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国外逃亡したくなる社会においての、大人のリーダーシップについて語ろう【ねねみそ国外逃亡塾】

ねねみそ国外逃亡塾

『英語ネイティブ脳みそのつくりかた』の著者でグローバルに活躍する白川寧々さんが、英語を学び、次の一歩を踏み出したい全ての人向けに、新たな可能性を探るための多様な選択肢とそのリアルを語る連載をお届けします。

こんなに徹底してふざけてるつもりなのに、どんどん真面目な召喚呪文詠唱者が増えている実感がある、白川寧々です。

人って不思議だよね。最近「教育乱世」が極まっているのか、Edvation Summitというカンファレンスに登壇した直後、

もう大人から見ても子どもから見ても、今の社会やってられないので一緒に国外逃亡したいです!どうしたらいいですか?

という5歳から15歳くらいのお子さんを持つ親御さんたちと、

責任ある立場にいるのだが、自分の組織からもっと海外に進学ができる子どもたちを送り出したい。

という校長や教育委員会関係者の方々に、その場で相談を受けまくってしまった。

私はみんなの親やみんなの先生になれないかわりに、みんなの召喚獣になろうと思ってこんなコラムを書いているんだが、親や先生たちは、実はすこぶる意識が高い。

今回のテーマはズバリ、「若者が国外逃亡したくなる社会においての、大人のリーダーシップ」にしてみた。

そう、このコラムの読者は大人が多い。だから、まずは「大人」の破壊力について語らせてもらおう。

35歳以上はロールモデルであり反面教師と見られている

前回、15、25、35歳以上の人のための、それぞれ冒険者レベルアップ的な指南をしたら、「おいそこ、45歳とか55歳を見捨てるな!」みたいな声が、記事公開後10分で各所から寄せられた。「ああそういえば、年長者の仲良しが多かったんだった・・・」と今更、思い出してしまった(子どもの頃から大人に相手してもらうの好き)。

そこはありがたいのだが、年齢別にした本来の意味は、そういうことじゃない。ステレオタイプなキャリアを歩む日本人なら、35歳以上になると良くも悪くもロールモデルや反面教師として下から見られている(学校の先生などの場合は、新卒の時からそう見られている)。

だから、「あれもできない、これもできないと泣き言を言わずに、できることの数を数えて、部下とか子どもとか生徒とかがいるなら、自分がリーダーシップを取らずにどーするの」くらいのメッセージのつもりだった。

自分のやりたいことが、親や教師や、年長者や上司によって阻害されたら、あなた閉鎖社会の被害者かもしれないが、その下の世代、つまり自分の子どもや若手や部下があなたと同じく新しいことをやりたいと言ってきたとき「やめときなさいよ、どうせ無理だよ(自分も無理だったし)」と諦め顔で言ったら、今度はあなたが加害者なのである。嫁姑スパイラルみたいに。

英語といい、キャリアといい、「人の要素」からは逃げられない。よりによって英語民間試験改革頓挫の直後、「グローバル教育を語れ」なんという建て付けで登壇してきた折も、伝えたいのはそこだけだった。

あなたがたがグローバルリーダーにならないと、子どもたちは分かっていると思うけど、グローバルリーダーを目指しさえしないよ?

目先の親の経済力だけ切り出したものなんて、今の子どもたちの将来を左右はするが決定はしない。それより、本当の格差は、地域や経済力で確実に差がついているし、国を挙げての改革が頓挫した今、差が開くばかりでしかない、「どんな大人に構ってもらえるか」格差である。

「英語なんか必要ない。おまえはこの土地で生きてこの土地で死ねばいい」と実感を込めた職務放棄の英語教師に言われ続けるか、同僚の迫害に遭ってでも「将来の選択肢が広がるように」と使える英語を教え続ける殉教者みたいな先生に当たるかが、本当の格差である。英語だけじゃなくてEdTechだってそうだ。どんなにEdTechにお金をかけても、先生によってはタブレットを文鎮にして終わりだから。

同じような世帯年収のお宅でも、とりあえずお金は出すからGMARCH*1でも目指しなさい、と自分の社会への不安を子どもに押し付けるようなキャリアアドバイスをする親を持つか、あらゆるやりくりを通して子どもに世界を見せたり、多様な価値観を語り、「奨学金が取れたら海外を目指してみてもいいかもね」と励ましたりする親を持つかで、結構大きな格差なのである(書いてて今、反抗期というものの重要さを再実感した。反抗期がなければ、人類は滅んでいたかもしれない)。

国外逃亡の話をするならば、私の母校フェリスでも、本当は海外大学に進学したいと言える同期は、知る限り10人は存在した。だが、大学の学部で海外進学ができたのは私だけだ。

これは、私が人より賢かったからとか家の経済力が勝っていたから、という理由では決してない。いろいろな所で散々語っているが、背中を押してくれる親に恵まれたからでしかない。

大人は全員、何かしらのリーダーだ!

