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英語の文法は算数感覚で身に付ける!

行正り香さん

英語をマスターさせたい方必見!料理研究家であるかたわら、英語教材「カラオケEnglisn」の開発にも力を入れる行正り香さんの連載4回目。今回は、英文法の重要性について教えていただきます。

どうして英文法は必要?

場面英会話は、結構楽しいですよね。シチュエーションによって、初対面のときにはこう言うよ、“I am Ken. I’m from~.” “Nice to meet you.”、ファーストフード店へ行ったら “What would you like to order?” という学び方で、ネイティブの学び方と同じです。それが今の中学校の英語の学び方の主流です。

ネイティブの感覚で、この場面ではこう言うというのを、文法より場面英会話を主に覚えていくという学び方。それは時間をたくさんかければ、分かるようになります。だけど、そんなに時間をたくさんかけられない人が、文法が分かると「そんなルールがあったんだ。やっと腑に落ちて理解できたよ。それ先に言ってよ」と思うと思います。場面英会話での英語の習得は、ものすごく時間がかかるのです。

私が留学したとき、ESL(英語を母国語としていない人が第二言語として英語を学ぶコース)の先生の手法で文法を学び直して、気づいたことがありました。それは「文法って、鍋奉行のおじさんみたいな存在だったのだ」ということ。

例えば、すき焼きを食べているとき、鍋の前に座って食べている人にいろいろと注意する人がいます。「今ここで、牛肉を入れちゃだめ。しらたきの石灰分が肉を硬くしちゃうから」「豆腐がふつふつとしてきたらすぐに引き上げてください。うま味が抜けちゃうよ」。いちいちうるさいなあ、とは思うものの、鍋奉行さんの言う通りにしていると学びがあり、発見があり、何よりおいしい。しかも次から自分だけでおいしいすき焼きを作ることができます。

文法はきちんと付き合うと、英語の仕組みがきちんと理解できる、鍋奉行さんのような存在なのです。英語の仕組みを分かりやすく、親切に解説してくれます。

中学英文法が苦手な人が多いのはなぜ?

私がアメリカに留学して英語を学び、その後、改めて日本の中学校の教科書を見て驚いたのは、日常で使う会話の基礎がしっかりとカバーされているということ。

中学文法は教科書の順番で学ぶことで、ネイティブが日常で使う英文のパターンをひとつひとつ順序良くステップアップしながら、学んでいくことができます。だから、英語をしっかり身に付けるには、中学文法を理解しながら、徹底してやるのがベストです。

このルールは、実は世界的にどこへ行っても同じです。最初に簡単なbe動詞からやって、次に複雑な一般動詞で、過去形と、このメニュー自体は世界的にどこへ行っても、そんなに変わりません。

ただ大きな問題は、この最も大切な文法を、学校ではジェットコースターなみのスピードで学んでいくということ。足し算や掛け算、九九を学ぶときはあんなに時間をかけて、繰り返し練習をさせてくれたのに、英語になると「1回教えたことは、もう覚えているよね?」という前提で、abcが書けるようになったばかりの生徒たちに、覚えることを休むことなく与えるカリキュラムが組まれています。

私が学生時代、英語が苦手だったように、英語に苦手意識を持つ人が増えていくことは、ある意味、仕方がないことなのです。

英文法は算数感覚で身に付けよう!

英文法は算数感覚で身に付けよう!

文法は、算数と同じです。足し算があって、引き算があって、掛け算があって、割り算がある。順番にきちんと理解していかないと、分からなくなってしまいます。

算数の九九を覚えるとき、お風呂場にシールのようなものを貼って何度も繰り返し見て、覚えた記憶はないでしょうか?be動詞も一般動詞の三人称単数もネイティブでない人にとって、「慣れない存在」。何度も繰り返し触れて身に付けないと、なかなか体に入ってきません。 

主語によって変化させる必要のない動詞に慣れた日本人は、頭では理解することができても、会話の中でlikeにsをつけたり、外したりすることができません。

九九と同じように1の段をやったら、次は2、次は3と、ある程度のリズムを持って途切れなく何度も繰り返し学んでいったほうが、ルールが見えてきやすいです。

「中学文法なんか知っている」とおろそかにするととてももったいないこと。日常会話で活用されるのは、ほとんどが中学文法です。話せる英語の最短の道は中学文法です。英語になんとなく頭打ち感があるなあと思っている方は、もう一度、文法のポイントを学び直して、声に出すトレーニングをしてみると、楽しい発見がたくさんありますよ。

 

いかがでしたでしょうか。英語の学びについて、私が伝えたいことはまだまだあります。次回もお楽しみに!

▼独学で英語を学ぶノウハウがぎっしり!

ビリからはじめる英語術―英語は声を出して学ぼう

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行正り香さん

行正り香
高校3年生のときにアメリカに留学、カリフォルニア大学バークレーを卒業。広告代理店勤務を経て料理研究家に。著書に「だれか来る日のメニュー」など50冊。英語の基礎学習アプリ「カラオケEnglish」をローンチ。

インスタグラム: rikayukimasa
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