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理由を聞くのは"why"だけじゃない。今すぐ使いたくなる英語表現【EJ特派員】

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アルクの英語学習誌『ENGLISH JOURNAL(EJ)』の読者が、EJを使った感想や、TOEICなどのテスト受験記、自らの英語力を生かした取材、「〇〇してみた」など、編集部とは違った独自の視点で「おもしろ&お役立ち」英語情報をレポートする「EJ特派員」の活動。今月は先月に引き続き、KAZUさんが最新号を読んだ感想を語ってくださいました。普段使いたくなる英語表現も紹介してくれます。学習のヒントにしてみてください。

ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年11月号

ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年11月号

  • 出版社: アルク
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: 雑誌

英語学習の秋が到来

こんにちは、「EJ特派員」のKAZUです。突然ですが、「◯◯の秋」と言えばみなさんは何を思い浮かべるでしょうか? この記事を読んで、英語を頑張ろうと思っている人は「英語学習の秋」でしょうか。2019年も残り3ヶ月を切って、ここからボクはしっかり学習を重ねて成果を上げていきたいと思っています。

さて、ENGLISH JOURNAL11月号の表紙は、ゴッホの「ひまわり」です。紺の背景に金と白の文字色という組み合わせがとてもエレガントに映りますね。特集は「教養のための美術英語」ということで、EJの「◯◯の秋」は、「芸術の秋」なんですね。今回はその特集記事から学習ポイントをお伝えします!

世界の名作美術を音読する

ボクが美術館に行くようになったのは、イギリス語学留学中に友達の付き合いでロンドンの美術館巡りをしたときからです。絵はまるで描けないし、美術の知識はゼロなのですが、大きなキャンバスに描かれたさまざまな時代の絵画を生で見ると、その世界に吸い込まれ、作風に感動します。うれしいことに今月号では、世界と日本の美術作品10点が写真とともに英語で紹介されています。

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西洋美術についていうと、以下の6点(絵画5点・彫刻1点)が紹介されています。

1. メロードの祭壇画[受胎告知]

2. シャルロット・デュ・ヴァルドーニュの肖像画

3. マルタとマリアの家のキリスト

4. ひまわり

5. モナ・リザ

6. 瀕死の奴隷

「ひまわり」や「モナ・リザ」はおなじみの作品ですね。1、2、3の作品はまったく知らなかったので、どんな意味と背景を持った絵画なのだろうかとワクワクしました。

そして、いざリスニング!というところで、何度か聞いてみるものの、なかなか理解ができない状態でした。その原因はズバリ、単語の問題でした。今回、いつも掲載されている語注の欄にたくさんの語彙が並んでいます。 例えば、最初の作品の「メロードの祭壇画[受胎告知]」から単語を三つ取り上げてみます。

altarpiece:祭壇上部の飾り、祭壇画
the Annunciation:受胎告知
triptych:三連祭壇画

これらの三つの単語は、作品のタイトルにも含まれています。初見の単語でしたので何度聞いても何を言っているのか意味を理解できませんでした。

そこで、何回もリスニングするのをやめて、すぐに音読に切りかえました。聞き取ることが目的ではなく、知らなかった語彙を含めて音声に合わせて音読しながら作品を見つめ、内容をしっかりと理解することを目指して題材を扱うことにしました。音読すると作品の味わいが深く感じられるようになりますし、絵を相手に伝えるときに使えそうな表現を実際に口に出すことで身に付けられます。リスニングが難しいと感じた方は音読から入るのも一つの方法だと思います。

今月の気になる英語表現

EJ11月号から、使えるようになりたいと思った英語表現のうち以下の3つをご紹介します。

1. get 〜 in one’s mind

インタビュー1のコーナーで紹介された、映画『ジョン・ウィック:パラベラム』で主演を務めるキアヌ・リーブスさんのお話に出てくる表現です。この映画は、この秋日本で公開され、迫力のアクションのほとんどをリーブスさん本人が演じていることが話題になっています。その数々のアクションシーンについて、インタビュアーがリーブスさんに、以下の質問を投げ掛けました。

How hard was it to get the film’s complex action scenes in your mind?


この作品の複雑なアクションシーンを覚えるのはどのくらい難しかったですか?