大人はみんな、何かしらのリーダーなのだ。個人的に何千人もの高校生や大人にアントレ思考を英語で教えてきた経験から言える身もふたもないことだが、実は社会を手っ取り早く変えるには、意思決定力と行動力を持つ大人をエンパワー(自信を持たせることを)したほうが効率が良い。

経産省「未来の教室」で2年連続開催している先生用のEMBA(Executive MBA)*2Hero Makersで分かったことだが、学ぶ気のある学校の先生1人をエンパワーをすれば、規模が大きければ学校の空気がまるごと、小さくて学級30人ほどの子どもが変わる。

その大人の地位や肩書や年齢は、出せるインパクトには直結しない。学校くらいなら、本当に行動するだけで、変わるのである。

だからまず、散々前述した「これが・・・私の、力・・・!!」と自分の破壊力を自覚してもらった上で、本題の国外逃亡の話をしようか。

国外逃亡したくて、そして、自分を自由にしないとやってられないような必要を感じて私に話しかける人は、例外はあるが、私をロールモデルにしようとすればできる若年層が主流だと思っていた。そして、親も先生も関係なく、40代とか50代とか60代なのに、私にわざわざ相談しようとするのは、以下の2パターンがあると思われる。

1. スターターキットのような情報が欲しい

親子、組織、生徒ともに自由になりたい気持ちは負けない!そもそも、うちの生徒が海外大学?うちの子と中高で国外逃亡?そんなこと可能なの?お願いだから可能だと言ってくれ!という感じの方。

寧々さんはなんか知っていそうだから、もしそんな良い感じのチート情報があるなら教えて欲しい、つまり、スターターキットのような情報が欲しい。いくら必要性を分かっていても、とりあえず、てっとり早いロールモデルにスタートの情報や心構えは聞いておきたい気持ちが痛いほど分かる。

2. 周りの説得に苦労している

大人として、親として、教師として、または校長や教育リーダーとして、今の子どもたち世代のせめて大学教育くらいは国際スタンダードに合わせたい。

しかし、「行ってこい」とか「送り出したい」とか言っても、周りが!配偶者が!部下の現場の人が!そしてあるいは、当事者である子どもが!分かってくれないんだよ、どうしてこんなにみんな内向きなんだよう、寧々さん説得してよ、とせっかく興味はあるのに周りの説得に苦労されてる方。

まあ、この2つのパターンの方が多いんじゃないかと勝手に思っている。

年齢が高いだけ今まで積み上げてきた価値観や責任やローンなど重圧もあり、変わりゆく世相に対して、自信を持ってフレキシブル対応したい。だが、総じて一歩踏み出す勇気について、具体的な情報を絡めて日本語で語って欲しい、という需要なんだと私は解釈したよ!

人は、自分の中に基準がない情報をググれない

例えば1の親子で留学の場合、私がそのパターンではないのは経歴を見たら分かる(思い切り日本の中高から英語もたたき上げて合格してから初渡米した系)。狭いコミュニティーとはいえ子どもを小学校くらいから、または中高からボーディングスクールに送り出す日本人のネットワークは存在する。

日本語でググっても英語でググっても、ある程度情報は出てくる。海外のインターナショナルスクールなどのHPは驚くほど分かりやすくて美しい。だから、ググればいいのに、って思うじゃん。

だが、経験上分かるのだ。人は、自分が生きていけると感じる空間、‟Comfort zone”の外にある情報をググれない。ググっても、何をどう基準にしていいのか、イメージがつかめない。イメージをつかむためには、まず、インスパイアされる必要がある。

「まずそれ、可能なの?」と聞いて、ある程度信頼できる人に「うん可能だよ」と言われる、みたいなやり取りがしたいということだ。Comfort zoneを抜け出させてくれる何らかのリーダーシップが欲しい。

