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NHK筋肉体操の筋肉弁護士、小林航太の「僕と英語と筋肉のアブナイ関係」

小林航太さん

いよいよ夏本番!英語を鍛えるだけでなく、体にも健康的に筋肉を付けたい気分になりますよね。今回はNHK『みんなで筋肉体操』でおなじみの小林航太さんに、体の筋肉も英語も鍛えられる、独自メソッドをご紹介いただきます。

筋肉と英語が人生を変える!

こんにちは、小林航太です。NHKの筋トレ番組『みんなで筋肉体操』で見たよ、という方もいらっしゃると思いますが、僕の本職は弁護士です。司法試験の勉強をしていたころ、趣味であるコスプレの「衣装」として筋肉を鍛え始め、今に至っています。

脳のトレーニング(勉強)と、筋肉のトレーニング、実はこの2つはよく似ています。今でこそ、これだけ筋肉が付きましたが、 トレーニングを始めたころの僕は、体重も60キロぐらい。ヒョロヒョロでした。英語だって中学時代には、赤点も普通にとっていました。

それでも人間は努力で変われます。スタート地点がどうであれ、脳も筋肉も鍛えれば鍛えただけ、応えてくれるのです。そういう自分の経験を基に、これから3回に渡って、「英語の筋トレ」の話をしていきたいと思います。

英語は間違いなく武器になる

さて、その英語とのつきあいですが、僕はこれまで英会話学校に通ったことも、語学留学をしたこともありません。そもそもちゃんと英語を勉強するようになったのは、高校に進んで、大学受験を考えるようになってからでした。そして勉強をするうちに、英語はいつしか得意科目になっていったのです。

受験勉強では、苦手科目は合格できる最低ラインでよしと割り切り、得意な英語を目いっぱい伸ばす作戦で臨んで、志望大学にストレートで入学。大学時代には、TOEICで最高960点を取るようになっていました。

振り返って思うのは、英語は間違いなく武器になるということ。英語が分かれば、海外サイトの記事を読んで自由自在に知識を増やすことも、海外通販で好きなものを買うこともできます。外国の新しいゲームやスポーツも、英語で書かれたルールが理解できれば、その日から楽しめるでしょう。僕の場合、海外の注目ボディービルダーのパフォーマンス映像を見るにも、当たり前のように英語が役立っています

アウトプットにつながるインプットとは?

小林航太さん

筋トレを始めたころ、僕はよく、人のまねをするようにしていました。ジムで素晴らしい筋肉を作っている人を見ると、どういうトレーニングをしているのだろう、どういうところに気を付けてエクササイズをしているのだろう、今彼がやっている運動は、体のどの部分を鍛えているのかな、などと思いながら観察します。そしてそのやり方を自分なりに取り入れて、トレーニングをしていました。

自分は今、どの筋肉を鍛えたいのか(アウトプット)を念頭に、そのために役立つ練習方法(インプット)を考えて取り入れる。目的と方法論を整理した上で、常にインプットとアウトプットを意識してトレーニングをすると、そのトレーニングは効率的なものになります。

勉強でも、インプットとアウトプットのバランスは大事で、勉強が苦手という人は、ついインプットに熱中し過ぎて、アウトプットが抜け落ちてしまっていることがよくあります。

例えばボキャブラリーを増やしたいとき、英単語をやみくもに丸暗記(インプット)するだけでは、実際に使える語彙はなかなか増えません。そこで僕のおすすめは、実際に使うこと(アウトプット)を想定して、フレーズごと覚えてしまうこと。フレーズそのものに意味があるので、バラバラに単語を覚えるよりも頭に入りやすく、応用もしやすいからです。

フレーズカードはアウトプットのツールになる

僕自身、学生時代にはフレーズカードを作って、時間があれば見ていました。カードの裏に書いた日本語を見て考え、英語のフレーズを口にするのは、それ自体がアウトプットの活動でもあります。覚えたフレーズを使って、頭の中で短文を作ってみるのもそうです。こうして日々の学習のなかで、インプットとアウトプットを兼ねた勉強を、たくさんやっていました。

ジムに行くと、何がやりたいのかよく分からないまま、やたら体を動かしている人を時々見掛けます。自分は今どういう力を伸ばしたいのか。トレーニングも英語学習も、まずそれを自覚して、必要な練習を行うことが大事だと思います。

文法は英語学習の「スクワット」、4技能全ての基本

小林航太さん

「トレーニングで最も基本的な運動は?」と聞かれたら、僕は「スクワット」と答えるでしょう。一番大きな筋肉を使うし、体幹全体を鍛える運動ですから、体を作る上でとても重要です。

英語学習のスクワットというと、文法の勉強が、それに当たると思います。特に基本中の基本と言うべきなのが「5文型」。全ての英文は、S・V・O・Cを組み合わせた5文型でできています。これがきちんと頭に入っていれば、長い文章でもちゃんと読み取れるし、自分で英文を作ることもできるのです。

長文読解では、前置詞、接続詞、指示語も要注意です。[at] は場所や空間・時間などの「ある1点」、[on] はただ「上」というより、ピタッと接しているイメージ。前置詞一つとっても、こうして基本的な意味やイメージ、用法を把握しておくと、穴埋め問題で正解が分からない場合も、ある程度推測して答えを導くことが可能になります。

また、起承転結を追うには接続詞がカギで、長文のなかに [and] があると、「次に来るのが起承転結の『承』だな」と分かります。僕は長文読解ではまず接続詞を抜き出し、マーカーで線を引いてから、問題に取り組むようにしていました。それだけで頭が整理され、長文でも理解しやすくなりますよ。

何度も繰り返し見るほどはまった海外ドラマ

僕が英語を一番勉強していた大学生時代、リスニングの力をつけようと、当時大好きだったアメリカのドラマ「ER緊急救命室」を、前晩1話ずつ、英語音声と英語字幕で見ていました。最初から全部は聞き取れなくても、何となく聞いているうちに、耳が慣れてくるのが分かりましたし、受験勉強の気分転換にもなって、とても楽しみな時間でした。耳から入ってくる英語についても、文法の知識が理解を助けてくれることは言うまでもありません。

英語と筋肉はインプットとアウトプットで鍛える!

最後はスピーキングですが、あいにく僕は、英語を話す練習はやってきませんでした。大学受験でもTOEIC受験でも、英会話は必要なかったからです。とはいえこれまでの学習の過程で、文法や語彙力など、必要な知識のインプットはほとんど済んでいます。

ですからこの先、いざスピーキング力が必要になれば、集中的に話すトレーニングをして、案外早く、アウトプットできるようになるのではないかと思っています。英語の4技能のどの力を伸ばすにも、まずは基礎力アップからです。アウトプットにつながるインプットを工夫しながら、毎日の「トレーニング」をどうぞ楽しんでください。

小林航太さん

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小林航太

1988年生まれ。神奈川県横浜市出身。東京大学・首都大学東京法科大学院卒。法律事務所ストレングス代表。弁護士、コスプレイヤー、ボディビルダー、タレントなど多種多才な顔を持つ。コスプレイヤーとしては「よみめいと」として活動。2018年8月、NHK『みんなで筋肉体操』でTVデビュー。2019年7月に法律事務所ストレングスを設立。著書『東大卒筋肉弁護士のもう後がない状況でも確実に結果を出せる超効率勉強法』(主婦と生活社)が発売中。
Twitter:@yomimate

取材:田中 洋子
インタビュー写真:山本高裕(GOTCHA!編集部)