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映画『沈黙-サイレンス-』M.スコセッシ監督が来日!記者会見での「生」英語を リスニング

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2017年1月21日(土)に公開される映画、『沈黙-サイレンス-』。マーティン・スコセッシ監督、窪塚洋介さん、浅野忠信さんが、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開かれた記者会見で、作品や制作の裏話を披露しました。その中から、スコセッシ監督の発言を一部音声付きでお届けします!

生の英語を聞いてみよう!

英語でのコミュニケーションに欠かせないリスニングTOEICのスコアは良いけど...教材の英語は聞き取れるけど...「生英語の聞き取りが苦手!」というお悩みをよく耳にします。教材での練習はもちろんですが、いろいろな英語を聞いて慣れることも重要です。本記事で紹介する音声は、教材用に準備されたものではなく、まさに「生」の英語! ぜひ、スコセッシ監督の熱い思いに耳を傾けてみてください。

2017年公開映画『沈黙-サイレンス-』あらすじ

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Photo Credit Kerry Brown

17世紀、江戸時代初期。ポルトガル人の若き宣教師ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)の元に、師であるフェレイラ(リーアム・ニーソン)が「布教先の日本で弾圧に耐えかねて棄教した」という知らせが届く。真実を確かめるために日本へ向かった二人は、キチジロー(窪塚洋介)の案内で長崎へとたどり着くが、そこで目にしたのは、日本人の信徒たちが拷問される姿だった。長崎奉所に捕らえられたロドリゴは、奉や通辞(通訳/浅野忠信)に、自らの信仰を貫くか、それとも、信徒たちを救うために信仰を捨てるか、選択を迫られる――。

マーティン・スコセッシ監督が語る『沈黙-サイレンス-』

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Photo Credit Kerry Brown

それでは、実際に音声を聞いてみましょう。音声、英文、抄訳の順に並んでいますので、まずは英文を見ずに音声だけで聞き取りにチャレンジしてみてください。よく分からなかった部分は、英文を見たり、単語の意味をチェックしたりして、内容確認しましょう。その後に聞き直すと、英語も耳に入って来やすくなりますよ。

原作『沈黙』との出合いから映画化へ

――どのような経緯で、小説『沈黙』を映画化することになったのでしょうか?

Martin Scorsese: I was given the book by Archbishop Paul Moore of the Episcopal Church in New York. Um, and I had been involved at that point in making a film that had religious themes called “[The] Last Temptation of Christ”※1. Religion has always been a major part of my life, and dealing with it, even in the films I’ve made about the underworld, I’ve found that I still needed to go further into something that cannot be described in words, uh, which really has to do with faith. 

 And so, from the point at which I read the book, which I – here in Japan, actually – I was working with, uh, Akira Kurosawa on, uh, “Dreams,” ※2 and I finished the book here. I felt that, uh, a—after finishing the book, I felt that this was the, the story that would take me further into, uh, my kind of a quest for, uh, spirituality, but I didn’t know how to do it, so we started working on the script a couple of years later. And, uh, been a long story, but ultimately, the script was written in 2006.

 I don’t know if I succeeded, but I really felt I didn’t know how to convey what the book has. And maybe it’s just the experience of having the extra 20 years of living, uh, uh, being a father, um, uh, husband, uh, restoring films, uh, and, and growing with the novel we dare make the attempt at, uh, putting it on film.

※1 “The Last Temptation of Christ” 邦題『最後の誘惑』。1988年公開のスコセッシ監督作。
※2 “Dream” 邦題『夢』。1990年公開の黒澤明監督作。スコセッシ監督は、本作でゴッホを演じた。

抄訳

原作の『沈黙』との出合いは、(米国)聖公会の大司教にもらったこと。当時、映画『最後の誘惑』を作っていて、宗教は人生において大きな部分を占めていた。言葉で言いせないもの、それも信仰に関わるテーマをもっと掘り下げて描きたいと思っていた。本を読み終わったのは、ここ日本で、ちょうど、黒澤明監督の映画『夢』の仕事をしていたとき。この本は、精神的な意味での冒険・探究という点で、自分をさらに遠くまで連れていってくれると思ったが、どう描けばいいのか確信が持てず、数年後に脚本を書き始めた。いろいろあったが、2006年に脚本が完成した。この本に描かれているものをどう伝えればいいのかという点が本当に難題で、その後20年の歳月をかけ、父になり、夫になり、また(古典)映画を復元したり、何とか映画化したいと願いながら、小説と共に自分自身成長し、制作に至った。

キチジローと通辞(通訳)役のオーディションについて

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Photo Credit Kerry Brown

――作品のキーとなるキチジロー役と通辞役は、どのような経緯で、窪塚さんと浅野さんに決まったのですか?

Scorsese: We held all our auditions here. So, we cast most of the film at that time except for Kichijiro and, um, the interpreter. The film would start and stop and start and stop. And during one of those times, we saw a video of you※1 doing, uh, Kichijiro. And this is a very difficult, uh, it’s all, all the casting is difficult, but Kichijiro is a very special character in that, um, he's described a certain way in the book, and we wanted to make it fresh and new.