語注では、「〜を頭に入れる、〜を覚えこむ」と書かれていて、日本語訳では「覚える」となっています。”get”は一般的に「手に入れる」という意味です。こちらが動いて何かを手に入れる、その「動き」が含まれていて、get to + 場所だと「〜に着く」get + 人 + to不定詞だと「人に〜させる」ということを、『1億人の英文法』(ナガセ刊)や、ラジオ英会話で有名な大西泰斗さんの本で読みました。

“get”の動きのイメージを、今回出てきた表現に照らし合わせると「〜を頭の中に動かす」→「〜を頭の中に入れる、覚える」となるのですね。 暗記しなくても”get”のイメージが掴めていれば頭に入ってきますが、自分が使うとなるとなかなか口からは出てこないので、今回ピックアップしました。

2. What changed your mind?

話されているテーマの身近さや語彙レベルなどがほどよく、EJの中で最も取り組みやすい、「Quick Chat」に出てきた表現です。

ホストのアン・スレーターさんが「芸術の秋を楽しもう」というトピックをもとにゲストのJ.P.マドレーさんと会話をしています。 J.P.さんはグスタフ・クリムトとエゴン・シーレの作品が好きで、オーストリア・ウィーンにあるレオポルド美術館を訪れました。美術館を訪れる前はシーレが好きだったけれど、「展示を見たらクリムトの方が好みだって思った」という発言を聞いて、アンさんがJ.P.さんに下記のように問い掛けました。

What changed your mind about, after, well, seeing, when you saw the exhibit?


展示を見て、なんで気持ちが変わったの?

日本語訳にあるとおり、「なんで」という言葉を文字どおり英語にすれば、どうしても”why”が出てきてしまいますが、”why”を使うと直接的に理由を問う感じで、このように、「何があなたの気持ちを変えたのか」の方がソフトに響くと聞きます。

実際に自分の意志で気持ちを変えたわけではなく、「何かがきっかけで気持ちが変わった」と考えると、気持ちは変えられる側ですよね。そう考えると、”what”が主語として使われることが、とてもしっくりきます。

日本語の「なんで、なぜ、どうして」からとっさに”why”に変換しないようにしたいと思いました。

3.What led you to take up tuba?

上記と同じく、J.P.さんが楽器のチューバを学んでいたという話から、アンさんがJ.P.さんに尋ねた質問です。

着目したのも同じく、”why”ではなく”what”が使われているところです。日本語訳は、「どうしてチューバを始めることになったの?」となっています。「どうして」という日本語に引っ張られると、”why”を使って、「なんで?」と直接的に理由を聞く形になってしまいます。「ほかにも楽器があるのによりによってなぜチューバなの?」といった感じに聞こえてしまうかもしれません。

”what”を文頭で使うことにより、「何があなたをチューバを始めるように導いたのか」「何がきっかけでチューバを始めることになったのか」というふうに、理由を聞く表現になります。

ほかに、例えば、 What brought you to Japan?”(どうして日本へ来たの?)  What makes you think so?(どうしてそう考えるの?) などがよく使われる表現です。何度も口に出して、英語を話すときにさっと出てくるようにしたいですね。

使いたい表現を積極的に探す

今回取り上げた表現は、「実際に話すときに使いたいもの」という観点で選びました。実際にEJでリスニングをした後にスクリプトをチェックするとき、「自分が使いたい表現を探す」ことを意識しています。

ボクは「生の英語を聞き取れるようにする」という目標を持っていますが、同時に、「自分の口から出てくる英語表現の数を増やす」ということも大切な目標にしています。それらを達成するためにEJを活用しています。「使いたい表現が口をついて出てくるようにする」ためには音読を何度も繰り返すことが大事だと思っています。

リスニングと音読のバランスを保ちながら、11月号をこれからしっかり学習していきたいと思います。

ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年11月号

ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年11月号

  • 出版社: アルク
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: 雑誌

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KAZU

構成・文:KAZU
約9ヶ月のイギリス語学留学を経て2007年4月から英語を使う仕事に就き現在に至る。仕事の幅を広げるため試行錯誤しながら英語学習中。やりたいことが多すぎるのが悩みであるが、イギリス愛を貫き突き進んでいこうと決心した令和のはじまり。

ブログ https://kazu-blogger.com

Twitter(KAZU@🇬🇧英語学習)https://twitter.com/kazu_ctd/