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英語のリスニング力と発音が同時に改善する「トマティスメソッド」とは?編集部が体験!

トマティスメソッド

英語のリスニングと発音のスキルが、ちょっと変わったトレーニングをすることで、同時に向上する「トマティスメソッド」。その効果を、編集部が体験してきました!

英語が聞き取れないのは、脳科学的に正常?!

「ネイティブの英語が聞き取れない・・・」と心が折れた経験がある方、結構いるのではないでしょうか?

「中学から大学まで、かれこれ10年は英語をやったにしては、聞き取れなさ過ぎる!」

でもこれ、あなたのせいではありません!脳科学的に言えば、この状態は至って正常なのです。

疑う前に、まずはこの図を見てください。

トマティスメソッド

参照:村瀨邦子著『トマティス流 最強の外国語学習法』日本実業出版社、1996年

英語、高い!ロシア語、広い!日本語とフランス語、狭い&低い!

この図は、各言語の優先周波数帯を表しています。実は、言語はそれぞれ異なる固有の周波数帯で話されているのです。

たかが周波数と思うかもしれませんが、侮ってはいけません。

人間の耳は成長に伴い、最も使用する言語に一番フォーカスできるように固定されると言われています。その結果、母語以外の周波数帯にある音素を、言語音として認知しにくくなります。

日本語は周波数が1500ヘルツまでであるのに対し、英語は2000ヘルツ以上となる言語のため、日本語に慣れきった耳は、英語の音素を、物が擦れる音や風の音と同じ「雑音」として処理してしまうのです。

でも、諦めるのはまだ早いです!実は、トレーニングすれば、英語の周波数帯に耳をチューニングできるのです。

今回は、そのトレーニング法、「トマティスメソッド」を紹介します。このメソッドによるトレーニングが受けられるトマティスリスニングセンター東京で、お話を伺ってきました。

トマティスメソッド

今回お話を伺ったトマティス聴覚コンサルタントの森田さん(右)と丸山さん

やみくもにリスニング学習をするより、耳の筋トレを!

トマティスメソッドは、音声学の専門家で耳鼻咽喉科医でもあったフランスのアルフレッド・トマティス博士(1920-2001)によって開発されました。いわゆる発音矯正やリスニング学習ではなく、耳を鍛えることで聴覚と発声の機能を向上させ、英語力を高めるアプローチです。

トレーニングでは、こちらのトレーニング機器を使用します。

トマティスメソッド

またこちらが、この機器につないで使用するトレーニング専用のヘッドホフォンです。ただのヘッドフォンのように見えますが、骨導バイブレーターが付いており、これにより聞き方を調整していく優れモノなのです。

トマティスメソッド

実際に、編集部が英語の周波数帯に調整したトレーニングを体験してみました。

トマティスメソッド

まず、ヘッドフォンを装着せずに通常の状態で、用意された英文を読みます。次にヘッドフォンを着けて、もう一度同じ文を読みます。

「ん?自分の声が高く聞こえるような・・・。しかも、ちょっとネイティブっぽく発音できている?」

英語特有の高周波の音が増幅して聞こえるよう調整されたヘッドフォンを着けて声を出すことで、自分が読み上げた英語の子音など、高い音が本当によく聞こえるようになります。

発音がいつもよりネイティブっぽく変化したのは、耳と口の筋肉が直接連動しているからです。高周波を聞き取るための耳の筋肉が活性化され、口の動きにも変化をもたらしました。耳が英語用に変わると、口も英語用に変化するのです。

このように、耳の筋肉をほぐして、英語の音にフォーカスできるように鍛えるアプローチを、トマティスメソッドのトレーニングでは行います。

耳を、生まれる前の状態に戻す

トレーニングはまず、耳の筋肉が母語専用に固まってしまう前、つまり母語を習得する前の胎児の状態に耳を戻すことから始まります。専用のトレーニング機器を使い、胎児時代からの言語学習を英語用に追体験していくのです。

実際に、胎児の耳に届く音を体験してみました。

「しゅわ、しゅ、しゅ・・・」

何かが擦れるような、モールス信号のような音が聞こえて、何の音か全く分かりません。

流された音声は、低周波の音をカットした8000ヘルツ以上の非常に高周波の英文でした。この音は胎児が聞いている音だそうです。

この高周波音を、機器を通して聞くトレーニングを数日かけて行い、耳を慣れさせます。すると、耳の筋肉がほぐれて可聴領域が広がるので、英語の音を受け入れる準備ができてきます。

耳の筋肉が変われば、口の動きも変わり、発音もどんどん上達していきます。

トマティスメソッドでは、赤ちゃんが自然と話せるようになるのと同じ順序をたどりながら、耳の筋肉を鍛え、リスニング力と発音の改善を行っていきます。科学的根拠に基づいたトレーニングで、根本的な英語力改善が期待できそうですね。

リスニングやスピーキングの上達に伸び悩んでいる方は、耳の筋トレという新しいアプローチを行ってみてはいかがでしょうか?

骨伝導で聞いて発音力をアップするヘッドホン

トマティスメソッドのトレーニングはトマティスリスニングセンター東京などで受けられますが、自分でも訓練を行いたい方のための「プロナウンス」というヘッドホンもあります。骨伝導で自分の声を脳に直接伝えて、発音をクリアにしていく機器です。詳細は下記サイトをご覧ください。

www.pronounce-tomatis.com

トマティスリスニングセンター東京

今回訪問した、トマティス・メソッドの講座を提供する「トマティスリスニングセンター東京」の詳細は、下記サイトをご参照ください。

http://www.ear-voice.com

橋本実季

橋本実季

耳の聞き取り方の違いは、思考にも影響を与えるのだとか。国民性の違いも実は周波数が関係しているかも?しれませんね・・・。

※トップ写真:Luisella Planeta LeoniによるPixabayからの画像