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翻訳者と通訳者は何が違う?仕事の種類やおすすめスクールのまとめ

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高い語学スキルを駆使して「世界を繋げる」職業である「翻訳」や「通訳」。ここでは、その仕事の内容から、プロの翻訳者・通訳者に必要な条件、スクールで学ぶ意義などについてまとめました。

「翻訳」のジャンルは大きく3つ

翻訳は、外国語で書かれた文章を日本語に訳します。ジャンルは「出版翻訳」「映像翻訳」「実務翻訳」に分けられます。

1. 出版翻訳

小説や詩、戯曲などのフィクションと、自己啓発、評論やルポルタージュといった外国語で書かれたフィクション以外の著作全般(ノンフィクション)を翻訳します。フィクションは小説の比率が圧倒的に多く、ジャンルは純文学やミステリー、SF、ファンタジーなどさまざまです。ノンフィクションは流行のテーマや社会現象、人物を扱う著作も
多いため、販売時期を逃さないために短期間で翻訳を進めて刊行するケースもあります。どの分野も専門的な知識が必要になります。

2. 映像翻訳

劇場公開の映画、インターネット配信の動画サービス、販売・レンタルされているDVDやブルーレイ、TVのニュースなど、各種映像に翻訳を付けます。映像翻訳の手法は主に「字幕翻訳」「吹き替え翻訳」の2つです。「字幕翻訳」は英語の音声を残し、日本語訳を画面に載せます。「吹替翻訳」は英語の音声を全て日本語に差し替えます。ドラマやアニメなどでよく使われる翻訳形態です。ドキュメンタリーでは「ボイスオーバー」という手法も多用されます。

3. 実務翻訳

ビジネスの場で使われるさまざまな文書を翻訳します。出版翻訳や映像翻訳と比較すると、翻訳物が一般の目には触れにくくなっていますが、翻訳の3ジャンルの中で最も市場規模が大きいのが実務翻訳です。「産業翻訳」や「ビジネス翻訳」とも言われています。

医療や製薬に関する論文や商品カタログなどを翻訳する「医療翻訳」、銀行・証券・保険会社の顧客向け資料などを翻訳する「金融翻訳」のほか、IT、法律、特許、広報、マーケティングなど、ビジネスに関わるあらゆるジャンルに対応します。ジャンルごとに高い専門性が求められます。

「通訳」の仕事はさらに多様

通訳は外国語で話された内容を日本語に訳します。ここでは通訳のジャンルの一部を紹介します。

1. ビジネス通訳

企業内の会議や他社へのプレゼンテーション、企業間の提携や商談などビジネスの場で行う通訳です。通訳の質が事業の成否に関わる場合もあるため、専門性やビジネスシーンでの会話力なども重要なスキルとして求められます。

2. 会議通訳

政府間協議やサミット、民間のセミナーやシンポジウムなど会議の場での通訳です。求められる専門知識や技術はビジネス通訳よりも高めです。テーマは政治からIT、金融、医療、環境など多岐にわたります。サミットなど国際的な会議はトップクラスの通訳者が行います。

3. 放送通訳

テレビ放送などにおいて、海外のニュースを日本語に通訳したり、日本語のニュースを外国語に通訳したりします。正確に内容を伝えるために海外の社会的背景や文化の知識が必要です。

4. 通訳ガイド

訪日外国人が日本国内を旅行する際に案内します。観光名所や日本の文化、社会を説明するので、語学力のほか幅広い知識が必要です。通訳ガイドには「通訳案内士」という国家資格がありますが、2018年の法改正により無資格でも有償での案内が可能になりました。

5. コミュニティ通訳

在日外国人の日常生活を言葉でサポートします。役所や病院、学校でのやりとりなど、支援するシーンはさまざまです。在日外国人が増加していることから、需要が伸びることが見込まれています。

通訳の3つの手法

通訳する際の方法は「逐次通訳」「同時通訳」「ウィスパリング」の3つです。それぞれ説明します。

逐次通訳

発話者がある程度話した後に一旦区切り、通訳するという流れを繰り返します。工場視察や一対一での会談などでよく使われる手法です。

同時通訳

発話者の声を聞きながら通訳します。通訳者はヘッドフォンで発話者の声を聞き、マイクに向かって通訳します。聞き手は耳元につけたレシーバーで通訳者の声を聞きます。逐次通訳よりもコミュニケーション時間が短縮できるので大規模な会議などでよく使われる手法です。

ウィスパリング

同時通訳と基本的には同じですが、通訳を必要とする人数が1~2人と少ない会議でよく使われます。通訳者は、聞き手の耳元でささやくように、直接通訳内容を伝えます。

AIは翻訳者・通訳者の脅威?

人工知能(AI)などの新しいテクノロジーが、翻訳や通訳などさまざまな職業に取って代わると言われています。しかし、Google翻訳をはじめとする機械による訳出は、ビジネスで使用するには精度が不十分なのはご存じの通りです。特に文化差や一般常識を考慮した翻訳や、文学作品のように解釈に幅がある文章の翻訳などは、まだまだ対応できません。

この機械による訳出の不完全性を補うには、PE(ポストエディット)と呼ばれる、人によるチェック作業が不可欠です。今後はPEがプロの仕事になっていくという見方もあります。機械翻訳・通訳が人に完全に取って代わる社会は数十年後も実現しないと言われています。

スクールで翻訳・通訳を学ぶ意義

さまざまな英語の教材が書籍やオンラインで手に入る昨今、独学ではなく翻訳・通訳スクールに通う意義はどこにあるのでしょうか?

現場でしか学べない「ノウハウ」

実際にプロとして活躍している人のほとんどがスクールに通って力をつけているようです。書籍やネットの情報だけでは、仕事場における独特のルールやノウハウを網羅するのが困難だからです。

仕事や仲間との「つながり」

また、スクールでは、講師から個別に具体的なアドバイスを受けられますし、同じ志の仲間に出会えるのも魅力です。そして何より、スクールで学べば仕事を得るチャンスが格段に広がります。プロとして活動している講師から教室での実力を認められれば、仕事先を紹介してもらえる可能性もあります。スクールで作った人脈は大きなアドバンテージになるでしょう。

翻訳・通訳のスキルを学べるスクール

翻訳者、通訳者になるためのスキルを教えるスクールはたくさんありますので、これから勉強する方は迷ってしまうかもしれません。ENGLISH JOURNAL の2019年9月号では、次のスクールを特集しており、その全文をGOTCHA!でも公開。

翻訳スクール選び、通訳スクール選びの参考にしてみてください!