミュニケーションを阻害してしまうケースが多く、私はこれを「英語コミュ障」と呼んでいます。

英文法を学ぶことは本来、「英語を使う上での決まりごと」「言葉を選ぶ上での感覚」を身に付けることです。

しかし、日本の英語教育では、英文法はまるで「間違ったら減点されるルール」のように取り扱われてしまっています。それが、細部にこだわる日本人の気質と組み合わさり、コミュニケーションとは全く関係のない、重箱の隅をつつくようなお話になってしまいやすいのです。

例えば、「これは第何文型か?」という問題を解くことや、「これは過去形にすべきか、現在完了形にすべきか」などと悩むことも、英語のコミュニケーションには全く役に立たないのです。

「単語を知らないから話せない」は勘違い

西澤ロイの英語お悩み診療所

また、多くの学習者が「自分は単語や表現を知らないから英語がしゃべれない」という風に考えています。そして【b】のような学び方をしがちです。

しかしまず、「単語を知らない」というのは大きな勘違いです。英語の日常会話において、8割を占めるのは基本的な1000単語――。つまり、中学英語に相当します。そのレベルの英単語は、中学校を卒業した日本人だったら大部分を知っています。

もちろん、正しく理解はできていないかもしれませんが、「知らない」わけでは決してないのです。つまり、英語が話せるようになるために新たに単語や表現を覚えようとすることは、既に最初のボタンを掛け違っています。

既に知っている単語で表現しよう

日本人が英語を話すために必要なのは、語彙力(ボキャブラリー)でも文法力でもありません。なぜなら、英語で最低限のコミュニケーションが取れるだけの英語力を、ほとんどの日本人が既に持っているからです。

第一に必要なのは、度胸や勇気なのです。下手な英語であっても、カタコトであっても、開き直って体当たりで伝えようとする「勇気」。通じないかもしれないし、大きな誤解をしてしまうかもしれない中で、恥をかきながらでもコミュニケーションが取れる「度胸」。そういったものこそが大切なのです。

日本人は謙虚なところがありますので、英語が話せない原因を、自分の力不足だと思ってしまいがちです。しかし、グローバルにコミュニケーションを取るために大切なのは【c】のような考え方です。

足りないのは「英語力」ではない

私は今までに、5000人以上の英語学習者に指導してきました。そこで分かったことは、「英語が話せない」と主張する日本人に欠けているのは「英語力」ではなく、度胸や勇気を持って「経験値」を積むことだったのです。

英会話に関する経験値がない状態で学んでしまうから、机上の空論になってしまったり、重箱の隅をつついたりしてしまうのです。

「前置詞はinとonのどっちが正しい?」などと迷うくらいなら、「えいやっ」とどちらかを使ってしまえばおそらく通じます。通じなければ、言い直せばよいのです。「この表現で通じるだろうか…?」などと悩んでいる暇があったら、使ってみれば一発で分かります。

もし通じなければ、別の言い方を探して表現し直せばよいだけなのです。

また、もし英語でなんと言ってよいかが全く分からなければ、ジェスチャーを駆使するしかありません。それが実際のコミュニケーションなんですよ。

今回の"処方箋"

西澤ロイの英語お悩み診療所

まずは開き直ろう

今回の要点を以下にまとめます。

1.英会話は中学英語でOKであり、一番大切なのは度胸や勇気

2.まずは英語を実際に使ってみよう(経験値を高めよう)

3.必要があればボキャブラリーを増やす/英文法を強化する

もちろん、ボキャブラリーを増やす必要も、英文法を学ぶ必要もない・・・などという意味では決してありません。そういう学びは後回しにして、まずは英語を使って実際にコミュニケーションを取ってみましょう、ということです。

実際に英語でコミュニケーションを取って経験値を積んだならば、自分に足りないものが見えてくるでしょう。逆に言うと、そうしない限り、自分にとって「本当に必要なもの」は見えないのです。

「単語や表現を覚えよう」「英文法を強化しよう」などと思えるのは、非常に素晴らしいことです。だからこそ、その学びが無駄になってしまわないように、その前にまず勇気/度胸をもって、英語を使ってみてください。

足りていないのは経験値であって、英語力ではありません。私が多くの方に伝えたいのは、「あなたは既に英語が話せる――」ということなのです。

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執筆:西澤ロイ

イングリッシュ・ドクター(英語のお医者さん)。
英語への「苦手意識」や「英語嫌い」を解消し、英語が上達しない原因である「英語病」を治療する専門家。獨協大学英語学科卒業。TOEIC満点(990点)、英検4級。アメリカのジョージア州に1年間の留学経験あり。「英語感覚」や「英語の考え方」を分かりやすく日本語で伝えるスキルには定評があり、「長年の疑問がすっきり解消した!」「そんな風に英語を捉えたことがなかった」「目からウロコ!」という多くの感動や喜びの声が寄せられている。著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、「TOEIC L&Rテスト最強の根本対策」シリーズ(実務教育出版)など、計9冊で累計15万部を突破。メディア出演多数。木8(木曜夜8時)の知性を育む爆笑系(?)教育ラジオ番組「めざせ!スキ度UP」の他、コミュニティFMにてレギュラー番組・コーナーを4本オンエア中。

公式HP:http://english-doctor.co.jp/

YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/990english

編集:GOTCHA!編集部