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格安の動画配信サービス「dTV」を使って英語を上達させるコツ!

dTVで英語学習

海外のテレビ番組は、語学上達には欠かせないアイテムの一つです。最近は動画配信サービス(VOD)がとても安価で契約できる上に、さまざまな番組を配信しているので、これを活用しない手はありません!今回は格安のVOD「dTV」を使った英語学習法について、詳しく紹介します。

dTVとは?

dTVは、大手携帯会社NTTドコモが提供しているVODです。dアカウントがあれば、ドコモ・ユーザーじゃなくても大丈夫。dアカウントを持っていない人は、簡単に開設できます。

dTVでの動画視聴はスマート・フォンやパソコンで楽しめるほか、アップルTVやグーグル・クロームキャストなどのデバイスがあれば、テレビでも視聴可能です。また、作品によってはダウンロードして利用することも可能。つまり、自宅にいるときも外出先でも、いつでも楽しむことができるのです。

コンテンツは、海外ドラマ、海外バラエティーだけでなく、洋画、日本映画、アニメ、音楽、オリジナルのドラマやお笑いもあり、全部で約12万作品!これは、主要なVODでは群を抜いて多いと言えそうです。しかも、月額わずか500円(税別)でこれらが見放題です(ただし新作の一部は課金制)。

「でも、好きな動画があるかな?」とか「使いこなせるか分からない」と不安になってしまう人は、無料でお試しができます。しかも2019年2月現在、無料お試し期間が、通常の7日間から31日間まで延長になっているので、思う存分試してから契約するかしないかを決めることもできます。

なお、同じくドコモが提供している、31の専門チャンネルが楽しめる「dTVチャンネル」やスポーツ専門の「DAZN for docomo(ダゾーン・フォー・ドコモ)」動画サービスとのセットなら、割引になってお得に楽しめます。

  • dTVチャンネル+dTV : 980円/月(300円お得!)
  • DAZN for docomo+dTV : 1280円/月(200円お得!)

 

他の動画配信サービス(VOD)との違い

VOD各社は、ドラマやバラエティーなど、そのサービスでしか見られないオリジナルのコンテンツをそれぞれ作っています。dTVは日本発のサービスのため、オリジナルコンテンツに関しては日本語の作品が充実しているようです。

一方で、dTVの「海外ドラマ」のジャンルを見てみると、他のVODとは少し違ったタイプの番組まで提供されているのが分かります。例えば、アメリカで絶大な人気を誇るカーダシアン・ファミリーを追ったリアリティー番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」やそのスピンオフ。カーダシアン家の一連の番組は今のところ、他の大手VODでは見られません。

その他、dTVには海外リアリティー番組が多いので、ドラマのように滑舌のいい役者が分かりやすい話し方をしているせりふだけでなく、普通の人が普通のスピードで話す番組もたくさん見られます。つまり、ドラマよりももっとリアルな英語に触れられるのです。

dTVで英語を勉強するメリット

他の主要VODにはないもので、dTVにあるとても面白い機能があります。それは、再生スピードが変えられるという機能。画面左下にある歯車マークをタップすると、「再生速度」は「標準」が選択されている状態になっているはずです。ここで1.5xを選択すると再生速度が1.5倍に、2.0xを選択すると2倍になります。

本来これは少しでも短い時間でドラマや映画を見たい人向けの機能だと思いますが、英語のリスニングを鍛えたい人もトレーニング法として使えます。しばらく高速で再生したあとに標準のスピードで聞くと、英語が聞き取りやすくなっていませんか!?耳が高速の音に慣れたためです。英語でリスニングを鍛えたい人は、大いに利用したい機能です。

dTVで英語を勉強するデメリット

dTVを英語の勉強に活用する上で一番大きな残念なポイントは、やはり字幕。というのも、「日本語字幕」がオンになった状態か、「吹き替え」にするしか選択肢がありません。つまり、英語字幕にすることも、日本語字幕をオフにすることもできないのです。リスニングが得意な人でも、やはり日本語字幕があるとどうしても目がそこへ行ってしまうもの。画面の字幕部分に紙をテープで軽く貼って字幕を隠すなど、なんとか工夫して字幕に頼らないようにしてくださいね。

もうひとつの残念なポイントは、「フレンズ」「セックス・アンド・ザ・シティ」「ビッグバン★セオリー」「フルハウス」といった、海外ドラマを使って英語学習をしたい人にとって定番の海外ドラマが作品ラインアップの中にないということです。でも、dTVの月額500円(税別)という安い利用料金を考えると、こうした定番作品を見たい人は別のVODを思い切ってもうひとつ契約してそちらで楽しむ、というのもひとつの手だと思います。

実際にdTVを使って英語力をつけよう!

