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英語学習を頑張る方向、間違えていませんか?目標と行動を直結させるチェック指標3つ

英語パートナーシップ学習

連載「英語パートナーシップ学習」では、英語学習コーチ・メンタルコーチの船橋由紀子さんが、NLP(神経言語プログラミング)やアドラー心理学も生かして、「英語学習を楽しく頑張れる」方法を一緒に見つけていきます。第4回は、「目標に直結する学習法の実行」です。

「英語パートナーシップ学習」とは?

こんにちは!英語学習コーチの船橋由紀子です。

学習者の皆さんが「自分と、周りと、そして英語と、上手にパートナーシップを結びながら、楽しく英語力をアップ!」していけますようにという思いの下、心理学の要素やコーチとして経験した実例を併せて紹介していきます。

旦那さんの行動に変化をもたらした「ある質問」

毎回、英語と関係ない夫婦ネタにお付き合いいただいていますが(笑)、今回もわが家の夫婦の1コマから紹介します。

以前からトレーニングに通い、ジェイソン・ステイサムのようなかっこいいカラダを目指しているわが旦那さん。

そんな彼の方向性が最近変わってきました。筋トレだけではなく、ジョギングも始め、さらにプチ・ファスティング(プチ断食)もするようになったのです。

聞くと、「筋トレするだけじゃ、おなかのぜい肉はなかなか落ちてくれない!」と悩み、脂肪燃焼に効果があることを取り入れ始めたとのことでした。

実は、この彼の気付きと方向性の転換を生んだのは、妻である私の「ある質問」です。

あるとき、「筋トレ頑張ってるねー!続いてるねー!」と話し掛けた後に、

「そのままいくと、どうなりそう?」

と聞いてみたのです。

これがきっかけになって、彼は、「自分の行動」と「得たい結果」の関係性を振り返ることになったのでした。

「このままいくと、どうなりそう?」というせりふの真意は、「今の行動は本当に目標につながっていますか?」という問い掛けです。

英語学習においても、時にこんなふうにシビアな視線を投げ掛け、本当に得たい結果につながる学習内容に軌道修正していきましょう。

目標と行動がつながっているか?のチェック指標3つ

では、具体的にどんな観点から、自分の英語学習を振り返ればいいのでしょうか?ここでは、次の3つの視点を紹介します。

1. 学習の方向性

2. 学習の量

3. 学習の習熟度

以前の記事で紹介した「スケーリング」の技術を活用して、「それぞれの指標は10点満点中で何点か?」と、数字にしてみてもいいですね!

では、具体的に見ていきましょう。

指標1:学習の方向性は合っているか?

これは、冒頭の「筋トレだけしていても、ダイエットの効果が出ない場合がある」というのと似ています。例えば、TOEICの問題集ばかり解いていて、話す練習をしないと、英会話力は伸びていきません。

方向性には、大幅な軌道修正が必要な場合もあれば、自分では「OK」と思って取り組んでいる学習に落とし穴が潜んでいることもあります。例えば次のようなものです。

  • 単語を暗記しているものの、発音を確認していないため、聞き取れないし、言えない。
  • 英会話力アップのために短文をたくさん暗記しているが、口を動かす練習をしていない。
  • 英会話レッスンを受けているのに、9割の時間は先生が話している。

思わず、「おい!」とツッコミたくなるような学習の落とし穴って、意外と誰にでも存在するもの。

こういう方向性の軌道修正をするために、「自分の学習行動を具体的に書き出し、眺めてみる」と、抜けや漏れを発見しやすくなります。

指標2:学習の量は十分か?

