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英会話で聞き返す・切り返す・言い直す英語フレーズ15選

これだけ!英会話

英会話を楽しみたい方のための連載「これだけ!英会話」。「楽しく、ためになる」授業や企業研修に定評のある、東洋英和女学院大学教授の高橋基治さんに、これだけ押さえれば英語で意思疎通できるというポイントを教えていただきます。第5回のテーマは「英会話の練習法」です。困ったときにすぐ言えるようにしておきたい英語フレーズも紹介します。

いかに学習を「習慣化」できるかがカギ

日本国内だけで教育を受けて、使える英語をモノにした人たちを英語教育の世界では「成功した学習者」と呼んでいます。

「成功した学習者」に共通していることは、学習方法や使用した教材はまちまちでも、みんな仕組みづくり」と「習慣化」に成功した人たちだということです。1日の生活の中で英語に触れる仕組みをつくり、それを長く続けているという事実です。これには年齢や能力は一切関係ありません。誰でもできます。工夫次第で皆さんにだってできるはずです。

例えば、朝の時間を有効活用する「朝活」はおすすめです。普段より夜1時間早く寝て、朝1時間早く起きる。そしてこの時間を学習に充てる、というものです。継続していけば習慣化し易いというメリットもあります。あとは、通勤・通学などの隙間時間や、テレビ・ラジオなどの娯楽時間を最小限に削るなど工夫すれば、働いたりしていてもかなりの時間が生み出せます。

1日は誰にでも平等に24時間ありますが、それをいかに使うかはまさにその人次第です。日々の時間の使い方を見直すことが、習慣化への第一歩です。

学習日誌とオンライン英会話がおすすめ

次に、捻出した時間での具体的な練習法をお伝えしましょう。

一つは、簡単な学習日誌を付けてみるのはいかがでしょう。1日5分程度でいいので、その日の英語学習を振り返り、手帳などに記入します。(1) その日にやったこと、(2) できたこと、(3) できなかったこと、この3つで十分です。(2)を文字に落とし込むことで、日々前進している実感が沸いてきます。また、(3)を通して、なぜできないのかを考えるようになり、英語と向き合うことが生活の一部になっていきます。こうすればしめたもの。学習習慣が確立されます。早速、今日から日誌を付けてみましょう!

もう一つ、やはり誰かと会話しながら英語を勉強したいという人には、オンライン英会話がおすすめです。Skypeなどの無料通話サービスを利用して、海外在住の英語講師とマンツーマンで、好きな場所で好きな時間に低価格で英会話レッスンを受けられます。その手軽さからかかなりの需要があるようです。自分が覚えた表現や言い回しを実際に使って練習する場として、オンライン英会話の「フリー会話」のレッスンを利用してみてもいいでしょう。

ただし、オンライン英会話のレッスンを受ける際には注意が必要です。何の準備もしないまま臨むと、一方的に講師が話して終わりということが往々にしてあります。これでは英語力は一向に伸びません。時間とお金の無駄です。必ず、「こういうことを話そう」と話題や表現を準備して利用しましょう。

そして、会話の流れを調整するコミュニケーション・ストラテジーとして、次のような状況でのお役立ちフレーズを手元に用意して、いつでも参照してその場で使えるようにしておくことも、会話が途切れないようにするために重要です。

相手の言っていることが分からないときのフレーズ

<言っていることを聞き逃した>

Excuse me, what did you say?(すみません、何て言いましたか?)

<言っている内容がちんぷんかんぷん>

I’m sorry, I don’t understand you.(すみません、内容を理解できません)

<話すスピードが速い>

Please speak a little more slowly.(もう少しゆっくり話してください)

<語句の意味が不明>

Excuse me, what does ~ mean?(すみません、~はどういう意味ですか?)

相手に聞き取ってもらえないときのフレーズ

<相手から聞き返されて、言い直す>

I said, ~.(~と言ったんです)

相手に詳しく言ってもらいたいときのフレーズ

<具体例を挙げてもらう>

For example?(例えばどんな?)

<詳しく説明してもらう>

Could you explain that?(それを説明してもらえますか?)

話題を導入・転換・回避したいときのフレーズ

<話題の前置きを始める>

Do you know what?(知っていますか?)