ではさっそく、英語力アップを目指してdTVを実際に見てみましょう!まず作品選びです。

ここで注意しなければいけないのは、dTVは「吹き替えのみ」という作品があるということ。字幕版(つまりオリジナルの英語音声が聞けるもの)がもうひとつの選択肢としてあるものであれば、ドラマの流れを理解するために最初は吹き替え版を見るというのももちろんアリです。でも、最終的には英語を聞きながらドラマを理解するのが目的ですので、吹き替え版だけしかない作品は対象外となります。必ず「字幕」というマークがついているものを選びましょう。

字幕で楽しめる海外ドラマを選ぶには、スマホアプリからは画面の下、パソコンからは画面上にある「ジャンル」をタップして「海外ドラマ」を選び、「すべて見る」を選んでから、「絞り込む」をタップして「字幕」を選びます。

dTVの「海外ドラマ」ジャンルのラインアップは全体的に、他のVODと比べて、「X-ファイル」「24」「プリズン・ブレイク」のようなアクションや犯罪もの、サスペンスが多いように思います(ちなみにジャンルとしての「サスペンス」は、英語ではThriller「スリラー」と表現します)。

英語の勉強として海外ドラマを見るときは、なるべくアクション・シーンばかりではないものを選んだ方がいいでしょう。殴り合いのシーンや悲鳴ばかりでは、ドラマが進む間にあまり語彙(ごい)を増やせません。

似たような理由で、時代設定が昔のドラマは、作品としては面白くても、英語を学ぶという意味では避けた方がいいと思います。そこで使われている表現が現代英語とは限りません(日本の時代劇で日本語を覚えようとしている人を想像してみてください)。

英語が初級レベルの人におすすめの作品

では、dTVからおすすめの番組を英語レベル別にいくつかピックアップしてみましょう。

英語がまだ初級レベルの人が英語学習という視点で海外ドラマ作品を選ぶときのポイントとして、「できる限り日常会話が多い作品を選ぶ」というのは大切です。いきなり法廷ドラマや医療ドラマでは、初級レベルの人にとっては内容的に難しいことと、そこで覚えた語彙(ごい)や表現を自分の日常で活用しにくいためです。

内容がシンプルでありつつ、日常で使えそうなせりふのやり取りが多く期待できる、恋愛ドラマや学園ドラマ、ホーム・ドラマか、こうした場所を舞台にしたシチュエーション・コメディー(シット・コム)がおすすめです。

モダン・ファミリー(Modern Family)

2009年にアメリカで放送がスタートし、今も続いているドタバタ・コメディーです。「多感な年頃の娘を含む3人の子どもがいる典型的なアメリカン・ファミリー」「ラテン系美女とその連れ子、年の離れた夫からなる家族」「ベトナムから養子を迎えたゲイ・カップルの家族」という、個性的な3家族(みんな親戚!)を中心に話が展開します。アメリカで大ヒットし、エミー賞作品賞を5年連続で受賞しました。

せりふのやり取りは家族の会話が中心なので、日常的な表現が学べます。2000年代前半にイギリスで大ヒットしてのちにアメリカ版も制作されたシット・コム「ジ・オフィス(The Office)」にノリがとても似ているので、この作品が好きだった人は特に楽しめると思います。

 

ハリウッド・ミディアム(Hollywood Medium)(現在はシーズン2のみ配信)

今回の記事でおすすめする作品の中で唯一、ドラマではなくリアリティー番組です。ミディアム(Medium)とは、死者の魂と交信する霊媒師のこと。でもおどろおどろしい話ではなく、20歳の男性タイラー・ヘンリーがやさしい語り口でハリウッドのスターを霊視します。イメージ的には、その昔テレビ朝日で放送していた江原啓之さんの「オーラの泉」。

タイラーとハリウッド・セレブたちのやり取りはせりふではない自然なコミュニケーションなので、そこから自然な会話が学べると思います。前の記事で書いたとおり、人気のあるドラマやシット・コムの場合は、せりふを書き起こした「トランスクリプト」を公開しているサイトが大抵は見つかります。でもこの「ハリウッド・ミディアム」のようなリアリティー番組の場合は、そうしたトランスクリプトが見つかることはほとんどありません。そのため、トランスクリプトもない、英語字幕もない番組を英語初心者が理解するのはもしかしたら難しいかもしれません。それでも、「google 翻訳」など音声で調べられる辞書などを用意した上で、分からない単語が出てきたらその都度、一時停止して調べるようにしましょう。

あらかじめ決められたせりふを話しているわけではないため、タイラーは霊視をするときに、何度も同じ単語や表現を繰り返す傾向があります。そのため、トランスクリプトがなくても単語が聞こえるようになって来ると思います。

 

英語が中級レベルの人におすすめの作品

華麗なるペテン師たち(Hustle)

