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アメリカ航空会社の性別申告欄にunspecifiedとundisclosedが加わる【英語多読ニュース】

アメリカ航空会社の性別申告欄にunspecifiedとundisclosedが加わる【英語多読ニュース】

「英語多読ニュース」(2月20日号)。今回取り上げるのは、アメリカの航空会社による文化的多様性への対応に関する話題です。

文化の多様化、包括化(cultural diversity and inclusion)の流れを受け、全米の航空会社は、国際線の乗客の性別申告欄に、男性(male)、女性(female)のほかに2つの種別を設けると、全米航空運送協会が発表しました。

The new gender options to be added include “unspecified” and “undisclosed.” Airlines for America (A4A), the industry trade group, made the announcement that A4A and International Air Transport Association members recently approved a new international standard for non-binary passengers effective June 1.

新しく加わる性の選択肢は「不明(unspecified)」と「非公開(undisclosed)」だ。航空業界団体のエアラインズ・フォー・アメリカ(A4A)の発表によると、A4Aおよび国際航空運送協会のメンバーがノンバイナリーの(男性でも女性でもないと自覚している)乗客のため、6月1日より新国際基準を設けることを認めたとのことだ。

edition.cnn.com

自分でもよくわからない「不明」と、分かっているけれど言いたくない「非公開」でしょうか。新しい選択肢追加することで、性の多様性に対応するということですね。

トランスジェンダーの支援団体からも賛同の声が上がっています。以下はNCTE(National Center for Transgender Equality:全米トランスジェンダー平等実現センター)の担当者のコメントです。

Non-binary people face unnecessary, invasive, and discriminatory scrutiny by airlines, airports, and security services alike. A4A’s work is in line with other states who offer gender neutral designations on IDs and is an important step toward ensuring safe and smooth travel for all passengers regardless of their gender.

ノンバイナリーの方々は、航空会社、空港やセキュリティーからの不必要でプライバシーを侵害する、差別的な目にさらされています。A4Aの取り組みは、いくつかの州が身分証明書などで中立的な性の呼称を提供していることに足並みをそろえるもので、性を問わず全乗客の安全で円滑な旅を保証する重要な一歩です。

このニュースにもあるように、例えばニューヨーク市では今年1月1日に、出生証明書の性の記載修正できる法律が施行されています。

edition.cnn.com

A new law in New York City makes it easier for transgender and non-binary New Yorkers to match their birth certificate to their gender identity without needing a signed affidavit from a healthcare provider. The law, which went into effect Tuesday, also creates a new label, "X," to reflect a non-binary identity.

ニューヨーク市の新法により、トランスジェンダーおよびノンバイナリーのニューヨーカーは、自身の出生証明書の性別を自覚する性に合わせることが容易になった。医療サービス提供機関の署名入りの宣誓書が不要となったのだ。火曜日(1月1日)に施行されたこの法律は、ノンバイナリーのアイデンティティーを反映した新しい欄「X」も設ける。

ただ、こうした取り組みはまだまだ発展途上。賛成・反対の議論は多いでしょう。でも、多くの人が幸せに暮らせる世の中になるのはいいことだと思います。

さて、たまにはお勉強らしく、最後に今回のニュースのキーワードを整理しておきましょう。

【今回のキーワード】

gender option(s):性別の選択肢
unspeficied:不明の
undisclosed:非(未)公開の
non-binary:男性でも女性でもないと自覚している(人)
cultural diversity and inclusion:文化の多様化と均等化

Takahiro Yamamoto/山本高裕

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。違いを認め、受け入れられる広い心を持つ人が増えるといいと思っています。