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Make Christmas Great Againという英語、誰を皮肉っているの?【動画で英語】

Make Christmas Great Againという英語、誰を皮肉っているの?【動画で英語】

ニュージーランド航空がクリスマスに向けて制作した動画「ステキすぎるクリスマス」をご紹介。思わず笑みがこぼれる優しいユーモアたっぷりの作品です。

クリスマスを祝う国や地域の人たちは、そろそろホリデー気分も高まっているころでしょう。そんな人たちの気分をさらに盛り上げるため、ニュージーランド航空が子どもたちの夢いっぱい、ユーモアいっぱいの動画を制作しました。

まずはオリジナル・バージョンで動画を見てみましょう。聞き取りに不安があれば、YouTube の字幕機能を使って英語を表示させることもできます。

ハイテクに弱い(?)サンタが大失敗!

以降、ネタバレ注意(Spoiler Alert

動画の冒頭、仕事に没頭するサンタの所にお手伝いの妖精(elf)がやってきます。彼はサンタに、「いたずらっ子リストを妖精たちに送る」仕事をするようリマインドします。

急かされたサンタはそのリストをメールに添付して、さあ送信……。と思ったら、送信した先が elves@northpole.com ではなく、その下に表示されていた Elivs Anderson になっていました。しまった!それはサンタが作った「悪い子リスト」(Santa’s Naughty List)に載っていたニュージーランドに住む少年でした。

失敗に気付いたサンタはつぶやきます。

Oh, my reindeer.

笑笑。英語に Oh, no. を意味する Oh, dear. という言い方があります。でも、サンタの場合は dear ではなく reindeer(トナカイ)。常々、ユーモアのある方だとは想像していましたが、その通りでした。

さて、サンタの手違いで自分の名前が載っている「悪い子リスト」を受け取ったエルビス少年は、この問題を解決するために、悪い子サミットを開催すると決意します。援助を要請したのはニュージーランド航空でした。

Kia ora.

ヘルプにやってきたニュージーランド航空の職員たちは、このようにあいさつします。「キアオラ」。これはニュージーランド先住民マオリの言葉で、「ハロー」の意味。ニュージーランド航空を利用すると、職員の皆さんがこのあいさつで出迎えてくれるんでしょうか。一度、確かめてみたいです。

実に子どもらしい各国代表の「約束」

ついに世界各国の「いたずらっ子代表」がニュージーランドに集結。国際会議を開催して、悪い子から良い子になるための秘策を提案し合います。

しかし、どの子どもの提案も「悪い子」というにはかわいらしすぎる提案ばかり。聞いていてつい笑みがこぼれてしまいます。

日本代表もいますね。日本はいったいどんな約束を?

The country of Japan promises a 30-percent reduction in hair pulling by 2020.

「日本国は2020年までに、『イライラする気分』を30パーセント削減することを約束します」

hair pulling には「イライラして髪をかきむしりたくなる」意味があるそうです。そうですね、イライラする」オリンピック開催までに、ぜひとも達成していただきたい約束です(笑)。

そして、アメリカ代表が登場します。彼が被る赤い帽子にはスローガンが書かれています。

Make Christmas Great Again

そうです。これはアメリカのトランプ大統領が大統領選の際に用いたスローガン「Make America Great Again」をもじったもの。

さらに彼の発言にも注目です。「僕は少しもいたずらっ子ではないと思います」「率直に言うと、私が知る限り自分は最も良い子だと思うんです」。これに対して他国の代表たちは失笑します。

I didn’t expect that reaction, but that’s OK.

「期待していた反応とは違いますが、まあいいでしょう」。

実はこれ、トランプ大統領が実際に発言した言葉そのまま。意味を説明してくれている英語ニュースがあったので引用します。

Along with wearing a red cap reminiscent of Trump’s signature, “Make America Great Again,” campaign hats, the child’s final line was a direct quote of the United States’ president.

In September, while at the United Nations in New York City, Trump addressed the General Assembly. Along with defending his “America First” agenda, the president boasted about the success of his administration in comparison to his predecessors.

“In less than two years, my administration has accomplished more than almost any administration in the history of your country,” Trump said.

トランプの代名詞ともいえる「アメリカを再び偉大にしよう」と書かれたキャンペーン帽を思い出させる赤い帽子を被った少年は、最後にアメリカ合衆国大統領の言葉をそのまま引用した。

9月に、ニューヨークの国連本部で開かれた総会でトランプは演説を行った。大統領は自身の「アメリカ・ファースト」政策を擁護し、自らの政権の成功を前任者達と比較して自慢したのだ。

「たった2年で、私の政権はあなたの国のどの政権よりも多くを成し遂げた」とトランプは述べた。

この発言に会場からは失笑が漏れ、それを受けてトランプ大統領は例の発言をするわけです。

www.newsweek.com

ニュージーランドはオーストラリアに意地悪してた?

アメリカ代表ががんばったのに(?)、良い子メーターは「悪い子」と「良い子」の中間あたり。周囲のアドバイスを受けたニュージーランド代表は、ニュージーランドにとって、これ以上ない約束を披露します。

New Zealand promises to do all our chores, spend less time on our phones and be nicer to Australia.

「ニュージーランドは私たちがやらなければいけないことをすべてやります。スマホを使う時間も減らしますし、オーストラリアにもっと優しくします」。

ニュージーランドってオーストラリアに意地悪だったんですか…っていうことの真偽はともかく、この約束を受けて良い子メーターは一気に「良い子」に振り切れます!

でも、ニュージーランド代表の少年!「オーストラリアにもっと優しくします!」と言ったときに、背中で指をクロスしていましたね。あれは「うっそだよーん」という意味。全く守る気はないんですね(笑)。

裏の意味がわかると2倍楽しい!

さて、いかがでしたでしょう。意味がわかればわかるほど楽しめる動画だと思いませんか?最後に日本語字幕付きのバージョンも紹介しておきますね。

ステキすぎる、夏のニュージーランド体験が当たる!

動画のリリースに合わせ、ニュージーランド航空日本支社では「ステキすぎる、夏のニュージーランド体験が当たる!」キャンペーンを実施しています。期間中に日本―ニュージーランド間航空券を購入すると、夏のニュージーランド体験などステキな賞品が当たるそうです。キャンペーンの詳細は下記キャンペーンページでご確認ください(12月17日まで)。

https://www.airnewzealand.jp/christmas-campaign-2018/

Takahiro Yamamoto/山本高裕

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。サンタの季節にニュージーランドは夏。あの衣装で夏は、おじいさんにはつらいだろうなぁ。