小さなリーダーシップの例として、私の母の話をしよう。実は、私も高2までは東大にでも行くつもり満々で模試は受けるし赤本は買うし、という生活をしていた。なんなら、中3で『東京大学機械的合格法』などを買うほど、やる気にあふれた受験生だった(結果的に「教科書ガイドを使うと良いぞ!」というアドバイスをのんでGPA*3が高くなったのでよい買い物でした!)。

それを両親にやめとけと止められるのだが、私も親も「日本の高校生がアメリカの大学って行けるもんなの?」みたいな情報など微塵(みじん)も持っていない。そのとき母は、やはり生きたロールモデルが必要だ!と友人の友人くらいに頼み込んで、海外進学の先輩にナマで話を聞く機会をなんとかセットしてくれた。

お下がりで電話帳みたいなサイズのSAT*4の過去問集などをありがたく頂いて、「あ、自分も海外留学に行けるかも」と腹落ちしてからSAT会場をググりだしたものだ。そのComfort zoneからの脱出がなかったら、決して当時から1年後に、横須賀基地へ乗り込んでSATを2回も受ける、みたいな冒険をする勇気は出ていなかっただろう。

そして、自分も未知の世界で不安だろうにここまで行動してくれる母との信頼関係がなければ、あっさり赤本は捨てなかったろう。馬に水を飲ませようと水辺へ引っ張ることはできても、水を飲むところまでは強制できないという諺(ことわざ)は、親や教師がロールモデルとして若い世代の人生のベンチマークとして機能してるし強制力もある程度はあるけれど、「思い通りに頑張らせること」まではできない現実を表している。

子どもに自分と同じ方向を向かせるには、信頼関係があるチームである必要がある。1の「親子留学をしたい保護者」も2の「大学教育を国際スタンダードに合わせたい、教育リーダー」も、必要なのが初期情報だけの場合も、もっとディープな信頼関係の場合もある。いずれにせよ、そんな親や校長に必要なのは、小さな勇気とリーダーシップなのだ。

そうやって、話はリーダーシップに戻ってくる。で、もういい年齢の大人はどうやってグローバルリーダーになればいいの?

いろいろな所で講演している内容だが、白川寧々が考える「グローバル人材」のハードルは低い。どれくらい低いかって言うと、「スタバやユニクロに行ったことがあれば消費の意味でグローバル経済に参画しているのでグローバル人材です」っていうほど低い。

グローバル経済大国日本で、外国語を使わなくても直接外国を意識せずに仕事をしていても、息してるだけで、どうせグローバル経済からは逃げられない。

だってほら、大人なら分かると思うけど、「リーマンショックというやつは、自分には1ミリも関係ありませんでした」って言い切れる人、日本国民ならゼロでしょ?グローバル人材じゃん。

世界はつながっているという前提で、どう生きたいのかどう生きられるのか、競争力がある点はどこでどこにリスクがあるのか、考えて考えて行動して後進の者(子どもでも部下でも生徒でも)良い影響を及ぼせたら、それだけでグローバル視点を持つリーダーって意味でグローバルリーダーだよ。ほら、簡単なことじゃん。それより肝心なのは、定義というより、どうやって自分の家庭や組織、そして自分の心の壁を壊すか、だよね?

ねね流グローバルリーダーの定義「WHYの説得力+行動」

私の考えるめちゃくちゃ広義のリーダーシップとは、ざっくり言えば「WHYで説得する」ことである。

「どうして、あなたのその勧めてくる方向に自分がワクワク取り組む必要があるのか」、そのWHYを腹落ちさせればおしまいである。日本の企業や家庭や学校組織の場合、上の立場の人の言うことが気に入らなくても「嫌なので辞めます」という前提で動いてる人がめちゃ少ないので、あたり前体操に見えてじつは驚くほどそうじゃない。

結構な数の非効率は、この構造から来てると個人的には思っている。前も言ったように、子どもや若者、そして組織構成員は、基本、あなたの言うことに影響をとても受けるが、あなたの言う通りにするかは別の話だ。選択肢の建て付け上、言う通りにするしかない場合は、その行動にどれくらい心を込めるかくらい、自分で調節する。

だから、英語の塾へ入れても英語が好きになるとは限らず、短期留学に出しても海外進学を志してくれるとは限らない。ICTを普及したい、文科省の言うことを聞きたくない先生たちは、せっかく公費で買わせたタブレットを文鎮にする。いずれも、肝心な当事者がWHYのところに納得していないからだ。