イギリスで2004年から2012年まで放送されていた、詐欺師が活躍する犯罪推理ドラマです。イギリスの犯罪ドラマというと暗い作品やシリアスな作品が多いかもしれませんが、これはとても気軽に謎解きが楽しめます。また、オープニングの作り方やドラマ中に使われるサウンドトラックが少し昔懐かしいテイストで、1970年代のスパイもののようなセンスが作品全体に漂っています。一方で、犯罪推理ドラマといいつつ殺人シーンはなく、詐欺というテーマもあって2001年のアメリカ映画「オーシャンズ11」を彷彿(ほうふつ)とさせます。

このドラマはイギリス制作なのでイギリスの英語です。アメリカ英語に慣れている人の耳には、単語が聞こえるようになるまで繰り返し見る必要があるかもしれませんね。

それから、今現在、同作品はdTVにシーズン1からシーズン8まで全シーズン揃っていますが、1〜4は吹き替えのみ。字幕に切り替えることはできませんので、シーズン5以降を選んでください。1話完結型であることと、ちょうどシーズン5で主人公が新しい詐欺チームを結成するので、違和感なくスタートできるはずです。

 

ヒーローズ(Heroes)

2006年から2010年まで4シーズンが放映されて人気を博した番組で、ミニシリーズも制作されました。平凡な毎日を過ごしていた「普通の人」たちに特殊能力が宿り、世界を救うべく活躍する、というドラマです。

日本出身の俳優マシ・オカがヒーローの1人、ヒロ役で出演していたことでも当時話題になりました。ヒロがうれしいときに両手を空に突き上げて「やったー!」と叫ぶシーンは、番組を見ていなかった人も見たことがあるのではないでしょうか。

英語学習とは関係ないですが、この作品のもうひとつの見どころは、ヒロが日本人というところ。東京出身という設定のため、第1話は東京でのシーンや、日本語で同僚と会話をするシーンがたくさん出てきます。海外で「東京ってこんな感じ?」と思われて作られた世界観を想像しながら楽しめます

 

英語が上級レベルの人におすすめの作品

さて最後に、英語が上級レベルの人向けに海外ドラマを選んでみました。ここでは、ホーム・ドラマやシット・コムなど日常的なやり取りをベースにした作品は字幕に頼らずに楽しめる英語力の人が、普段よりも少し難しい語彙(ごい)を増やせるような作品を選んでみました。また、複雑なストーリー展開そのものも楽しんでみましょう。

スキャンダル(Scandal)

アメリカのワシントンDCを舞台にした政治サスペンスで、2012年から2018年まで放送されました。かつてはホワイトハウスで広報を担当していたオリヴィア・ポープが主人公。現在は、「フィクサー」と呼ばれる、闇でスキャンダル封じに奔走する仕事を担っているという筋書きです。

興味深いのが、ポープは実在の人物で、かつてジョージ・H・W・ブッシュ(パパ・ブッシュ)大統領政権下で危機管理を担当していたジュディ・スミスがモデルになっていること。スミス本人は、エグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねています。そのため、ホワイトハウスの描写はかなり真に迫ったものであると想像できます。

話の始まり方が少し複雑で、登場人物の役割を理解するのに大変なので、ネタバレしない程度に、あらかじめ背景などの基礎知識をWikipediaなどで読んでおくといいかもしれません。

 

ニュー・ブラッド 新米捜査官の事件ファイル(New Blood)

2016年に英国で放送されたクライム・サスペンスです。両親がイラン人でイギリスで生まれ育ったアラッシュと、8歳でイギリスに移住して市民権を取ったポーランド系のステファンという2人の新米刑事が、重大不正捜査局(Serious Fraud Office)で事件を追うというストーリーです。

シリアスな作品のため、英語学習として見るには少しもんもんとしてしまいそうな内容ですが、謎解きをしながら楽しんでみてください。

 

まとめ

せりふを通じて自然な会話を学べる海外ドラマは、語彙(ごい)力を付けたり表現力を強化するのに最適な教材のひとつです。今回紹介した海外ドラマはdTVで初回限定、31日間無料で見られるので、気になるドラマがあれば、視聴してみましょう!

今回紹介した学習法を続けて、英語力が付いてくると、自然な会話の流れを身に付けられ、字幕なしで海外ドラマや映画が楽しめるようになります!

字幕を追う必要がないということは、俳優の顔の表情や背景にある情報に、もっとたくさん目を配れるようになるということ。ときには謎解きのヒントになるものが、せりふ以外のところに隠されていることだってあります。そのため、英語が分かるようになると、海外ドラマや映画が何倍も楽しめるようになります。

海外ドラマで楽しみながら英語力をアップして、気付いたら字幕や吹き替えなしでも作品を楽しめるようになっていた!という状態を目指してがんばりましょう。

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文:松丸さとみ

フリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員として英国・ロンドンで計6年強を過ごす。現在は、フリーランスにて時事ネタを中心に翻訳・ライティング(・ときどき通訳)を行っている。https://sat-mat.blogspot.jp/

編集:GOTCHA!編集部