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英語学習書を36冊読んでわかった絶対押さえるべきポイント5つ

英語学習本36冊

こんにちは!GOTCHA!で本を紹介するコーナーを担当している浦子です。この1年で、他社の本25冊、アルクの本11冊、計36冊を読み紹介してきました。1年で36冊といえば、1カ月で3冊。10日に1冊です。多い。多いです。英語学習本をこんなにたくさん読むなら、その分英語の勉強をしたほうがいいです。

言い換えれば、これだけ英語学習本を読んでいる人は割と珍しいのではないでしょうか。そしてこれだけ読むと、本によって意見が分かれる部分もありますが、逆に、「どの著者もこう思っているらしい」と共通する部分があるのもわかってきました。そこで、「どうやらこれだけは押さえておいたほうがいいみたいよ」という英語学習のポイントをご紹介したいと思います。

1年間に36冊英語学習本を読まない人は、今すぐチェック!

英会話まずリスニング

リスニング

英語を学ぶ理由は「英語を話せるようになりたいから!」という方、多いと思います。しかし、英会話ができるようになりたいなら、まずはリスニング力を鍛えたほうがいいようです。

日常会話の習得を目指す『海外ドラマはたった350の単語でできている』と、1年でビジネス英語を身につけることにこだわった本『人生最後の英語鬼速やりなおし』がこの意見特に『鬼速』では、「英会話は『聞き取る力』が9割」と断言しています。

極端な話、外国人からWould you like to have lunch with me?  (私とランチにきませんか?)と誘われた場合、Yes か No かだけでも答えられれば、コミュニケーションは成立します。でも、Would you like to have lunch with me? が聞き取れなければアウト。Sorry? (もう一度言ってください)と聞き返せば、2、3回は同じことを言ってくれるかもしれませんが、それもあまりたびたびだと「この人、アカン」で終わりです。

英会話スクールやオンライン英会話を始めても、講師の言うことが聞き取れなければ、ニコニコして見つめあう時間になってしまいますね。

「来年は英会話を始めたい!」という方は、まずは基本的なリスニング力を磨くことから始めてみてはいかがでしょうか。

ヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!<キクゾー!>|リスニング|アルクショップ

スピーキングは「自分の身の回りのこと」から始める

起きてから寝るまで

次に、「英語を話す練習」をするにはどうしたらいいのでしょうか。「やっぱりオンライン英会話登録して……」と思ってしまいますが、まずは「自分の身の回りのことを英語で声に出して言ってみる」という方法をすすめる本が多いです。

『純ジャパニーズの迷わない英語勉強法』では、自分の1日を50の文にまとめ、くり返し音読することを勧めています。英文そのものはとても簡単。読めばすぐに意味がわかるレベルです。

The alarm goes off six o'clock.

(目覚ましが6時に鳴る。)

I get up immediately.

すぐに起床する。)

簡単な英文でも、これがポンポン口から出てくるようにするにはくり返し口に出して練習するしかないですね。

『英語に好かれるとっておきの方法』では、「自分の口癖を英語にする」という方法紹介しています。まずは家族に聞いたり、録音したりして自分の口癖を確認。それを英訳して(自動翻訳や市販のフレーズ集をお手本にするといいかも)、くり返し音読し、英語で言えるようにしておくのです。これぞまさに「普段着」の英語ですね!

よく使うフレーズですから、その分しっかり覚えられそうです。

本ではないけれど、GOTCHA!で連載していたATSUさんの記事でも、文法書や単語集の文を、「自分が日常生活で使いそうな英文」に修正して覚えることをすすめていました。

「スピーキング練習は『身の回りのこと』を英語で言うことから始める」と覚えておきましょう。

といっても、「英語でなんて言えばいいのか全くわからない」という方は、ひとまず英語フレーズ集を使うのがおすすめ。こちら人気シリーズの最新刊です~。どうぞよろしく

CD-ROM付 起きてから寝るまで英語表現1000

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やって損なし!オンライン英会話

『英語力はメンタルで決まる』の中に、「オンライン英会話の特筆すべき点は、あらゆる分野の英語を指導する立場の人がその有効性を認めているところです」という記述があります。本当に!全く!「オンライン英会話なんか意味なし。やめとけ」というコメントはどの本にも見当たりません。

でも、「やってみたけど効果がなかった」「自己紹介だけ得意になった」という方もいるでしょう。その場合は、取り組み方を見直してみるといいかもしれません。

『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』では、まず最初に講師に次のようにお願いすることを提案しています。

Would you listen first, and tell me if you can understand my English?

