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徹底的に自分を甘やかす!大人の英語勉強法【関 正生】

関正生さん

勉強をやらなきゃ・・・でもヤル気がでない。そんな気持ちになることは誰にでもあります。今回は英語講師の関 正生さんの連載、最終回!ご自身が実践している、モチベーションをアップする「切り札」を紹介していただきます。

ヤル気を出せる選択肢は、多ければ多いほどいい!

こんにちは、英語講師の関 正生です。

英語の勉強を続けるにあたって、モチベーションを高く保つことは重要ですよね。これまでこの連載で5回ほど、そのコツをボクなりに話してきました。

今回は、モチベーションを高めるコツを自分で増やす方法についてあれこれ話してみたいと思います。

というのも、多くの英語学習者を見てきて感じたのですが、みんなモチベーションを上げるコツを知らない、もしくは知っていても1つ、2つしか意識していない人が多いからです。

モチベーションを上げるきっかけは、多ければ多いほどいいのです。

タイミング、場所、気分・・・ などに応じて、英語の勉強に対してやる気になる方法がいくつもあることは、英語学習を長く続ける秘訣です。

徹底的に自分を甘やかす

まず、モチベーションを上げる方法を具体的に考える前に、心がまえのようなことを2つお伝えしておきます。

1つめは、「勉強中は徹底的に自分を甘やかすべき」ということです。

多くの人は「くつろぐときは徹底的に快適にする」のに、「勉強のときはやたらとつらい状況に自分を追い込む」傾向があります。

ボクであれば、勉強するときの環境は一番快適なものを求めます。机やイスは高くても一番気に入ったものにしますし、快適なカフェに行くための交通費を惜しむことや、高いメニューを我慢することもありません

例えば、好きなDVDはソファでケーキを食べながら見るのに、勉強する机やイスには投資せず、食べたいものも我慢する・・・。これでは、ただでさえつらい勉強がもっとつらくなってしまいますよね。

発想を変えてみる

2つめの考え方として、勉強の「途中」で自分にご褒美(ほうび)をあげるというものもあります。

普通は勉強が終わったご褒美(ほうび)として、ケーキを食べたりします。

でもボクの場合、勉強中の苦痛を取り除きたいので、ノルマを半分達成した時点でケーキを食べちゃいます。その余韻で残り半分のノルマを乗り切るわけです。

一般的には「ニンジンをぶら下げて頑張る」わけですが、ボクのように「途中でニンジンを食べることで馬力(ばりき)が出る」人もいるはずです。

モチベーション維持には「2種類の妄想」を

それでは、自分にあったモチベーションを上げる方法ですが、まずは2種類の妄想から考えてみてください。

ヤル気になるときって、明るい妄想(成功イメージからヤル気アップ)と暗い妄想(失敗イメージの恐怖から頑張れる)の2パターンがあります。これを「両方」利用しちゃいましょう。

明るい妄想とは、英語を見事に使いこなしている姿を妄想することです。それにより、周りの人から驚かれたり、褒められたり、なんなら嫉妬されることまでリアルにイメージしてもいいかもしれませんね。

資格試験の合格証、目標スコアを獲得したときのスコアシート、さらにはそれによって昇進、出張、仕事の幅が広がることなどなど・・・3分でもいいので、できるだけリアルに妄想してみましょう。ますますヤル気になるはずです。

一方、暗い妄想は、英語の勉強をやめてしまったときの自己嫌悪(誰しも一度くらいは実際に経験していますよね。それをリアルに思い出すわけです)や、サボって英語力が伸びない自分の姿、不合格だったときやスコアが伸びないときの気持ち、まったくネイティブと話せないときのことなどを想像することです。ネガティブな妄想によって、おしりに火がつくことも多いはずです。

もっと言えば、イメージだけじゃなく、そうなったとき自分がどういう行動を取るのかまで想像して、実際に今からその行動を取ってみるというのも効果的です。

成功したらどれだけテンションが上がるのか、失敗したらどれだけ落ち込むのかを体感できるからです。

ちなみに、予備校の教室でこの話をすると、概して女子生徒は「成功イメージ」から明るい妄想でヤル気になる生徒が多く、男子生徒は「失敗イメージ」から勉強をやらなきゃと思う生徒が多いです。

ボク自身、このことを思いついたのが大学受験のときで、明るい妄想(大学に入ったら・・・)では、まったく勉強をやる気にはならなかったのですが、不合格になる夢を見たときには「ちゃんとやろう!」という気持ちになりました。つまり、暗い妄想のほうが頑張れるタイプなのです。

しかし自分がどっちのタイプなのかの判断も大事ですが、「両方」を使いこなすことで、気持ちを上げるバリエーションが増えますので、いろいろと試してみてくださいね。

英語の勉強は大変です。途中でヤル気が下がるのは当然のことです。だからこそ、たくさんのモチベーションアップの方法を持っている人はそれだけで強い、とも言えます。

お互い、これからも英語の勉強を頑張っていきましょう。ではまたどこかで。

関 正生さんのおすすめ本

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※本書は英語学習雑誌『ENGLISH JOURNAL』2017年1月号に掲載された記事を再構成し、電子書籍としてまとめたものです。

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関正生さん


関 正生

大学在学中から予備校の英語講師を務め、全国の予備校で250人の教室を毎回満席にした実績を持つ、伝説の講師。「有吉ジャポン」などのテレビ番組にも出演。現在はリクルートのオンライン予備校「スタディサプリ」で講師を務める。著書は『大学入試 世界一わかりやすい英語の勉強法』(KADOKAWA)、『サバイバル英文法「読み解く力」を呼び覚ます 』(NHK出版)など80冊。「世界一わかりやすい」シリーズなどで累計170万部以上と、ベストセラー本が多数。現在、NHKラジオ『基礎英語3』(NHK出版)や『CNN ENGLISH EXPRESS』(朝日出版社)でも連載中。公式Twitterアカウントはこちら