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英語学習のやる気アップ!やりたいことが見つかるマッピング

多文化コミュニケーション

「英語を学べば新しい世界が開ける」と思って、英語学習していますか?それなら、どんどん多様な人や文化との出会いを求めて行動しましょう!何から始めればいいのかが分かるマッピングの方法、自分の旅のつくり方、日本にいながら異文化体験する方法などを、多文化コンサルタントで文化人類学者の三吉美加さんが紹介します。

「異文化・多文化」と自分の接点を見つけるには

「異文化に興味があるけど、何から始めたらいい?」「どういう方法で英語を学ぶのが自分には合っている?」「外国の文化をもっと知りたいけど、何から手をつければいい?」

何をすればよいか、どのようにするとよいか、という疑問が生じたときに、おすすめしたいことがあります。自分の性格、得意なこと、長所、好きなことなどを思い出すことです。自分に注目してみると、行動するためのヒントが得られます。自分が求めるものは、行動なしには実現しません。

自分と世界を探る「マッピング」の方法

マッピング」と呼ばれる方法があります。用意するものは、無地の紙とペン。

まず、自分の名前を紙の真ん中に書き、〇で囲みます。そこから、次に挙げる項目に関して自分で思い付いたことをなるべく具体的にどんどん書き込んでください。書いたものに〇をして、名前を囲んだ〇と線でつなぎます。そこからまた線を引っ張って、というふうに書き足していきます。好きなことを好きなだけ書きましょう。「気持ちがアガる」項目について書いてください。

書く項目は、①自分がとても好きな物や事柄、②趣味、③長所、④得意なこと、⑤人から褒められたこと、⑥感動したこと、⑦行ってみたい場所具体的な地名や特徴)など。それぞれの項目に関わることをランダムに、思い付いたことから書いていきます。リラックスして楽しみながらやりましょう。

例えば、「スポーツ観戦」「読書」「音楽」と書いたら、さらに詳しく「ヨーロッパリーグのサッカー、特にドイツ」「明治時代の日本の小説」「1970年代の英国ロック」というように書き足していきましょう。細かな思考が具体的な行動をもたらします。

連想が具体的な行動に結び付く

マッピングをしていると、どんどん思い出して、連想が止まらないような感覚を経験するはずです。類似したもの、関連するものも出てくるでしょう。そのような発見が重要です!その部分に自分が取り組みたいと思う課題を重ね合わせて、具体的な行動を考えてみてください。自分の特性に合った行動です。

全体をじっくり眺めてみると、特に気になる言葉があるかもしれません。紙の上には自分の強みが表れています。ブレークスルーのためのヒントがたくさんありますよ。

自分の願望を明らかにしたり、自分で強化したいと思う部分を普段から自覚したりしていると、次に取るべき具体的な行動が思い付きやすくなります。行動している自分が見えるくらいに細かくイメージしましょう。それを紙に書き留めておくのもいいですね。

たくさんの行動を思い付いたら、達成しやすいもの始めやすいものからやってみましょう。「シェイクスピア作品を英語で読む」よりも、「今週は英字新聞の一面の記事のタイトルだけ読む」というような目標設定がいいです。具体的でささやかなことの方がすぐにやってみたくなります。

旅先を選ぶのにも英語学習の習慣を付けるのにもマッピング

例えば、「ヨーロッパに行きたいが、どこに行けばいいか迷っている」という問題解決にもマッピングが使えます。

この場合、書き出す項目は「私の好きな場所」「私の好きな物事」「関心があること」などがよさそうです。「南ヨーロッパ/歴史を感じる/太陽の強い日差し/海がよく見える/暖かい場所/遺跡/海越しの山/港/砂浜/ポンペイ遺跡/軽い登山/ドライブ/猫/木々の緑/白/青/柔らかい感じ/石/静かな所/おいしいお酒/魚がおいしい所」などと書き出したら、マッピング全体を眺めて探っていきましょう。

この場合は、どこがよさそうですか。イタリアかギリシャ辺りが候補となるでしょうか。もっと具体的な場所を知りたければ、インターネット検索で国名とキーワードを入れて、「画像」検索をして、お気に入りの写真を見つけながら探すのはどうでしょう。

多文化コミュニケーション

「英語のリスニング力をアップしたいけど、どうしたらいい?」と思ったときも、「英語のリスニングを頑張る」と考えただけでは、具体的な行動が見えませんね。これでは、何をすればいいか分かりません。

この場合も、マッピングをやってみてください。「水曜日は通勤電車の中でポッドキャストの〇〇を聞く」「月曜の夜、ネットで英語音声・英語字幕の映画を見る」「土曜日の朝、英語のヨガクラス」など具体的な行動が見える言葉を自分から引き出しましょう。そうすると、やってみよう!という気持ちも沸き起こってきます。

豊かな経験への入り口となるセルフプロデュースの旅

「自分って、これと言って好きなものはないし、趣味も特にない」という方。自分で全てを手配して海外旅行に出掛けてみませんか。

せっかくですから、できるだけ英語でインターネット検索をして、英語のウェブサイトで情報収集してみましょう。ブラウザの言語も英語に設定するのはどうでしょうか。

航空券、宿泊先、各種チケットの手配をするときも、英語サイト。観光情報も英語サイトで見るようにすると、実はこれ、知らぬ間にかなりの時間を英語学習に費やすことになります。でも、全ては自分が楽しむためですから、それほど苦にはならないですよね!