<相手の話の途中で割り込む>

Sorry, but I’d like to say something.(すみません、言いたいことがあります)

<話題を変える>

Oh, by the way, ~.(ああ、ところで、~)

<話題を元に戻す>

To return to our main topic, ~.(元の話題に戻ると、~)

<話さない方がいい話題だと伝える>

Let’s not talk about it.(その話はやめておきましょう)

<言いたい言葉が浮かばない>

I don’t know what to say.(何て言ったらいいのか分かりません/言葉が見つかりません)

<自分の言い間違いを正す>

I mean, ~.(つまり、~)

このように、想定できる状況を書き出して、その際のフレーズを1つずつでいいので、調べて準備しておくと、会話をスムーズに運べるようになります。

そして、オンライン英会話のレッスン受講中は、自分が主導権を握って、これならある程度話せるという話題に講師をうまく誘導しながら、準備したことを全部話すつもりで進めましょう。会話の比率は「自分6:講師4」くらいを目指して、少なくとも6割の時間は自分が話すようにしましょう。

なお、できれば毎回違う講師を選び、同じ話題、同じ表現を使うようにすると効果的です。それらが口からスラスラ出てくるようになり、なじんできたなと思ったら、次回のレッスンからは別の話題に移り、また同じことを繰り返します。こうすることで、表現が定着してきますし、滑らかに話せるようになっていきます。

オンライン英会話はいろいろありますが、次の記事を参考にして選ぶといいでしょう。

▼GOTCHA!編集部おすすめの各種オンライン英会話サービスはこちら

gotcha.alc.co.jp

なお、オンライン英会話などの講師は英語のネイティブスピーカーでなければ駄目とこだわる人もいますが、あくまでも自分が話す練習をするという目的であれば、それほどこだわる必要はないと思います。実際、英語を使ってやりとりする相手は英語母語話者でないことの方が今の時代は多いでしょうから。その辺りも含め、ご自身で判断するといいと思います。

切り返しの魔法の言葉「Why?」

最後に、筆者がアメリカ留学中に体験した、会話でのうまい切り返し術を紹介します。専門用語では「話者交替(turn-taking)」といいます。

留学中、筆者の知り合いのアメリカ人で、日本にとても興味を持っている人がいました。その人は当時はまだ日本へ行ったことがなく、CNNやABCなどのメディアを通じて日本の情報に触れているうちに、興味を持ったようです。筆者に会うといつも、「Why do Japanese ~?(なぜ日本人は~か?)」とか「Why ~ in Japan?(なぜ日本では~なのか?)」などと、とにかくwhyの質問攻めです。そのたびに、筆者が「Well, because ~.(ええと、それはね、~)」と答える立場に回って、相手が打ってきたwhyの球を一方的に打ち返し続けるという展開が常でした。

あるとき、さすがに毎度毎度は疲れたので、逆に球を打って攻守逆転する方法はないかと考え抜いた揚げ句、名案が浮かびました。次にその人に会ったとき、いつものように「Why ~?」と来たので、「来た来た」と思いながら、すかさず次のように質問し返しました。

Why do you always ask why?

どうしていつもどうしてと聞くのか?

そうしたら、相手が「Because ~(なぜかというと~)」と説明に回ったので、しめしめです。相手が理由を言い終わったら、それに対してすかさずまた「Why?」です。それを受けて相手は、「Well, because ~」とまた理由説明に入り、その後もこちらから「Why?」を言い続けました

たった一言で攻守逆転。しかも、相手はこちらが真剣に話を聞いてい関心を持ってくれていると勘違いしてくれた上、いちいちこちらが説明する必要もないのでとても楽でした。まるでテニスのコーチが、ネット越しに選手めがけて練習の球をバンバン打っているようで、痛快でした。まさに「話者交替(turn-taking)」を一瞬で可能にしてくれる魔法の言葉(a magic word)ですね。「Why?」は、皆さんも、会話が途切れそうになったり主導権を握りたくなったりしたら、ぜひ使ってみてください。

英会話の練習におすすめの本

オンライン英会話の活用法が分かります。利用するのが初めての方にも、利用中だがマンネリ気味の方にもおすすめ!

高橋基治さんの本

マンガでおさらい中学英語 英会話スタート編

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マンガでおさらい中学英語

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マンガでおさらい中学英語 英文法マスター編

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高橋基治

高橋基治(たかはし もとはる)
東洋英和女学院大学教授。専門は英語教育。「楽しく、ためになる授業」は教育機関や一般企業から講演依頼が絶えない。ビートルズがきっかけで英語の世界へ。国連英検特A級の面接官、英語ナレーターとしても活動。著書に『マンガでおさらい中学英語』シリーズ(共著、KADOKAWA)他多数。

編集:GOTCHA!編集部