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TOEIC徹底活用術!「英語の核」が身に付く「書く英語(ライティング)」

卒・TOEICの英語習得術

TOEICスコアアップ200点請負人のJay(ジェイ)こと早川幸治さんが贈る連載「卒・TOEICの英語習得術」。第3回では、TOEICのPart 6とPart 7の英語を活用して、仕事や趣味で英語を書けるようになるライティング上達法を紹介します。

前回は、TOEICで学んだ英語を、仕事で使えるようにするコツを紹介しました。今回は、「ライティングを通して英語の核を身に付ける」という内容です。

ライティングの力は伸びやすく波及効果がある

もしかしたら、英語の4技能(聞く・読む・話す・書く)の中で、一番伸ばしやすいのはライティングかもしれません。なぜなら、書き方こそ最もまねしやすいものだからです。

ポイントは、使えそうな表現をそのまま、繰り返し使うことです。表現をまねしてそのまま何度も使うことで、単語やコロケーションを覚えるだけでなく、慣用表現を身に付けることができます。さらに、その力は文法力へと高まるのです。こうして、「英語の核」が出来上がります。

自分の中に完成した「核」は、自由自在にライティングを行うことに活用できるだけでなく、その核をベースとして話すことで、スピーキングにも活用できます。また、表現を使いこなせるようになることから、リスニングの質やリーディングのスピードも向上していきます。

Part 6とPart 7は使える英語の宝庫

普段、何げなく読んでいる英語は、誰かが書いたものです。例えば、あなたが英語のメールを受け取ったとします。受取人であるあなたにとって、そのメールは「読むもの」ですが、そのメールの差出人である相手にとっては、そのメールは「書くもの」でした。つまり、同じメールでも、受取人から見るか、差出人から見るかによって、リーディングかライティングに分かれます。

上記のことから、「書かれたものを読む」ことは、「読んだものを書く」力に転化することが可能なのです。そのため、メールや手紙のほか、お知らせなど、誰かが書いたビジネス文書を読むタスクが課されるPart 6(長文穴埋め問題)とPart 7(読解問題)には、そのまま使える表現がたくさんあります。

「何を書くか」と「目標」を明確に決めよう!

英語を書くに当たっては、まず、「何を書くか」を決めます。仕事で英語を使っている方は、「ビジネスのメール」かもしれません。

次に、目標を明確にしましょう。メールの場合は、「正しい英語で相手に分かりやすく書く」や「素早く書き終える」などが考えられます。

それから、すでに解き終わった教材のPart 7のメールや手紙の本文を読みながら、または実際に自分に届いたメールや手紙を読みながら、「これは使える!」という表現をピックアップします。エクセルなどでリスト化するのがおすすめです。項目別に、例えば「メールの目的を伝える」「依頼・提案する」「質問を受け付ける」「締める」などに分けて書き出しておくと、あとで迷わずに使えます。

なお、英語のメールや文書を作成する際に絶対にやってはいけないことがあります。それは、「コピペ(コピー&ペースト)」です。すでに身に付いている表現であればいいのですが、自分にとって新しい表現をコピペしていては身に付きません。面倒でも、毎回きちんと打ち込むことで、確実に自分の表現にできます。

メールで即使えるPart 6 & Part 7の英語表現

項目別に、TOEIC(R) L&RテストのPart 6とPart 7から、英語で書くときに使える表現を挙げますので、参考にしてください。

メールの目的を伝える

I am writing to ask for ~.(~をお願いするために書いています)

I am writing to inform you that ~.(~をお知らせするために書いています)

I am writing in regard to ~.(~について書いています)

This is to announce that ~.(~をお知らせします)

I just want to remind you that ~.(~を改めて連絡します)

I am sorry for this late notice, but ~.(連絡が遅くなり申し訳ありませんが、~)

お礼・お祝い・謝罪を伝える

Thank you for your recent e-mail about ~.(先日は~に関するメールをありがとうございました)

We appreciate that ~.(~を感謝いたします)

Congratulations on ~.(~についておめでとうございます)

We apologize for any inconvenience caused by ~.(~によるご迷惑をお掛けして申し訳ありません)

依頼・提案する

Could you ~? (~していただけませんか)

Please take a moment to ~.(~する時間をお取りください)

I wonder if you could ~.(~していただけますでしょうか)

I’d appreciate it if you could ~.(~していただけるとうれしいです)

I recommend that ~.(~をおすすめします)

Why don’t we ~? (~しませんか)

Please note that ~.(~をご了承ください)

質問を受け付ける

If you have any questions, please let me know.(ご質問がある場合は、お知らせください)

If you have any questions, please do not hesitate to contact me. (ご質問がある場合は、遠慮なくご連絡ください)

If you have any concerns, please feel free to contact us. (ご不明な点がありましたら、遠慮なくご連絡ください)

締める

Thank you in advance.(よろしくお願いいたします)

Thank you for your consideration.(ご検討をよろしくお願いいたします)

I am looking forward to hearing from you soon.(すぐのお返事をお待ちしております)

I am looking forward to serving you again.(再びサービスを提供できることを楽しみにしております)

We are looking forward to continuing our relationship for many more years to come. (今後とも引き続きの関係をよろしくお願いいたします)

興味や関心を、英語で書く実践につなげよう!

