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英語がしゃべりたくなる、読みたくなる、発音練習法

英語がしゃべりたくなる、読みたくなる、発音練習法

フォニックスの連載5回目。最終回となる今回は「子音」の読み方のルールを2つ紹介します。ルールが分かれば、もっと会話や読み書きが楽になります。発音記号やふりがなに頼らずに英語が読めるようになる方法を、mpi松香フォニックス名誉会長の松香洋子さんに教えていただきます。

フォニックスって何?

皆さん、フォニックス(Phonics)をご存じですか。発音と文字の関係を扱うルールのことで、日本語に訳すと「音声法」となります。言語の音声面だけを扱う「音声学」とは違って、英語の文字と音声との関係を、英語圏の子どもに分かるように開発された学習法です。

英語圏の子どもたちが、自分で聞いたり話したりする英語を、読んだり書いたりできるようにする実践的な学習法なのです。

英語の発音がうまくできない、文字はだいたい読めるが通じるように言えない、暗記した単語しか読めない、読めるけれど書けない――。多くの日本人が抱えるこんな悩みを解消することができる学習法がフォニックスなのです。

2つの音を持つアルファベットと、読まないアルファベット

アルファベットには26文字しかありませんが、その中で子音は24、母音は少なくとも15はあると言われています。母音の数が確定できないのは、英語が使用されている地域が世界中に広まっているため、母音がさまざまな音になっているからだとされています。

隣り合った文字と文字の組み合わせによって、1つの文字で2種類の発音を表すこともあります。

ルール1:1文字で2通りの発音をする、子音文字「c」と「g」

アルファベットの「c」と「g」には、「ソフト」と呼ばれるルールと「ハード」と呼ばれるルールがあります。

「c」と「g」がソフトのルールで発音されるとき

まずはソフトのルールを説明しましょう。「c」と「g」は、「e」と「i」の前では、「c」は / s /と発音され、「g」は「j」と同じ発音になます。このルールに従い、「c」と「g」の後に続く文字に注目しながら次の単語を読んでみましょう。

「ce」 と「ci」は、「c」を / s / と発音をします

ce

ice(氷)、 cent(セント)、 center(中央)

ci

city(町)、recipe(レシピ)、pencil(鉛筆)

「ge」 と「gi」は、 「g」を「j」と同じ発音します

ge

page(ページ)、 gentle(優しい)、gesture(ジェスチャー)

gi

giraffe(キリン)、 ginger(生姜)、 giant(巨大な)

「c」と「g」がハードのルールで発音されるとき

ハードのルールとは、「c」と「g」が、「a」「o」「 u」が後に続く場合は、「c」を / k /と発音し、「g」を / g / と発音します。このルールに従って、次の単語を隣り合う文字に注目して読んでみましょう。

「c」が、「a」「o」「 u」と隣り合う場合、「c」を / k / と発音します

ca

cat(ネコ)、 cap(帽子)

co

cop(警察)、 cold(寒い)

cu

cup(コップ)、 cut(切る)

「g」が、「a」「o」「 u」と隣り合う場合、「g」を / g / と発音します

ga

gate(門)、 game(ゲーム)

go

got(得た got の過去形)、 goat(ヤギ)

gu

gum(歯茎)、 guitar(ギター)

ルール2:発音しない「黙字」

「黙字」発音しない文字

もう1つのルールを紹介します。子音の組み合わせには、「黙字」というルールがあります。並んでいる2文字うちの、1文字しか発音しません。まずは、次の英文を声に出して読んでみましょう。発音しない文字はどれか分かりますか?

今日のチャレンジ

次の文の中で、黙字(発音しない文字)を含む単語を見つけましょう。

  1. Do you know who that man is? (あの男の人は誰だか知っていますか)      
  2. I go to gym on Wednesdays. (私は水曜日にジムに通っています)            
  3. Good night, mom! (ママ、おやすみなさい)         
  4. Can you write your name for me?(お名前を書いていただけますか)         
  5. I climbed Mount Fuji this summer. (今年の夏、富士山に登りました)           

答え

  • Do you know who that man is?           
  • I go to gym on Wednesdays.               
  • Good night, mom!            
  • Can you write your name for me?           
  • I climbed Mount Fuji this summer.             

黙字は、さまざまな単語に含まれています。

例えば、apple(りんご)というお馴染みの単語にも黙字「p」があります。apple の「p」を1つ取ると、aple となりますね。あえて読むとしたら、「p」が2つ並んでいないため、単語の一番後ろにある「e」が作用して、「エイプル」のようになります。

もう1つお馴染みの単語、butter(バター)にも黙字があります。butter の「t」を1つ取ると、buter となり、「ビューター」と読まれてしまいそうです。

この2つの例では、「a 」と「 u」が短い音を保てるように、「pp」、「tt」と重ねることによって、後ろからの影響を防いでいるのです。

このように理由を知れば、初めて出合う単語でも読むときのヒントになりますね。

フォニックスクイズ

次の空所に、同じ子音文字が2つ繋がっている単語を書き入れてください。

例題 This sweater looks (better) than that one.

   (このセーターは、あのセーターよりもよく見える)

※例題では、子音文字「t」が2つ繋がっています。

クイズ

Q1. Can I have a cup of(  ), please? (ヒント:飲み物) 
Q2. I play(  ) every weekend.(ヒント:スポーツ)
Q3. I like winter more than (  ).(ヒント:季節)
Q4. I have two (  )dogs.(ヒント:サイズ)         
Q5. A(  )has two long ears. (ヒント:動物)

最後に

いかがでしたか。英語にはさまざまな読み方のルールがあります。フォニックスを知ると、ひたすら単語を書いたりスペルを暗記したりしなくても、読み書きが楽になり、発音にも自信が持てるようになります。フォニックスを学習するときには、声を出して単語を読み、声を出して書いてみるようにしましょう。単語のつづりと発音が結びついて、カタカナ英語には無縁になります。どんどん応用も利くようになりますよ。

クイズの答え

Q1. coffee
Q2. tennis
Q3. summer
Q4. small
Q5. rabbit

松香洋子

松香洋子(まつか ようこ)
株式会社mpi 松香フォニックス名誉会長。「J-SHINE小学校英語指導者認定協議会」理事。放送大学教員免許更新講習講師。

編集:増尾美恵子