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長文速読のコツは『文構造』への理解!TOEICスコアアップのための長文勉強法

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こんにちは、TOEIC講師の岡本美希です。「リーディングのスコアが伸びない」「時間内に解き切れない」「速読ができない」と悩んでいませんか?速読を習得してスコアを上げるためには、『文構造』を把握しながら読解する必要があります。速読習得のための勉強法を、くわしくご紹介していきます!

「なんとなく読み」だとスコアが伸びない!

「なんとなく読み」とは、「なんとなく、こんなこと言ってるのかな~」と大まかに理解する長文の読み方のことです。TOEIC600点ぐらいまでは「なんとなく読み」でも到達することができますが、700点、800点とスコアアップしていきたいなら「なんとなく読み」はNG

TOEICの長文は、状況変化するパターンが多くあります。例えば、こんなシチュエーション。

週末に開催されるイベントのチラシで、初日にAさんが登壇する予定になっていた。しかし、それはイベント運営者側の手違いで、Aさんは海外出張のためスケジュールがつかず、初日の登壇をもともと断っていた。Aさんは運営側にメールをして、2日目以降に登壇できるよう再交渉。結局Aさんは2日目に登壇することが決まり、もともと2日目に登壇予定だったBさんが初日に登壇することになったと運営者側から返事が来た。

このような状況変化は、Part7のダブルパッセージやトリプルパッセージではありがちです。「なんとなく読み」をしてしまうと、ピックアップできる情報数が減ってしまいます。イメージとしては、下記のような感じです。

「なんとなく読み」の人が把握すること
  • Aさんは初日に登壇する予定だったけど、2日目に変更になった。

一方で700点、800点とスコアを伸ばせる人は、より多くの状況変化把握することができているのです。

速読がしっかりできる人が把握すること
  • チラシ上では、Aさんが初日に登壇予定になっていた。
  • 上記は運営側の手違い。初日は海外出張中でAさんは登壇不可能。
  • Aさんは2日目に変更に。
  • 初日には、もともと2日目に登壇予定だったBさんが登壇。

1回読んだだけでピックアップできる情報量に、大きく違いがあります。スコアを伸ばすためには、問題に関する細かい情報を読み取れた方が良いですよね。よって、「なんとなく読み」ではなく、しっかり長文内容把握する必要があるのです。

文型理解が速読のポイント!

「なんとなく読み」を卒業し、スコアアップできる速読法を身につけるためには、『文構造』を理解しながら読むのがオススメ。そのためまず必要となる文法知識が『文型』です。

文型とは、S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)といった文の要素の組み合わせによって、英文を5つの型に分類するもの。特にSとVをしっかり把握することで「誰が何をした」の部分がつかめるので、文章の流れを把握することができます。

【文型の復習方法

文法書で「文型とはどういうものか」を確認しましょう。

問題を演習する必要はありません!

全文和訳をしてみる

自分がどれだけ「なんとなく」読んでいるかを把握するためには、英文の和訳をすべて書き出すことが有効です。実際に書いてみると「あれ、意外とココ訳せない……」というポイントが出てくるはず!長文は自分のレベルに合っていれば、何でもOKです。文型を意識しながら文構造把握して、全文和訳しましょう。文章をしっかり訳すためには、関係代名詞や不定詞、接続詞、分詞など他の文法もちゃんと理解しておく必要があります。全文和訳する中であやしい文法事項を見つけたら、適宜復習しましょう!

全文和訳のやり方

全文和訳をする時は、次のポイントを意識してみてください。

【全文和訳の方法

・SとVを明らかにしていく。

・スラッシュリーディングで文章の切れ目を意識する。

・訳し方は直訳でOK。

※直訳の方が「文法事項を理解して訳せているかどうか」がわかります。

「なんとなく読み」から脱却するためには答え合わせをすることが大事なので、和訳のある長文で実践するのがオススメです。

より速く正確に長文を理解するには?

「全部しっかり読んでたら、速読できないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、スコアアップのためには、速読よりもまず「しっかりと読めるようになる」必要があるのです。

精読があってこそ速読ができるようになる

TOEICは時間に制限があるため、速く文章を読んで、問題に関する情報だけ拾っていくことが大事です。しかし、最初から速読の練習に入ってしまうと、どこかで「リーディングスコアが伸びない」という壁に当たってしまいます。TOEIC問題傾向としても、文脈問題が増加しています。必要な情報を探しつつ、全体の流れをしっかりつかむ読解力が求められているのでしょう。遠回りのように見えるかもしれませんが、まずはしっかり読解する「精読」ができるようになった上で「速読」を習得しましょう。これが、スコアアップへの近道となるのです!

時間内に解くための速読力アップ方法

精読の練習と並して速読力を磨くためには「長文をたくさん読む」ことに尽きます。数をこなすことで英語に慣れ、自然と読むスピードも速くなっていくのです。TOEICでの時間配分を意識して、時間制限をして長文読解をしてみるのも有効です。例えば500ワードぐらいの文章を5分で速読し、そのあとに精読して全文和訳してみる練習を繰り返すのも良いでしょう。

まとめ

実際のところ、TOEIC本番では全文を100%の力で精読する必要はありません。しかし、精読のスキルを土台として速読力を身につけていれば、サラっと読んでも全体の流れがつかめるようになるのです。もしTOEICのスコアで高得点を取りたいのなら、最初から読解スピードを重視するよりも、しっかり読めるように練習しつつ、徐々にスピードを上げていく練習法が、目標突破への近道ですよ!

 

岡本美希

岡本 美希 http://miki-english.jimdo.com/
TOEIC講師 兼 フリーライター。留学経験なし&独学にてTOEICスコア900オーバーを達成した経験を活かし、英語関連のコラムを多数のメディアに寄稿。マンツーマンのTOEICレッスンも開講中。

編集:末次志帆