一家に1冊!イラスト付き英語表現集が小学生から大人まで役立つ【ブックレビュー】

「楽しく学べて、役に立つ学習本が欲しい!」というのは、すべての英語学習者の願い。その上、子どもも大人も、日常会話にも試験対策にも使えたら最高ですね。書店の語学書コーナーでよく平積みになっている、話題の本をチェックしました!

イラストでわかる日常生活の英語表現―英語/日本語版
  • 著者: ローレンス J.ヅヴァイヤー
  • 出版社: 三善
  • 発売日: 2015/12
  • メディア: 大型本

イラストとよく使う日常表現がいっぱい!

日常会話でよく使う表現を網羅

本書は、6つのセクション、全57ユニットで構成されています。6つのユニットは次の通り。生活に密着したものばかりですね。全ページカラーでイラスト付きです。

  • Section 1. Starting the Day 1日の始まり
  • Section 2. Getting Around 外出
  • Section 3. At Home in the Evening 帰宅して
  • Section 4. Managing a Household 家事あれこれ
  • Section 5. Keeping in Touch 連絡を取り合う
  • Section 6. Having Fun with Friends 友達と楽しむ

スキマ時間でも学習しやすい

1ユニットは1~2ページなので、スキマ時間でも学習しやすいのも特長。また、朝のみじたくや家事をしているときなど、「この状態を英語でなんて言うんだろう?」と思ったら、さっと開いて すぐに 学習できます。

重要な単語や表現は、ページの端のコーナーでまとめて解説されているので、辞書を引く手間もいりません

いつでも、少しだけでもOK」というのは、社会人が英語学習を続けていく上でとても大切。長く役立ちそうです。

取り上げる表現のレベルが細かい!

とはいえ、日常英会話表現集の類は本屋さんに行けばたくさんありますよね。イラスト付きというものも多いです。

本書の特長は、その表現のレベルがとても細かいこと 。表現する行動や事象をかなり細分化しているのです。

例えば、「コーヒーをいれる(Making Coffee)」という行動ひとつにしても、「これだけ多くの 動作 や状態を経過してコーヒーが出来上がるんだな」と驚かされます。

トーストも目玉焼きも、同じくらい細かいプロセスを経てできあがります。これらすべてを英語で言うとしたら、英語上級者でもなかなか大変なのでは?

イラストが豊富で一見簡単そうに見える本書ですが、 初級者から上級者まで幅広く役立つ と言えそうです。

登場する表現を詳しくチェック!

こんな表現、英語で言える?

本書に掲載されている表現は、どれも日常生活で頻繁に使うものばかり。こう言うと簡単そうですが、当たり前すぎる表現ほど、いざ英語で言おうとするとなかなか出てこないものです。

えば、次の表現を英語で言ってみてください。すらっと口をついて出てくるでしょうか?

  • (シャツを着るとき)トムは片方ずつ袖を通します。
  • (私は)玄関まで階段を上って行きました。
  • インターネットに接続するためにブラウザをクリックしました。
いかがでしたか?どれも、毎日当たり前のように行っていることですよね。

では、答えを本書に掲載されているイラスト付きで見ていきましょう!

(シャツを着るとき)トムは片方ずつ袖を通します。

Tom slips an arm into each sleeve.

こんなイラストが添えられています。

「袖を通す」という表現がなかなか英語では出てこないのでは?でも、イラストとともに覚えればバッチリ記憶に残りますね。

さてお次は?

玄関まで階段を上って行きました。

I walked up the steps to my front door.

イラストはこうなります。

玄関に関連する単語もまとめて覚えられますね。
さて、3つ目は?

インターネットに接続するためにブラウザをクリックしました。

To go to the Internet, I clicked on my browser.

本書ではこのようになっています。

言い始めをどうするかで迷った人も多いのでは?また、「インターネットに接続する」という表現もちょっと迷いますが、こんなにシンプルな言い方でOKなんですね。

一連の表現をまとめて覚えられる

先ほども紹介しましたが、本書では一連の行動を細分化して表現するため、 ある 動作 や状態に関連する表現をまとめて覚えられます 。これも、とってもいいところ。

例えば、「雑誌を読む」ならこちら。簡単に思えますが、さまざまな 動作 の組み合わせで「雑誌を読む」という行動がなりたっているんだと分かりますね。

続いて、「家を掃除する」というユニットの「居間」というコーナー。これも「居間を掃除する」と言えば一言ですが、さまざまな 動作 で成り立っています。

これらの細かい表現が身に付けば、自分の言いたいことをかなり的確に英語化できるようになりそうです。

まとめ

大人が使えば日常表現を身に付けるの役立ちそうですし、小学生くらいのお子さんがいる方は、一緒に取り組んでみても楽しそうです。

実際、学校で英語の授業が始まった小学5年生に本書を見せてみたところ、「何これ!?すっごく(表現が)細かい。面白い!」と、興味を示していました。

また、英検2級の面接には、3コマのイラストを見て情景描写をする課題がありますね。イラストを見ながら、英文を隠して言ってみる練習をすれば、その対策にもなりそう。CDも付いているので、お手本の音声をまねてリピーティングすれば、発音やイントネーションも磨けます!

イラストでわかる日常生活の英語表現―英語/日本語版
  • 著者: ローレンス J.ヅヴァイヤー
  • 出版社: 三善
  • 発売日: 2015/12
  • メディア: 大型本

文:尾野七青子

都内某所で働く初老のOL兼ライター。

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