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今すぐ始めたい 「朝学習」を成功させる5つの秘訣(ひけつ)

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学習を継続したい…、でも続かない…。この夏、そんな方にぜひ始めていただきたいのが、勉強のゴールデンタイムを使う「朝学習」です。ちょっとの工夫で学習が習慣化し、続かなかった学習が「やめられなくなる」こと間違いなし。放送通訳者として活躍し、英語学習のアドバイザーもこなす「朝学習」のエキスパート、柴原早苗さんにコツを教えていただきます。

 

東京は蒸し暑い日が続いています。そんな暑い夏が続くからこそ、しのぎやすい朝を活用して「朝学習」をしてみませんか? 企業や大学・学校も長期休暇に入る今だからこそ、朝学習の習慣を身につけて飛躍の秋を目指しましょう!

【1】初日は何はともあれ早起きを

「取り組もうかなあ、どうしようかなあ」と思っているのであれば、まずは実行してみましょう。人間というのは「言い訳づくり」の天才です。「やらなくてもいい言い訳」をいくつも思いついてしまうのですね。

そのような心理状態にならないためにも、「朝学習をしようかな」と思ったタイミングこそがチャンス。ぜひ「明日を初日」と定めて早起きをしてみましょう。

ただし、気合を入れ過ぎて普段よりも2時間早く起きるのは体にも酷というもの。いつもより15分早いだけで構いません。きちんと目覚まし時計をセットして起きることをお勧めします。

自分へのハードルを最初は低めに設定することは、次へのモチベーションにつながります。普段より15分早く起きた自分にごほうびを用意するのもよいですね。

私も朝学習を始めたころは、就寝前、台所にスイーツを用意して就寝していました。起床後のごほうびです。そして15分前起床ができるようになったら、20分、30分と少しずつ前倒ししていきました。

このようにして私は朝4時起きの習慣が身に付けていったのです。

【2】やることを前夜のうちにそろえておく

やることを前夜のうちにそろえておく

「早起きしたらやりたいこと」、みなさんはどのようなものを思い描きますか? 勉強や運動、読書など、まだ周囲が寝静まっている時間に誰にも邪魔されずに取り組みたいことをぜひ考えてみましょう。

英語学習であれば、取り組みたい教材や視聴したい英語関連動画など学習に必要なものを一通りそろえてから就寝するようにしましょう。

「起きてから準備する」となるとハードルが高くなってしまいますが、前の晩にセッティングしておけば、起床後すぐに取り掛かれます。

たとえばテキストを学習するのであれば、該当ページを開いた状態で机に置きます。筆記用具もそろえてテキストの上に載せておきましょう。シャープペンシルを使っているなら、「芯を出した状態」にしておくと、ますますハードルは下がります。

「起きて即、取り掛かれる」というギリギリの状態まで準備しておくと、あとは深く考えなくても取り組むのみとなります。「気合を入れて頑張らなくちゃ」という状態の事柄であればあるほど、「頑張らなくても良い仕組み」を作っておきましょう

【3】起きたら体を動かしてみる

「アラームの音で目を覚ますことができた! さあ、勉強だ」となる前にお勧めしたいのが「軽い運動」です。簡単な運動をしてみると、体が目覚めてシャキッとした気分になります

私は20年以上も前から、毎朝起きると必ず簡単な運動をしています。スクワット、腹筋、腕立て伏せなどです。所要時間は5分ほどですが、このおかげで驚くほど全身が目覚めます。しかもコツコツと続けているとスタミナも付いてくるのですね。

私はこの運動に加えて、朝のうちに水をたくさんとるようにしています。就寝中には汗をかきますので、まずは水分補給です。おかげで新陳代謝も良くなり、体調も良好に保てるようになりました。

【4】英語シャドーイングをする

軽い運動や水分補給に加えて、眠気を飛ばす方法の一つに「声を出すこと」が挙げられます。周囲が静かな朝の早い時間に、大きな声を出すことはさすがにはばかられますが、小声であれ声を出すことで体が目覚めます

私は放送通訳という仕事柄、声を出して喉を目覚めさせ、頬の筋肉を鍛えることがより良い通訳アウトプットにつながると考えています。ですので私は朝からシャドーイングをするようにしています。

ちなみにシャドーイングの素材に関しては、みなさんのお好みのもので構いません。趣味の分野のTED動画を使うもよし、私のようにニュースが好きであれば報道関連の音声を使うもよしです。

教材選びで大事なのは「世間の評判」ではありません。自分がその素材を使うことで楽しめるか、素材を通じて新たなことを知る喜びを得られるかなのです。

シャドーイング(shadowing)とは?
文字通りの意味は「影のようについていくこと」。音声から聞こえてきた英語のすぐ後から、影のように後についてそれを声に出していくトレーニング。

【5】日の光を浴びる

日の光を浴びる

せっかく早起きしたのですから、外の空間を使わない手はありません。

音声の学習素材なら、ウォーキングのお供にもなりますね。夏の朝は4時台から明るくなります。徐々に明るくなる東の空に向かって歩いていくと、美しい日の出を拝むことができます。

太陽の持つエネルギーというのは実に大きく、それだけで元気が出てきますまた、その時間帯には犬を散歩させる方やジョギング中の人、ラジオ体操会場に向かう方々もいます。「みんな頑張って早起きしているんだ!」と刺激を受けることもできます。

ほかの方々からもエネルギーを頂き、目の前に咲く夏の花を愛でる。それだけでも「早起きして良かった」と思えてきます。

毎日同じ時間帯に出るようになると、おなじみの顔ぶれに気づきます。ご年配の方々が毎朝同じ時間帯にウォーキングをなさっている様子を見ると、私も頑張ろうと勇気づけられるのですね。

まとめ

いかがでしたか? 朝というのは一日のスタート。たとえ前日に大変なことがあっても、朝はリセットするチャンスです。時間や空間、そして自然界などが私たちにもたらしてくれるエネルギーをぜひ活用し、朝の貴重な時間を最大限に生かしてみてください。

自分で朝時間をコントロールできるようになると、自己規律が確立され、自信が出てきます。そしてそれが次への動力へとつながっていきます。ぜひみなさんも朝のメリットを味わいながら、有意義な朝学習をなさってくださいね。

 

柴原早苗

柴原 早苗(しばはらさなえ)
放送通訳者。獨協大学非常勤講師。上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。NHK「ニュースで英会話」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。「放送通訳者・柴原早苗のブログ」http://sanaeshibahara.blog.so-net.ne.jp/