 And, uh, my casting director said, “Look at this new video we have of this, uh, this young actor.” But I think what really came through in that, uh, that audition on video was the intensity – uh, the intensity and the, the honest emotion, uh, and understanding of Kichijiro that Yosuke had. And in a sense, we saw Kichijiro beginning to form in front of our eyes.

 Then we met you in person, and he came in already doing the part in the hotel room. So Ellen※2 and I said, “I think this is the guy.” But then there I think we met you for the same role, actually.

 

Tadanobu Asano: Yes.

 

Scorsese: You came in, you read for Kichijiro, right?

 

Asano: Yes.

 

Scorsese: So we were thinking, and Ellen said, “Have him come back and read for the interpreter.” I said, “All right,” and it fit perfectly.

 But overall, uh, with, with, both of them, of course, uh, was the confidence I had, um, in them to perform or to be these characters, uh, under the difficult circumstances of shooting. And somehow, despite my not knowing any Japanese, I think you’re right, Asano, there was kind of an understanding between us that we could give each other looks, ha-ha, and move a certain way. Uh, there was an unsaid language.

※1 you 会見に同席していた窪塚洋介氏のこと。
※2 Ellen キャスティング・ディレクターのエレン・ルイス氏のこと。

抄訳

日本でオーディションをい、そのときにキチジロー役と通辞役以外の役はすべて決まった。映画の制作はなかなか進まず、そんな中、窪塚さんがキチジロー役を演じたビデオを見た。どの配役も難しいがキチジローは特別なキャラクターで、映画で新鮮さと新しさを加えたいと考えていた。キャスティング・ディレクターのエレンがきっかけでビデオを見て、(キチジローの)激しさや正直な感情、そして窪塚さんが持つキチジロー役への理解を感じた。ある意味で、目の前でキチジロー役が形作られていく感じだった。その後、窪塚さんと直接会い、彼がホテルで役を演じてくれて、エレンと「彼こそ探し求めていた人だ」となった。浅野さんも同じキチジロー役でオーディションを受けていたが、エレンが、彼を通辞役にしたらどうだろうと提案してくれ、それがぴたりとはまった。ただ、確信を持っていたのは、窪塚さんと浅野さんが二人とも、それぞれのキャラクターになりきってくれるだろうということ。そして先ほど浅野さんが言ったように、私たちの間には、言葉を超えて通じ合うものがあった。

「巡礼の旅」でもあった撮影

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Photo Credit Kerry Brown

――本作の撮影はどのようなものでしたか?思いや、印象深いことについて教えてください。

Scorsese: In the process of making the film, i—it became really in my mind, uh, really obviously became like a pilgrimage to faith, for me. And it’s still a struggle. You’re not blessed with it all the time. It is something that one strives towards. I think, uh, um, thinking about faith, writing about it, making films about it, dealing with what we are as human beings, whether we are inherently good or bad or both, all of these, uh, all of these things come together to … It’s a search for faith. I don’t know if we’ll ever find it, but it’s a continual search.

 

 Of course, uh, it’s fascinating to me in the story, uh, because of the difference in the cultures. I wanted to get past everything to understand or to embrace the very essence of faith. That is what the, um, the dogma of, um, the Catholicism had to be, sort of, uh, chipped away at to find the real core of faith.

抄訳

この映画を作る中で感じたのは、これが信仰への巡礼の旅になった、ということ。(精神的な)闘いでもあって、皆、信仰を授かるわけではなく、信仰とは懸命に求めて得るもの。信仰について考え、それについて映画を作り、人間として自分たちは何者なのか、という問いに向き合う・・・そういうすべてのことが、信仰への探求だと思う。 原作に描かれている文化の違いも魅力で、私は、信仰の神髄を理解し、受け入れるために、すべてのこと(さまざまな宗教や解釈など影響)をかいくぐりたいと思っていた。それはつまり、信仰の核にあるものを見つけるためには、カトリックの教義の一つ一つをあらためて考えるべきだ、ということにつながる。

 

いかがでしたか? 映画の題材的に難しめの単語も登場していますが、易しい単語やシンプルな表現もありましたので、「ここは聞き取れたぞ!」なんて部分もあったのではないでしょうか?

『沈黙-サイレンス-』は来年1月21日(土)から全国ロードショーです。日本からは、窪塚洋介さん浅野忠信さんをはじめ、イッセー尾形さん、塚本晋也さん、加瀬亮さんや小松菜奈さんなど、豪華俳優陣が出演していますので、ぜひ映画館に足を運んでみてください。

関連情報

chinmoku.jp

原作となった遠藤周作さんの著書、『沈黙』。

沈黙 (新潮文庫)

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文・構成:ENGLISH JOURNAL編集部 大庭葉子
編集・撮影:GOTCHA!編集部 末次志帆