仕事で英語を使わない方や、仕事以外で英語を使いたいという方は、以下のいずれかに挑戦してみるといいでしょう。

問い合わせを書く

興味のある商品やサービスのウェブサイトを読んで、疑問に思ったことをメールで問い合わせます。TOEICに登場する問い合わせの内容を読みながら、汎用(はんよう)性の高い表現を参考にしましょう。

私が専門学校で学んでいたとき、授業で「パンフレットの送付を依頼する」というタスクがありました。インターネットで情報を探し、学校や団体にパンフレットの送付を依頼するというものです。その依頼メールの中で、実際に問い合わせに使われる表現を使って、使い方を練習しました。

「いや、パンフレットなんて、ごみになるから要らない」という方は、質問をするだけでもいいでしょう。例えば、海外の出版社のサイトで面白そうな本を見つけたら、「日本語の翻訳版が出る予定はありませんか?」と尋ねてみるとか、旅行会社などのサイトで見つけたツアーについて、「歴史が好きなのですが、おすすめの半日ツアーはありますか?」と確認してみるのです。

問い合わせ先には申し訳ないのですが、返事を受け取ることが目的ではなく、書くことが目的です。実際のやりとりをすることで、生きた英語を体験することができます。ぜひ、興味があるサイトを見ながら、疑問に思ったことを問い合わせてみてください。

問い合わせに使える表現

I’m writing to inquire regarding ~.(~に関して問い合わせたくメールしております)

I’d like to inquire about ~.(~について問い合わせをいたします)

Please e-mail me with any questions about ~.(~についてのご質問はメールを送ってください)

書評、製品レビューを書く

TOEICには書評や製品レビューも頻出します。その書き方を参考にしながら、読書が好きな方は書評を、お気に入りの家電や携帯機器などがある方は製品レビューを、海外サイトに書いてみましょう

例えば、海外の作家などが書いた書籍の翻訳版を読んだ方は、オンライン書店などの原書のページ、または自分のブログやSNSに書評を書いてみてはいかがでしょうか。また、村上春樹さんの本のように、原書が日本語で、英語翻訳版がある場合には、日本語で読んで、英語版のページに英語で書評を書いてもいいでしょう。

書評の書き方は、アメリカのAmazonのサイトに書かれている書評が参考になります。アカウント登録すれば、Amazonに書評を書くこともできます。

近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』を読まれた方は、アメリカのAmazonで翻訳本の『The Life-Changing Magic of Tidying Up』を検索してみてください。なんと、1万4千件以上(!)の書評が掲載されています。その書評を読んで、自分と同じ意見の人を参考に、ぜひ書評を書いてみてください!

製品レビューも、海外の英語サイトを参考にすると書きやすいでしょう。

書評、製品レビューに使える表現

This is a must-buy item.(これは絶対に買うべき商品です)

~ is amazing!(~は素晴らしいです!)

Overall, I’m satisfied with ~.(全体として、~に満足です)

However, there is one drawback.(しかし、1つ欠点があります)

at a reasonable price(手頃な価格で)

ファンレターを書く

問い合わせも書評や製品レビューもぴんとこない・・・」という方は、もっと楽しいことを取り入れたいと感じているのでしょう。そこで、おすすめは「ファンレター」です。もちろん、TOEICにはファンレターは出ません。しかし、TOEICに登場するメールの表現や書評のコメントなどは、ファンレターでも使えるものがあります。

実は、私も英語でファンレターを書いたことがあります。ある日、Facebookで元プロ野球選手の外国人の名前を検索していたところ、私が小学生時代にテレビで活躍を見ていたスーパーヒーローを3人、見つけました。

せっかくなのでメッセージを送ってみようと、かつて応援していたことを書いて、3人にメッセージを送りました。このときに使ったのが、TOEICで学習した表現です。基本的には、印象に残ったことやその他の思い出に関する描写のため、書評や製品レビューで使う表現が参考になりました。

そのうち、2人からの返事はThank you.だけでしたが、それでも子どものころのスーパーヒーローから返事をもらったことで、私の心の中に潜んでいる「少年」が喜びました。そして、残りの一人からは、思ってもみない返事を頂きました。

「なんだかおまえはオレのジャパンの思い出に関わっている気がするから、メールを送ってくれ」(超意訳)

と、なんとメールアドレスを教えてくれたのです。すぐにメールを送ったところ、返事はありませんでした。おそらく、私がその方のジャパンの思い出に関わっていないことに気付いてしまったのでしょう(苦笑)。しかし、このやりとりは大きな喜びとなりました。何より、小学生のころは伝えたくても伝えられなかった感動を、大人になって伝えられた喜びは言い表せません。

ファンレターに使える表現

I just wanted to say ~.(~ということをお伝えしたいです)

I have been a big fan of yours since ~.(~以来、あなたの大ファンです)

I was impressed with your ~.(~に感銘を受けました)

いかがでしたか?

今回、紹介したライティング上達法は、実際に情報共有をしたり、知りたいことを確認したり、レビューとして意見を書いたり、ファンとしてのメッセージを送ったりするなど、TOEICで学んだ英語を「尋ねる」や「伝える」という実践へと昇華させるものです。

やればやるほど、スムーズに英語が使えるようになります。そのための第一歩を踏み出してください!

早川幸治さんの本

4月24日に、早川幸治さんの新刊、GOTCHA!新書『TOEIC(R) L&Rテスト スコアアップの奥義』が発売されました。大好評だった以前のGOTCHA!連載に、4章分や付録などの書き下ろしを加えてまとめた本です。読めば、TOEICとの付き合い方が(良い方向に)変わります!

Koji Hayakawa

早川幸治(はやかわ こうじ)
ニックネームはJay。株式会社ラーニングコネクションズ代表取締役。企業研修講師として、英語を公用語化した企業はじめ、これまで全国の160社以上で研修を担当してきたほか、大学や高校でも教えている。セブ島留学プログラムも監修。TOEIC990点(満点)、英検1級取得。豊富な受験経験から傾向をおさえた効率的な対策法が好評。著書多数。アルクの通信講座「TOEIC(R) LISTENING AND READING TEST 完全攻略600点コース」監修。

編集:GOTCHA!編集部/写真:山本高裕(GOTCHA!編集部)