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「シブ5時」福岡良子さんインタビュー【後編】:気象予報士と通訳案内士として英語も生かして日本の魅力を伝えたい

福岡良子さんインタビュー後編

NHK総合「ニュース シブ5時」で大きな眼鏡が印象的な気象キャスター、福岡良子さん。TwitterでTOEICや英語学習について毎日のようにつぶやき、「通訳案内士目指して勉強中」と宣言していらっしゃるのに興味を引かれ、GOTCHA!編集部が取材してきました。インタビュー後編をお届けします。

福岡良子(ふくおかりょうこ) :気象予報士、防災士。NHK総合「ニュース シブ5時」の気象キャスター。大学在学中に気象予報士の資格を取得し、テレビ出演の仕事を始める。卒業後は、放送局のサポート業務や地方局でのお天気キャスターを経験。とにかくアクティブな性格で、趣味は旅行にマラソン、マリンスポーツ、スノボなど。その他に、富士山登山経験は5回、一時はトライアスロンに挑戦したことも。全国各地へ足を運び、天気のネタを探すのが日常になっている。Twitter:@fukuoka_ryoko

インタビュー前編【気象予報士がTOEIC 900点と通訳案内士を目指す理由】

TOEIC 900点を目指して問題集をパーフェクトに

私が合格を目指している、英語による全国通訳案内士試験*1では、TOEIC(R) Listening & Reading Testの公開テストで900点以上を取得すると、外国語筆記試験(英語)が免除になります。

そのため、2018年9月からTOEICの学習に本気で取り組み始めました。主に使っているのは、TOEICの公式問題集(『公式TOEIC(R) Listening & Reading 問題集』)の1から4までの4冊です。その問題を聞いて読んで全て理解し、パーフェクトに解けるようにするのを目標にしました。そのために何度も繰り返し問題を解いています。

仕事前の朝と仕事後の夜に問題集を解いています。いっぺんに2時間を確保できないときも、10分の細切れ時間があったらPart 5を1セット解くなどしています。

移動中の隙間時間は常にイヤホンをして、公式問題集のリスニングセクションの音声を聞いています。英語を聞いていないと不安になるんです。入浴中や洗い物をしながらでもスピーカーで音声を聞いています。浴室では音が反響しますが、あえて聞き取りづらい環境で聞く練習をしています。1分でも惜しくて、体に内蔵スピーカーがあったらいいのにと思うくらいです(笑)。1分あればPart 5が3問解けますし。

最近は900点を取らなければと追い詰められている感じで疲れてはいるのですが、学習は続けています。それでも疲れて移動中に眠ったりしてしまうと、あとから自己嫌悪になります。早く900点を取って終わりにしたい気持ちです。

公式問題集の他には、Part 2とPart 5が苦手なので、その2つのパートに特化した問題集もやりました。Part 2は英文が問題用紙に出ていませんし、短い1つの発言から状況を全て把握しなくてはならないので、難しいです。

リスニングは、公式問題集の音声を何度も聞いているのに、まだ聞き取れないところがあります。シャドーイングやディクテーションもやっていますが、量が足りないのかもしれません。

リーディングは本番では毎回、時間が足りなくなります。そうすると不安になって、新しい教材をやってみた方がいいのかな、などと考えてしまいがちです。そこで、正しいTOEICテスト対策の学習法を濱崎潤之輔さんに相談したところ、「同じ教材や問題集を繰り返しやるようにして、1冊をきちんと仕上げてから次の教材に進むのが良いです」とアドバイスを頂いたので、公式問題集を繰り返し使い、徹底的に復習を行っています。1冊の教材を200パーセントできるようになることを目指すようにと教えてもらいました。

Part 5とPart 6は、解くのに時間がかかるんですよね。900点を取るなら、Part 5は10分、Part 6は8分で終わらせないといけないそうなのですが。単語で迷っているようでは、まだまだですね。

福岡良子さんインタビュー後編

知的好奇心が刺激される通訳案内士試験の勉強

全国通訳案内士試験では、英語の他にも、「日本歴史」と「一般常識」の筆記試験について、免除制度があります。大学入試センター試験の日本史Bで60点以上を取れば、その後5年間は「日本歴史」が免除、大学入試センター試験の現代社会で80点以上を取れば、その後5年間は「一般常識」が免除になります。

そのため、この2つの分野はセンター試験で受験することにしました。受験の結果、日本史Bは60点以上で基準を達成しましたが、現代社会が1問足りなくて80点を取れませんでした。

通訳案内士試験の筆記試験の私の現在の状況は、「日本歴史」はセンター試験でクリア、「日本地理」と「実務」は通訳案内士の本試験でクリアしています。残っている科目は、「英語」と「一般常識」です。これらをクリアすれば、口述試験に進めます。

英語以外の分野の勉強は、過去問題集を使ったり、スクールに通ったり、友人と一緒に勉強したりしています。英語学習とは違った内容ですので、気分転換になりますし、知的好奇心が刺激され、知識がつながっていくのが楽しくもあります。全国の観光名所や温泉地の勉強はガイドブックを読んでいるような感覚です。勉強をしていると今まで知らなかった偉人にも出会えます。各地の偉人にも地理や歴史が深く関係しているんですよ。

旅行やロケ取材で見聞きすることと、勉強したことがつながっていくのも楽しいです。知識を持った上で現地に行くと、何も知らずに行くのと比べて何百倍、何千倍も価値のある時間になりますよね。「ここにあの人がいたんだ!」とか「このお城がかの有名な・・・」とか。そんなとき、勉強して良かったと思います。地理も歴史も現代社会も全てはつながって一本の線になっている、それが分かってくるのが楽しいんです。

通訳案内士の資格を生かして日本の魅力を伝えたい

私にしか伝えられないことを伝えていきたいです。「天気」「英語」「文化」という、自分ならではの強みを組み合わせて、まだまだ知られていない日本の魅力を伝えていきたいです。

例えば、「世界農業遺産」に登録されている地域が日本には11もあります。これは1カ国での数として多い方です。雪解け水で作られる静岡の水わさびなど、国内でもあまり知られていませんよね。

これまでの気象予報士としての仕事と、通訳案内士の資格が取れたらその資格も生かして、そういう埋もれている素晴らしさを伝えていけたらと思っています。英語で発信できるのも強みになりますから、TOEIC 900点を達成したら、インプットだけでなく、話すなどアウトプットの練習もしていくつもりです。

福岡良子さんインタビュー後編

英語学習もマラソンも一歩進めばゴールに近づく

偉そうに言える立場でもないのですが、「英語学習に裏技も近道もない」ということは痛感しています。コツコツ地道にやるしかないんです。

英語学習に本気で取り組み始めて、車内広告の「聞くだけでOK」とか「すぐペラペラに」という宣伝文句には引っ掛からなくなりました(笑)。だってそれが本当なら、みんな英語ができるはずですから。実際は、やるかやらないかだけなんですよね。

勉強しても思うように結果が出なくてつらいときもありますが、それを乗り越えて成長を実感できたときの喜びは何物にも代えがたいと思っています。

英語学習はマラソンと似ています。

苦しくても一歩ずつ進めば必ずゴールに到達できることを体で確認するのが、マラソンです。走り終えたときの達成感は途中のつらさを全て吹き飛ばしてくれます。そのことを頭ではなく体で分かっているので、英語の勉強も1分ずつでもやれば未来へつながると信じることができます。

私はマラソンで諦めない心を鍛えて、それを英語学習に生かしているのだと思います。

 

編集:GOTCHA!編集部/写真:山本高裕(GOTCHA!編集部)