宇宙飛行士?今の子どもたちの将来なりたいものは?【英語多読ニュース】

「英語多読ニュース」(11月20日号)で取り上げるのは、子どもたちが将来就きたい職業に関する話題です。今どきの子どもの夢って「宇宙飛行士」とか「パイロット」ではないんですね・・・。

子どもたちの憧れの職業は・・・YouTuber

小学校の卒業アルバムで、筆者が書いた将来の夢は「飛行機のパイロット」でした。で、思いを寄せていた女の子が書いた夢が「スチュワーデス」(今ならフライトアテンダントでしょうか)。私が子どものころはそんなささいなことでハッピーになっていましたが(なっていたのは私だけ?)、今の子どもたちの憧れの職業って何なのでしょう。

According to a Harris Poll /LEGO survey covering the United States, Britain and China, 29% of children aged eight to 12 want to be a “YouTuber”. That’s three times as many as those who want to be astronauts.アメリカ、イギリス、中国の対象としたハリス・ポールとレゴの調査によると、8~12歳の子どもの29パーセントが「ユーチューバー」になりたいそうだ。その数は宇宙飛行士になりたい子どもの数の3倍に上る。
そんなことが記されていたのは下の記事です。 theconversation.com

8歳のユーチューバーの年収は2200万ドル(約23億円)!!そんな数字を見せられたら、誰でも憧れるに決まっています。ユーチューバーになるハードルは、ハリウッドのスーパースターになるよりもハードルはかなり低そうですし。

Other polls suggest an even higher percentage of teenagers aspire to fame and fortune via YouTube or another social media platform. An eye-grabbing news report out this month suggested a whopping 54% of Americans aged 13 to 38 would become an “influencer” given the chance, with 12% already considering themselves influencers.他の調査によると、ティーンエージャーに限るとさらに多くがユーチューブなどのソーシャルメディア・プラットフォームで名声と富を得たいと熱望している。今月発表されて目を引いた報道によれば、13~38歳のなんと54パーセントはチャンスがあれば「インフルエンサー」になりたいと考えているとのこと。さらに12パーセントは自分のことをすでにインフルエンサーであると見ている。
すごいですね。お金を稼ぎたいからインフルエンサーになりたいのでしょうか。それとも世間の注目を浴びたい?きっと両方とも、なのかもしれませんね。

今は企業もインフルエンサーに多額の広告費を使うそうですし、将来、花開けば夢の世界が待っているのかもしれません。

でも、その夢に到達できる確率はというと、そんな多額の広告費は上位3パーセント程度のインフルエンサーに集中し、一部のハリウッドスターやスーパーモデルに広告費が注がれていた時代と何の違いもないと記事には書かれています。

As in the acting, modelling or music industry, there’s a tiny A- list of superstar influencers making millions. Then there’s a somewhat larger B- list making a handsome living. But the vast bulk of influencers would be better off getting an ordinary job.俳優、モデル、音楽業界で考えると、Aリストと言われるスーパースターのインフルエンサーは何百万ドルと稼ぐ。そして、それよりも少し多くの、いい暮らしをするBリストたちがいる。しかし、大多数のインフルエンサーは普通の仕事に就いた方がいい暮らしができるだろう。
ユーチューバーになるというのはかなり 厳しい 、ある意味「宝くじ」の世界かもしれません。ただ、ハリウッドのスーパースターを目指すよりも、門戸は多くに開かれている感じがするのも事実。試してみてもいいけれど、駄目ならさっさと諦めて現実を見よう、ということでしょうか。

今回紹介した記事は5、6分で読め、英語もそれほど難しくありません。ユーチューバーの現実をもう少し詳しく見てみませんか。

theconversation.com

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。とあるソーシャルメディアでインフルエンサーになったことがあり、そこそこいい思いをした経験があります。がんばれ、若者。

Image by Bessi from Pixabay

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