ダニエル・ピンクの『To Sell is Human: The Surprising Truth About Persuading, Convincing, and Influencing Others 邦題:人を動かす、新たな3原則売らないセールスで、誰もが成功する!)』を起業するかしないかのときに読んで「なるほど」と思ったものだが、彼によると教育と医療の本質は「セールス(営業)」であるという。

「なぜこれを学ばなきゃいけないのか」「なぜホメオパシー*5が怪しくて、西洋医学が正しいのか」を相手に人生の大事な部分を預けているのに結果が100パーセント保証できない性質のものを、専門家である教育者や医者は、若者や患者に心から納得してもらえるように「売らないと」いけない。

そう、「これをしなさい」と押さえつけるのでは100パーセント意味がない。海外進学に限らず、進路系のことで、あるいは組織内の行動変容系のことで誰かを動かすのであれば「選ぶのは100パーセントあなただけど、この道はこんなに素晴らしいのよ、なぜなら・・・」と「Sell」しなきゃいけません。

Hero Makersでも「上の人や下の人が正しいことをやってくれない」と文句を言う先生の人たちに散々言ったな。「あなたはその人たちが『あなたの考える正しさ』を受け入れたらこんなに良いことがある、という説得をしましたか?」と。

その感覚を手に入れて、学校が飛躍的に変わったよ、という先生がたくさんいたっけ。人を説得するそのとき、すごく重要になってくるのは、2つのWHYだ。

  • 1つ目「どうしてあなたの言うことを聞いたほうがいいのか」という相手にとっての即物的なもの。
  • 2つ目「どうしてあなたにとって面倒なSellをしてまで相手を説得したいのか」というあなた自身の、当事者としての意欲の言語化。

 

古今東西、あらゆるリーダーシップ講座で絶対聞かれる「Who are you?」的なやつだ。特に教育リーダーの方々が、いろいろと周りの人とのチームビルディングがうまくいってないのは、いずれかの「WHY」、あるいは、いずれも(!)が欠落しているか意識してなかった、なんてことが多い。

いずれの場合も、自分で見てきた世界、そして自分の今の生き方の前提になってる世界を言語化したときの説得力に勝るものはない。あと、本当にその言っていることを人より努力して実行している、というブレなさはかなり(子どもたちとかは)よく見ているので、行動してそれをアピールするのも大事だ。

本を買ってくるとか、セミナーを受講するとか、短期のサマーキャンプに申し込むとかは初歩的だが、自分で英語を始めるとか、ネットワークを広げるとか、Comfort zoneを脱するくらいこのことに真剣だし、結果も出したぞ!くらいは説得力が欲しい。

いや、「うちも倍率上げるために海外進学者とか出そうかなー」くらいじゃ、断言するけど、ぜーーーーーったいうまく行かないから。だから、総合的に私が両方のタイプのリーダーにおすすめするのは以下の4つだ。

1. 子どもや生徒とチームになる覚悟を持とう

海外進学の当事者が子どもや生徒である場合、彼らとはチームになる覚悟を持とう。

役割や肩書を超えて、人間として対等に付き合おう。役割としての「親や先生」を尊敬して将来を預けるイノセンスは当然ながら、今の子にはない。対等というのは平等というわけじゃない。が、「あなたの言うことすべてに先方は嫌だという正当な権利がある」くらいの理解と「人間として対等に付き合う」ことや「友情を持って接する」覚悟を持とう。

当事者のほうが、精神的負担も強いし、彼らは大人びていてもあなたを頼りにしているから、うまくいかせたいならそのケアも少し気を使おう。

2. Comfort zoneを脱出しよう

特に海外経験や英語に自信がない人は、できれば前回の記事で書いたように、TEDとかドキュメンタリーでもいいから、英語で自分のComfort zoneを抜け出すものを読んだり聞いたりし、興味のあるイベントに出かけてネットワークを広げよう。学校組織の場合、英語で一次情報を得る習慣があるのがあなただけ、みたいなことになる可能性もかなり高い。

そうして得られた体験や情報を発信し続ける努力をしていれば、周りの人は、結構リスペクトしてくれる。そして、Comfort zoneを抜け出せたな、と感じたら大胆にググろう。きっと予算内のオプションは見つかる。

3. 自分自身と向き合おう

どうして自分は日本を出たい?子どもを出したい?その原体験を説明することができるだろうか?もし、漠然と経済や社会に対して不安や焦燥を感じているとしたら、その根源はどこにあるのだろうか?

