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「英語は苦手だけど、話したい」を解決する4つの戦略!【同時通訳者・横山カズ】

「英語は苦手だけど、話したい」を解決する4つの戦略!【同時通訳者・横山カズ】

同時通訳者の横山カズ先生が、英語スピーキングの大人気講師としても活躍する中で、実際に役に立った「無限のスピーキング力上達法」を教えます。今回は、「英語は苦手だけど、話したい」人必見の戦略です。

戦略的準備!同時通訳の準備方法を応用してみる

皆さん、こんにちは。同時通訳者の横山カズです。

以前、GOTCHA!の記事に「本番前に何をする?横山カズさんに聞く同時通訳【マル秘】準備術」 で同時通訳の事前準備の具体的な方法についてお伝えしましたが、実はスピーキングにこれから挑戦したい!という人にもこれを応用するとすごくうまくいくんです!では具体的にはどうすればいいのでしょうか?

戦略1:SNS を使って、話し相手をできる限り調べ上げよう

例えばですが、英会話の先生、オンライン英会話の相手、初対面の人、定期的に会っている会話の練習相手、友人など、相手が誰であれ、話し相手となる人のことをとことん調べ上げてしまうのです。

私が20代のころはSNSが今ほど盛んではなく、相手のことを調べるのはなかなか骨の折れる作業でした。でも今は、相手がSNSのアカウントを一つでも持っていれば相手の情報は驚くほどつかめるんです。

  • 好き嫌い
  • 政治的信念
  • 宗教
  • 口ぐせ
  • 使う英語の特徴
  • 使う語いのレベル
  • 好きなトピック

相手の情報を知ることによって、リスニングでも類推が効き、何より相手は自分のことを理解してもらえることをきっと喜んでくれるはずです。「話せる相手だなあ!」と思ってもらえるわけです。その際に「準備しています」とアピールせずに、あくまで 「さりげなく」話を合わせていくイメージです。

戦略2:「コメント欄」は宝の山!

実践の会話でさらに大事になってくるのが、Facebook、YouTube、Instagram、Twitter などでの「コメント欄」なんです。文字でのやりとりとはいえ、ほぼリアルタイムで思うがままに書かれた相手とその仲間たちとの会話は、実際にその人に会ったときにそのように話し、対応すべきかをしっかりと教えてくれます。

それらを読んでいるだけでも力は付いていきますが、一歩踏み込んで「特に自分が書き込みそうなやり取りに近いもの」を見つけたらパワー音読®*1で徹底的に練習しておきましょう!

これで、実際に会話に臨んだときに「うまくいかなかったなあ」と落ち込むことが減り、むしろ場数を踏みながら確実に自信を得ることが可能なんです。

戦略3:「万人に共通の話題」と「個人差のある話題」

横山カズ先生直筆のトークネタ「宝探し」フレーズノート

横山カズ先生直筆のトークネタ「宝探し」フレーズノート

このようにして「戦略的準備」⇒「スピーキングの実践」のサイクルを繰り返していくと、だんだんと「万人に共通の話題」と、「個人差のある話題」の違いが感じ取れるようになっていきます。

また、英語のニュースなどの記事や番組も「次にあの人に会うときに楽しく話せるネタはないかな?」と、とても主体的にテーマの「宝探し」ができるようになっていくんです。

このような方法でインプットした英語フレーズやネタは不思議と忘れにくいものです。同じ景色であっても 「他人が撮った写真」と 「自分で撮った写真」ではその向こうにある個人的な思い出や感情の量が違うからなのでしょうね。懐かしい歌を聞くと、思い出があふれ出すことと似ているんですよ。 

戦略4:「自分への取材」

ここで、さらに自分の英語の「瞬発力・発話力」を高める練習につなげていきましょう。方法は簡単です。とことん調べ上げる対象が話し相手から自分自身になるだけのことです。それは「自分への取材」となります。この場合は2つの作戦が取れます。

  • 作戦1:自分の日本語を録音すること
  • 作戦2:自分が投稿したSNSを振り返って取材すること

日本語でさまざまな人と話しているときの自分のリアルタイムの会話を録音し、それに対応する英語を求めてインプットを行うわけです。または、SNSに自分が投稿した内容を再読して、「これは言えるようにならないと!」と思えるものは英語にしていきましょう。

これで、「最優先してマスターすべき英語の表現」を把握し、無駄なく練習に励むことができます。私はこの方法を主軸に自分のスピーキング力を飛躍的に高め、また普段から自分自身を主人公とし、とても楽しくスピーキングを習得することができました。

そして私はこの方法をクライアントさんたちに応用し同時通訳においても同じ興奮をもって毎回準備に臨んでいます。

最後となりますが、これらの経験が増えるにつれて、時には避けられない「ぶっつけ本番」の会話や通訳にも恐れず対応できる力が養われていきます。

横山カズ先生の本
[音声DL付]最強の英語独習メソッド パワー音読入門

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CD付 ビジネス英語パワー音読トレーニング

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世界に通じるマナーとコミュニケーション――つながる心,英語は翼 (岩波ジュニア新書)

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英語に好かれるとっておきの方法――4技能を身につける (岩波ジュニア新書)

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"スピーキング"のための音読総演習 (即戦Navi)

 
英語“瞬発

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横山カズ

文:横山カズ @KAZ_TheNatural

関西外国語大学 外国語学部スペイン語学科卒。同時通訳者(JAL)、翻訳家、武蔵野学院大学 国際コミュニケーション学部 実務家教員、英語講師。エスコラピオス学園 海星中・高等学校英語科特別顧問。学びエイド、リクルート・スタディサプリENGLISH講師。英語を日本国内で独学し、航空・IT・医療・環境・機械・国際関係・文学など多分野で同時通訳者として活躍中。JAL(日本航空)グループ、楽天株式会社では英語力向上と社内公用語化に貢献。英語4技能・英語スピーキングのエキスパートとして日本全国で授業と講演を行っている。発音検定EPT100(満点・指導者レベル)ICEE(国際英語コミュニケーション検定)2回優勝、英検1級。著書多数。ジパングマネジメント株式会社・文化人枠所属

編集:増尾美恵子

*1:英語と自分の感情を直結させて脳内に丸ごと叩き込む1日15分のトレーニング。「感情」「スピード」「反復」「集中」の4つの力を利用して音読します。具体的には次の6つのステップを踏みます。
1.チャンク音読(意味の固まりをとらえる)
2.ノーマル音読(発音を確認する)
3.ささやき音読(子音の音を改善する)
4.和訳音読(英文の意味を母語で腑に落とす)
5.感情音読(英文と自分の感情を直結される)
6.タイムアタック音読(英文を脳に叩き込む)