まず聞いていただけますか?そして自分の英語が通じたか教えてください。)

確かに最初に自分の姿勢をはっきり伝えておけば、講師もレッスンがしやすいはず。オンラインでもスクールでも、学習サービスを利用する場合は受け身にならず「私はこれこれの目的でこうしたいので、あなたはこうしてください」と積極的に働きかけることが大切なのかもしれません。

「中学英語やり直し」を恐れない

中学英語

リスニングもスピーキングも頑張っているんだけど、どうも成果がはかばかしくない」ということであれば、中学英語に立ち返って基礎を復習しましょう。これも、多くの本に書かれていることです。

『海外ドラマはたった350の単語でできている』では、リスニング力のテストとして、海外ドラマのDVDを英語字幕付きで見る方法紹介しています。英語字幕を見ても意味がわからないなら、リスニング以前問題。中学レベルの基本的な文法書をおさらいすることをすすめています。

また『人生最後の英語鬼速やりなおし』によれば、ソフトバンクの孫正義社長の英語は、中学英語レベルの表現で成り立っていたそう。中学英語をしっかり身につけて使いこなせば、かなりツブシが効くのです。

「世界を股にかけて活躍する(予定の)このオレが、今更 This is a pen.なんてやってられるか!」と思うのもごもっとも。しかし、そのプライドが邪魔をして英語力が伸びないのだとしたら、本当にもったいないことです。

今は、中学英語を復習する大人向けの本もたくさんあるので、伸び悩んでいる人はぜひさくっと1冊やってみましょう。

中学生や高校生のお子さんがいる方なら、一緒に勉強するのもいいかも。お子さんが英語が得意なら、質問してもいいかもしれませんね。

父:(ドアをノックする音)アヤカ、ちょっといいか。話があるんだ。

娘:しつこい!マジウザいんだけど。昨夜はマキと一緒にいたって言ったでしょ!

父:そのことじゃないんだ。アヤカ、英語が得意だろう。父さん、現在完了っていうのがよくわからなくて。母さんに聞くのも恥ずかしいし、アヤカならわかるんじゃないかな。父さん今度、会社で「といっく」っていう試験を……。

娘:ったく。(ドアを開ける)いいよ、入っても。

なんちゃってー。中学英文法を復習しつつ、親子のきずなも深まる……かもしれません。

テストはモチベーションアップに利用する

テストでモチベーションアップ

何となくですが、日本には「テストのための勉強なんて邪道!」という雰囲気があると思います。「テストでは本当の実力は計れない」という言い回しもよく目にしますね。しかし、英語学習をいくらサボっても先生やお母さんに怒られるわけではない大人にとって、テストはモチベーションを維持するツール。積極的に活用しない手はありません。

『英語力はメンタルで決まる』が推奨する方法はなかなかハード。テスト前が一番集中して勉強できるという人間の心理を利用し、年に10回あるTOEIC L&Rテストを全部受けるというもの。常に「テスト1カ月前」という状態を作り出し、自分を追い込むのです。大変そうですが、「何としても英語力アップするぞ!」という方は、やってみる価値あり。

また『プロフェッショナルイングリッシュ』によれば、TOEIC L&Rテストはビジネスシーンでよく使う英語フレーズの宝庫。どんどん覚えて使ってみることをすすめています。スコアが上がれば転職や昇進の決め手になるだけでなく、実生活でも役立つとなれば、やる気が増すはず。

また英会話にもテストが有効。スピーキングのテストも、安価で楽に受験できるものがいろいろあります。『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』ではTSSTというテストを、『人生最後の英語鬼速やりなおし』ではVersantというテストを取り上げています。どちらも、電話さえあればどこでも受験できるのがポイント。

モチベーションを上げ、弱点も指摘してくれるテスト。「誰にも怒られない」大人だからこそ、うまく使いこなしたいものです。

【おまけ】Please, sit down. は本当に良くないらしい

椅子に座れ

いくつかの本で、「pleaseを使っても丁寧な表現にはならない」という説明が出てきました。

今年のベストセラー『英語の品格』(ロッシェル・カップ、大野和基:共著)によれば、命令文に  pleaseを付けても丁寧な感じにはならないし、圧迫感のある命令口調に感じられるとか。

『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』(スティーブ・ソレイシィ、大橋弘裕:共著)でも同じ。何かが欲しいときに、「単語+please」というのは失礼になることが多いそうです。「〇〇ちょうだい」のように幼稚な言葉に聞こえるんだとか。May I have ~?というフレーズを使うのが良いそうです。

同書では、Sit down. も、失礼な英語の代格として挙げています。であれば、Please, sit down. はもう本当に、絶対に、ダメなんですね。

私が中学生のとき、英語の先生が普通に使っていた気がするんですけどねー。私の中学時代といえばかなりの大昔ですが、とはいえ戦前ではないですから。平成ですから。

ともあれ、この2冊の著者は日本の文化にも造詣が深いネイティブ・スピーカー。この2人が言うのだから間違いはありません。代わりに使いたいフレーズは、Have a seat.です。これで十分もてなすニュアンスも出せるそう。

今でも脳の片隅に Please, sit down. が残っている方は、Have a seat. に上書きすることをおすすめします。

まとめ

この「おすすめの本」コーナーは来年も続きます。今後も役立つ本を紹介していきますので、どうぞよろしく。もしも「あの本売れてるみたいだけど、実際どうなの?」というのがありましたら、GOTCHA!編集部まで連絡ください。検討の上、読んで記事として紹介します!

浦子

構成・文:浦子
GOTCHA!のエディター兼ライター。来年も、「置かれた場所で六分咲き」。