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英語を習慣化するときの大事なポイント3【子ども~英語初心者向け】

行正り香さん

子どもから大人まで、英語をマスターさせたい方、必見!料理研究家である傍ら、英語教材「カラオケEnglish」の開発にも力を入れる行正り香さんの連載最終回。今回は、英語の勉強を習慣化させるときのポイントを教えていただきます。

英語の習慣化に重要なことは?

「さあ、これから英語でペラペラに話せるようになるぞ。がんばって毎日、英語の勉強を継続しよう!」と威勢よく英語の勉強を始めても、3日坊主、数カ月で挫折ということはありませんか?実は子どもも大人も、英語を習慣化するときに大事なポイントがあるのです。

【ポイント1】3カ月は英語習慣の土台を作ろう

子どもは、帰ってきてから玄関で靴を並べてたり、ご飯を食べた後「ありがとう」「ごちそうさま」と言って食器をさげられるようになったりするまで、何年もかかります。でも、できるようになると自然に体に身に付いて、何も言わなくてもできるようになります。

英語も似ています。自然に発音して通じる英語が話せるようになるまで、同じように繰り返し同じことを練習することが大切です。

私は英語の生徒さんに「3カ月は、毎日5分でいいから音読をしたり、英語に触れる習慣を作ってみてください」とお伝えしています。

ポイントは1年、2年やってくださいではなく、「3カ月間だけやってください」と言うこと。特に音読は、3カ月間、口の筋肉をを使って外に英語を出すことを繰り返していると、自然とリズムが身に付いてきて、おっくうではなくなり、英語を練習することが自分にとって心地よい儀式のようなものになっていきます。

「3カ月目から4カ月目を一生懸命がんばって乗り越えたら、自分や子どもにご褒美をあげよう!」と決めるなどして、何とか続けられるように工夫しましょう。

【ポイント2】好きなものを素材にしよう

好きなものを素材にしよう

まず、「聞く」という素材に関しては、英語初心者の方には英語でアニメを見るのがおすすめです。幼児も分かるようにはっきりとした発音で、会話も短いフレーズが中心なので、初心者でも聞き取りやすいのです。

私は自分の子どもに英語に触れる習慣を付けるために、好きなアニメを英語で同じものを何度も繰り返し見せていました。うちの子どもたちは小学1年生くらいの頃、「モンスターズ・インク」は何十回、何百回と見たと思います。ただ、好きなものでなければ同じものを何回も見られないですよね。素材は好きなものを選ぶのがコツです。

他にもルールもあります。好きなアニメを英語のみで見るというルールです。またレベルは自分の英語レベルより、簡単なレベルのものがいいです。最初から難しいことに挑戦すると、「自分には無理なんだ。才能がない」などとすぐに壁にぶち当たってしまいます。

そして、「読む」という素材に関しても、いきなり洋書を買ってきて読むのではなく、『ファインディング・ニモ』や『白雪姫』など3歳児向けくらいの簡単な薄い英語の本を、何度も声に出して読むのがいいです。料理でも英語でも、何か新しいものを始めるときは、教材のハードルをなるべく低くしてあげたほうが、いいと思います。

1冊読めたら自信が付いて、次の1冊も読めるような気分になるでしょう。そして次の本へ手が伸びるようになるのです。

【ポイント3】アウトプットを意識した質の高いインプット

英語の勉強で、同時にいろいろなものに手を出してしまう人がたくさんいます。語学学校に通って、オンライン英会話もして、YouTubeで英語の動画をたくさん見て・・・。

「それでも、英語が上手にならないんです!」とおっしゃる方がいます。その理由はなぜなのでしょうか。理由はたった一つです。

英語は「インプットの量が質より大切」と思いこんでいるのです。

インプットはとても大事ですが、ただやみくもに聞き流しているだけではアウトプットにつながるインプットになりません。すばらしい文章を日本語で大量に読んでいても、その作家と同じような文章を書けるようにはならないのと同じです。

アウトプットにつながるインプットをするには、その文のリズムやトーンまで、聞いて理解し、再現できるまで繰り返す「回数」と「質」が重要です。私はTEDで感動するスピーチを見つけたら、その人の言葉を自分の声で置き換えられるようになるまで、繰り返し聞いてまねをします。

例えば、ブータンの元首相ツェリン・トブゲの「CO2排出量マイナスの国」というスピーチ。深い知恵を感じるスピーチです。

私はすばらしい英語のスピーチを見つけたら、10回くらい聞き直します。すると言葉だけでなく、伝えたい言葉、人としての温かさが体の中に入ってきます。ただ聞くだけのインプットは「エンターテインメント」です。アウトプットするためのインプットは「学び」です。

すばらしいスピーカーや作り手はその結果を生み出すために何度も悩んで、文章を書き直しています。そこに選び抜かれた言葉は宝石のようにキラキラ集まっています。それらの言葉を真似できるまで繰り返して、自分のものにしていくということが重要なのです。

だから、平凡なものをたくさん見たり聞いたりするより、私は100回、自分が心から共感する、質の高いものを聞くことをおすすめします。

他にも、私の子どもたちは、チャーリー・チャップリンの『独裁者』を何度も英語で見ています。3歳くらいからチャップリンが大好きだったので、いろいろと見せましたが、最近は彼のスピーチの意味が分かってきたそうです。そして、チャップリンがこの言葉を生み出した背景などについても調べて、歴史に興味を持ち始めています。

スポーツ選手でも、俳優でもどなたのスピーチでも構いません。心に響いた言葉を、それを生み出す人の言葉に秘められた深い思いを、何度も感じて声に出してみてください。

 

さて、連載は今回が最終回!

いろいろお伝えしましたが、私がこの連載で一番お伝えしたかったのは、「話せる英語を手にするには、声を出して、英語を練習しましょう!」ということです。

料理で包丁を使って千切りをしたり、ピアノのお稽古で指を使って練習をするように、英語は声を出して練習しましょう!とお伝えしたかったのです。

何かスタートするときは、考えすぎることなく、やってみるということではないかと思います。続けていけば、その先にきっと豊かな人生が広がっています。

 

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ビリからはじめる英語術―英語は声を出して学ぼう

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行正り香さん

行正り香
高校3年生のときにアメリカに留学、カリフォルニア大学バークレーを卒業。広告代理店勤務を経て料理研究家に。著書に「だれか来る日のメニュー」など50冊。英語の基礎学習アプリ「カラオケEnglish」をローンチ。

インスタグラム: rikayukimasa
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