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クリエーターたちの五感を刺激する、THU Gathering Tokyoに潜入!

https://www.trojan-unicorn.com/

デジタルメディア&アートの最先端を行くクリエーターたちのための世界最大級イベント「THU」。去る6月に東京・芝浦amana Portで開催されたイベントに「ENGLISH JOURNAL」編集長の水島 潮が潜入取材。その様子をレポートします。

THUとは?

ポルトガル生まれのTHU(Trojan Horse was a Unicorn/トロイの木馬はユニコーンだった)は、3DCG、VFX、ゲーム、コンセプトアートに関する世界最大級のクリエイティブ・イベント。マルタ共和国にて1 週間、日夜を通してアーティストによる講演やメンターによるワークショップ、美味しい料理に、カラオケやゲームといったアクティビティが繰り広げられます。まさにクリエイティブ・ブートキャンプ。

THU では参加者や講演者のコミュニティーを大切にしていて、有名、無名の壁を越え参加者らは助け合いの意識を育みます。これまでの講演者には世界的な有名コンセプトアーティスト、クレイグ・マリンズ、「ブレードランナー」「エイリアン」の伝説のコンセプトアーティスト、シド・ミードらが名を連ねています。

URL:https://www.trojan-unicorn.com/

来年は日本で「アジア初」のTHUが開催!

2020年、THUの日本版が石川県加賀市で開催されることが決定しました。今回のTHU Gathering TOKYOは、日本でのTHU開催に先駆け、そのコンセプトを日本に広め、日本のクリエーターコミュニティーを形成するために開かれた、いわば「日本でのTHU前哨戦」です。

このGatheringは昨年も東京で開催され、「スター・ウォーズ」シリーズのビジュアルコンセプトを担当したダグ・チャン氏がスピーカーとして招かれています。

THU Gathering Tokyo
https://tokyo-meets.trojan-unicorn.com/

2020年THU Japanの会場は石川県加賀市に決定
https://www.trojan-unicorn.com/blog/articles/thu-japan-2020

クリエーターたちの五感を刺激するイベント

当日のGatheringはホストである塩田周三さん(ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役社長/CEO)による、英語と日本語を自在に操る司会で進行していきました。イベントファウンダーのアンドレ・ルイスさんと協賛スポンサー数社による鏡開き(!)でイベントがスタート。

旅をコンセプトにしたand recipeさんによるケータリングや、ピアノデュオEIKO + ERIKOさんによるライブなど、食事、お酒、音楽、アート(参加者が自由にグラフィティを描けるキャンバスが用意されていました)を存分に楽しみながら、クリエイティブな世界に身を置く参加者(トライブ)同士、思うままに交流を広げていきます。

会場の様子。アート、食、音楽などを通じてTHUのコンセプトを存分に味わいました

会場の様子。アート、食、音楽などを通じてTHUのコンセプトを存分に味わいました

 

and recipeさんによる視覚に訴える食事。壁に串揚げが!

and recipeさんによる、視覚に訴える食事。壁に串揚げが!

 

来場者が自由にイラストを描けるキャンバス

来場者が自由にイラストを描けるキャンバス、COPICウォール

今年はピーター・ラムジー監督(スパイダーマン:スパイダーバース)が登壇!

今回のGatheringには、2019年アカデミー賞最優秀長編アニメ賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』の共同監督、ピーター・ラムジー監督がスピーカーとして登壇。「スパイダーバース」のコンセプトや、制作秘話、コミックである原作の「印刷物ならではのニュアンス」をCGアニメで表現するために、映像にどんな技巧をこらしたか、など、クリエーターたちが知りたかったことがたくさん詰まったスピーチをユーモアを交えつつ繰り広げました。

Q&Aコーナーでは20歳の「アカデミー賞を目指す」映像クリエーターからの質問に真摯に答えるなど、人柄の良さがうかがえるトークセッションでした。

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ピーター・ラムジー監督によるスペシャルトーク

クリエーターたちが悩みを共有し、新たなクリエイションへつなげる

ホストの一人、塩田周三さんはこう語ります。「クリエーターたちは、作品創りにおいて日々悩みを抱えている。THUはそんな彼らのセーフゾーンでありたい。知らない者同士が食べて飲んで、語りあうことで、ケミストリーが生まれるんです」。

翻訳ツールや、音声判定ツール、AIなど、言語を取り巻くテクノロジーの発達により、「英語が話せる」こと自体の意義が薄らいでいるように思える昨今ですが、世界中から各地域の文化を代表するクリエーターが集まり、命題を共有したり、目的を達成するような機会において、生身のコミュニケーションと、「共通言語としての英語」は欠かせません。

塩田さんは、英語を使いこなせる日本人クリエーターがもっと増えてほしいと思うとともに、「日本人の思想は深く重い。仮に英語を使えたとしても、一言を発するのに時間が必要。だからこそTHUで長く濃密な時間と空間を、クリエーター同士で過ごしてほしい」と話してくれました。

日ごろ自分の表現を磨き続けるがゆえに孤立しがちなクリエーターたちにとって、このGathering自体が「濃密なコミュニケーション」そのものだったはず。また、さらに「濃密」になること確実な2020年加賀でのTHUでは、どんなケミストリーが生まれるのか、とても楽しみです。

 

さまざまなイベントを通じてクリエーター同士、交流を深めました

刺激的な体験を共有しながら、クリエーターたちは交流を深め合いました

ポッドキャスト「勝手にENGLISH JOURNAL!」にて、当日の様子を「音でレポート」!

アルクの英語学習情報誌「ENGLISH JOURNAL」の番外編的ポッドキャスト、「勝手にENGLISH JOURNAL!」パーソナリティーのJunさんとENGLISH JOURNAL編集長水島が、このTHU Gathering Tokyoに潜入。会場の雰囲気を取材するとともに、主催者や参加者へのインタビューを敢行。 臨場感あふれるレポートをお楽しみください。

勝手にENGLISH JOURNAL!: 【オマケ配信】2019年8月号編集後記(1) / 潜入調査! グローバル・クリエイティブ・イベントTHUとは on Apple Podcasts

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水島 潮

取材・文:水島 潮
ENGLISH JOURNAL編集長。東京北多摩文化を体現するロスジェネ。a.k.a. スチュ島。