英語学習の「目標」を「期限」とセットで設定している場合は多々ありますよね。その期限内の目標達成のために、「実際の行動量」は適切か?というのが、第2のチェックポイントです。

自分の学習時間や学習の回数を計測して、その学習によって何を達成できているか、または達成できていないか、を検証すると、現状が見えてきます。

私が英語学習コーチとしてサポートをしているTさんは、毎日30分のシャドーイングを日課にしていました。しかし、あるとき、「1週間で完コピできるようになる!」と決めた1分程度のシャドーイング範囲が、期限内に仕上がり切りませんでした。

その夜、Tさんは私にこんなメールを送ってくれました。

「今日から、シャドーイングの練習時間を毎日1時間にします。発射台の角度が間違っていると、ミサイルは的に当たらない」

ミサイル!!と、メール文を見たときには若干おののきましたが(笑)、目標に向かって勉強量を潔く倍にしたTさんの心意気が伝わるメール内容でした。

指標3:学習の習熟度を判定する

さらに、取り組んだ範囲の習熟度や完成度について考えてみましょう。

英会話スクールにたくさん通った!TOEICの問題集をいっぱいやった!という量に対して、「じゃあ成果は上がっているのか?」と見直す視点です。

「勉強の量に対して、成果が感じられないなあ」と思ったら、一度、範囲を絞り込んで」「深くやり込む」ことをおすすめします。

例えば英会話であれば、「まず3語で話せればいい!」と絞り込んで、「簡単な英語で話す練習をする」というような感じです。すると、シンプルに話すことに関しては、習熟度が上がっていくはずです。

このように、効果が見えにくいときは、意図的に効果を感じやすくするために、「狭い範囲を深く!」を心掛けてみてください。

あなたの学習を共に振り返るパートナーは誰?

さて、冒頭でお伝えしたように、「そのままいくと、どうなりそう?」と問い掛ける私の質問が気付きのトリガー(きっかけ)となり、旦那さんのダイエットは改善に至りました。

では実際に、あなたの心に「その行動は本当に目標につながっていますか?」と問い掛けるパートナーになってくれるのは、誰でしょうか?

ここでは、頼りにできる4人の存在を挙げておきましょう。それぞれにおすすめポイントと注意点を記しています。

パートナー1:自分――今すぐ気楽に振り返れる!

自分で行う英語学習の振り返りは、思い立ったときにいつでもできます。ぜひ今回の記事で紹介した視点を参考にしてください。

注意点としては、あなた自身の英語学習の経験値によっては、「改善案がよく分からない」と行き詰まることがあるかもしれません。その場合に生かせるのは、「あなたが英語以外で何かを達成したプロセス」です。

自分のこれまでの成功体験には、きっと英語学習にも活用できるヒントがあるはずです。

パートナー2:友人・家族――自分では気付けない側面も見える!

身近な人と一緒に振り返ることは、「自分では気付けない改善点」を発見するチャンスになり得ます。また、仲間と一緒に振り返る楽しさもあります。

一方、他者のやり方に影響され過ぎる場合もあるので要注意です。あるいは、自分より英語が上手な友人と自分を比較して落ち込んだりしないこと。

あくまでも、自分の目標にとって有効改善を意識しましょう。

パートナー3:英語学習の成功者――成功プロセスを知っているから信頼できる!

こういう人は、「自分が目指す未来の姿」とも言えます。紆余曲折(うよきょくせつ)を経て英語力を上げた人の実体験を元にしたアドバイスは非常に役に立つでしょう。

直接の知り合いがいなければ、ブログなどの情報も参考に。

ただし、場合によっては、あくまでも「その人」の成功体験で、万人には当てはまらないケースもあります。それを踏まえつつ参考にするといいでしょう。

パートナー4:英語学習指導者――やっぱりプロは頼りになる!

多くの英語学習者のサンプルケースから、より良い学習プロセスを把握している教育関係者は、やはり頼りになります。

注意点としては、スクールに所属しているコーチなどのアドバイスは、「スクールの立ち位置」が前提になっている場合があります。それを踏まえて参考にするといいでしょう。

いかがでしたか?

自分や誰かと、「その行動は本当に目標につながっていますか?」と振り返る機会を上手に設定して、英語学習の効果を高めていきましょう。

ご参考になりますように!

船橋由紀子

文:船橋由紀子

英語学習コーチ・メンタルコーチ。英語コーチングスクールに在籍中、7年で約4000人の英語力アップをサポート。2017年に独立。現在はオーダーメードの英語学習コーチングを提供中。NLP(Neuro Linguistic Programing、神経言語プログラミング)・アドラー心理学の資格を生かし、メンタル面からも深く学習者をサポートするコーチング・スタイルを得意としている。

ウェブサイト https://yk53.jp

編集:GOTCHA!編集部