行きたい場所を決めたら(ピンとくる場所がなければマッピングで!)、海外の航空会社を選んでみましょう。機内食も機内サービスも、機内で楽しめる映画や音楽のメディアの内容にも、そのお国らしさが感じられます。目的地にどのようにたどり着けるのか分からなかったら、Google Flightsが便利です。格安チケットの比較サイトもたくさんあります。

ホテルや観光地を探すときにはExpediaなどが便利ですが、せっかくですので宿泊は民泊にしてみましょう。AirbnbCouchsurfingが有名ですが、最近は他にもいいサイトがあります。民泊する場合は、相手とメッセージのやりとりが必要なので難易度は上がりますが、英語ライティングの練習になります。

気に入った家や部屋が見つかったら、相手のプロフィールやこれまで宿泊した人のレビューなどをよく読んで、印象がよければ、メッセージを送ってみましょう。職業、趣味、興味など共通するものが多い人を探すと、初めから親しみを感じやすくなります。

相手へのメッセージは中学英語で十分です。短くて要点がはっきりした英文を書きましょう。

Hello. I am Aoi. I am planning to visit Barcelona from July 16 to 19. Your room looks very nice. I am interested in staying there. I’d like to know whether I can use your kitchen. Also, are there any restaurants near you? I would appreciate it if you could answer my questions. Thank you very much.

こんにちは。アオイです。7月16~19日にバルセロナを訪れる予定です。あなたの部屋はよさそうですね。そちらに泊まることを考え中です。台所が使えるかどうか知りたいです。また、近所にレストランはありますか?ご回答いただけるとありがたいです。ありがとうございます。

写真を見てとても気に入ったとしても、すぐに泊まりたいと言わない方がいいです。メッセージが返ってきたら、その文面から、相手がどういう人か想像してみましょう。

一人旅の場合、子どもがいたり、家族と同居したりしているホストを選ぶと安心です。

ホストがこれまで旅した国を書いていることも多いので、宿泊場所の候補が複数あるときは、アジアに興味がありそうな人を選んで、以前滞在した人たちの顔写真やコメントも慎重にチェックします。これまでに泊まった人たちの国、地域、性別に偏りがないかも重要な点です。偏見がなさそうな人かどうかを確認するためです。

プロフィールに次のように書いてあると、よい印象を持ってしまいますよね。

I am quite friendly, open-minded and flexible. Love meeting new people! I am ready to explore the world!

私はかなり親切で、偏見を持っていないし、柔軟です。人との新たな出会いが大好き!世界を探検したいんです!

ちなみに、プロフィールの英語はスラングやくだけた表現が多いです。そんなふうに言うんだという発見もあって面白いですよ。

ホスト選びは、とにかく慎重に!しかし、自己紹介、載せている写真、メッセージの内容、自分の質問への回答の仕方、他の宿泊者とのやりとりなどをチェックしていると、どんな人物か大体想像がつきます。

民泊ではホストと距離が近いので、ホテルに泊まっていては経験できないことがたくさん起こります。私は何度も民泊をしていますが、今では親友になった人もいます。 お膳立てされたパッケージツアーはもちろん楽でしょうが、時間をかけて自分で手配した旅行で得る経験はプライスレスです!

日本でも異文化体験

日本で異文化体験をしたいなら、自分が民泊のホストになってみるのもいいかもしれません。コミュニケーション能力を鍛えるいい経験にもなります。「遠慮しがち」「我慢しがち」な人も、まず1回だけと思って挑戦するのもいいですね。相手を尊重しながら、「言いたいことが言える」ように自分を訓練していきましょう。

「もし〇〇だったらどうしよう」と悩むくらいなら、先に言っておくのがベストです。事後処理ではなく、困った事態が起こりにくくするという態度で臨みましょう。例えば、次のように伝えることができます。

Please come back home before 23:00.

23時前に帰宅してください。

You made too much noise last night. Please do not talk loud late at night.

昨夜は騒ぎ過ぎでしたよ。夜遅くに大声で話すのはやめてください。

This house is nonsmoking.

この家では禁煙でお願いします。

Drinking alcohol in the room is strictly prohibited.

部屋での飲酒は絶対にしないでください。

魅力的な世界をクリエイティブに楽しもう

セルフプロデュースした旅から日本に帰ってくると、見える風景が以前のものとは違うことに気付くでしょう。漠然としていた外国文化への興味も、具体的なものになっています。

「もう一度バルセロナに行って、今度はサッカーについて現地の人とスペイン語で話そう」「ヨーロッパ南アルプスを歩きたいから、日本に住んでいるヨーロッパ出身の山好きな人と交流したい」など、次の目標が見えてきます。

旅が楽し過ぎると、旅の途中で次の目標はすぐに決まってしまいます。楽しい気分でいると、クリエイティブな考えがあふれてきますよ。

さあ、自分から積極的に動いてみましょう。あなたにとって世界はますます魅力的になります!

英語教材でも異文化体験!

三吉美加さんがコーチ陣の一人を務める、聞ける!話せる!英語教材「1000時間ヒアリングマラソン」では、リアルな英語でリアルな世界を学べます。

1000時間ヒアリングマラソン

1000時間ヒアリングマラソン

1982年に開講して以来、アルク人気No.1の通信講座。生きた英語を聞き取り、多彩なトレーニングによって「本物の英語力」を身に付ける教材です。ネイティブスピーカーが使うリアルな会話やニュース英語、映画のセリフなどさまざまなジャンルの素材がたくさん収録されているだけでなく、トレーニングで力が付くようしっかり導き、細やかなカリキュラムに沿って学習を進めます。

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三吉美加

文:三吉美加(みよし みか)

多文化コンサルタント。文化人類学の視点から、さまざまな顧客に対する配慮やサービスの仕方、具体的なプランを提案している。ライフコーチングおよびタロットリーダーとしても活動。東京大学大学院学術研究員(文化人類学)。専門は米国・カリブ海地域のラティーノ・黒人文化、移民。「1000時間ヒアリングマラソン」の「カルチャー再発見」コーナー担当コーチ。

編集:GOTCHA!編集部