私も数値やデータや自分の経験などを発信しているが、あなたの「思い」はどこから来ているだろうか。せっかくの機会だから、親、教師、または校長や教育リーダーとしての「活動」をしながら、自分の価値観の源泉を解析してみよう。

これは、対外的説得力の意味もあるし、対内的にモチベーションが続くこともある。あと、ここで得た答えなどを、相手の年齢によってデフォルメ(意識的に変形)しても構わないから、生徒や子どもと正直に、シェアができるようにしよう。そもそも、どうして?がないと努力の方向性が分からなくて、みんな苦労するのだ。

例えば、親子で国外逃亡したい人は、「今すぐ地元の空気を1秒も吸いたくない理由がある」のか、ただ「日本の一条校の閉塞感が無理」なのかでだいぶ、取れる手段が変わる。

前者は今すぐ親子で欧米や東南アジアに行けるオプションを検討するしかないが、後者は低予算の場合、大学までは、日本国内でもそこそこリーズナブルなインターナショナルスクールもたくさんある。

だから、「どうして」なのかは、明確にしておいたほうがよい。国外逃亡に限らず、教育者ならすべて一度は考えたほうがよいことなんだけどね。

4. 家庭内外、組織内外に仲間を増やして、体制を作ろう

自分の思いをSellするのに慣れたら、まず「いいね」と言ってくれやすそうな人から仲間にしていこう。家庭内なら、まず子どもを味方にするとか。子どもが頑固なら、配偶者とか。親戚とか、あるいはママ友でもよい。

仲間を増やすには、一緒に短期の海外キャンプに行くとか、有名な学校を視察するとか講演を聞くとか、ドキュメンタリーを見るとか、同じ体験をしてComfort zoneを抜け出す活動をすると言葉で説得するより効果がある。

塾で体験授業が一番楽しいのも、子どもが「わーい!」って塾行くようにするためだ。親に「塾行きなさい」と言われてもつまらぬだろう。

あなたが管理職で、学校組織内なら、たぶん動かさなきゃいけないところがたくさんある。頭が柔らかくて行動力があり、かつ、できれば仲のいい現場の先生と一緒にイベントへ行くなり、ドキュメンタリーを見るなりして、味方にしよう。味方が増えたら、生徒を囲い込もう。

学校の先生の仕事は煩雑なので、「行動」をアピールするためにも、例えば、海外進学に時間を使うなら部活やその他雑務を免除する、くらいの覚悟を持とう。管理職→現場の先生→生徒の協力ラインがつながれば、そのための時間は捻出できる。

例えば、海外進学のための部活を作ってしまうとか。そうしたら、生徒と先生両方の時間が浮くし、邪魔も入らない。一部の生徒だけに時間を掛ける正当性も確保できる。同じようなことをする学校を全国に広げれば、あっという間にギルド化もできる。あくまで例えばね。

はい、次回はお待ちかね、欧州におけるおすすめの大学(と国)、及び、これでもかーっっと具体的な海外進学オプションを語り倒します!では!

白川寧々さんの本

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白川寧々

白川寧々 http://taktopia.com/

タクトピア株式会社共同経営者・北米代表。華僑。日中英のトライリンガル。6歳で来日後、日本国籍取得。フェリス女学院中学・高校時代に独学で英語を学び、米国デューク大学に進学。卒業後、米国大手コンサルティングファームを経て、マサチューセッツ工科大学(MIT)MBA修了。在学中にMITの「創造しながら学ぶ」教育理念を英語学習に取り入れ、実践的英語習得メソッド「Native Mind」を開発、MITソーシャルインパクト財団より出資を受ける。2015年にタクトピア株式会社、2017年に世界の10代向け起業家教育プログラム「FutureHACK」を創設。グローバルキャリアと日中英の3言語能力を生かして現在までに世界20カ国、累計1万5千人の学生に対してアントレプレナーシップ教育を行う。2018年に「教員をグローバルリーダーに。」というミッションの基、「Hero Makers」を創設。同事業は経済産業省「『未来の教室』実証事業」に採択された。

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*1:有名私立大学の学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学6つの大学の頭文字をとった総称。

*2:実務経験を重ねた上で取得するMBA。

*3:特殊な方式で算出された成績評価のこと。欧米では多くの大学が成績の指標として取り入れている。

*4:米国の大学進学希望者を対象とした共通試験。

*5:自然治癒力に働きかける治療法。