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英検1級2次試験、面接で話す英語の注意点5つ

英検1級2次試験、面接で話す英語の注意点5つ

英検1級の2次試験では、どんな英語をどのように話すべきなのでしょうか。GOTCHA!編集部が、元英検面接官で英語教育に長年携わる大学英語教員の方に、5つの注意点をうかがいます。

面接で英語を話す際の注意点とは?

前回は「英検の概要」と「面接で評価される点」についてお話ししました。2回目の今回は、英検1級の面接試験で話す英語の注意点について考察を行います。

つなぎ語(filler)を極力減らす

2人の面接官の前で、ましてや英検1級の面接ということで、大変に緊張をしていることはわかりますが、スピーチやQ&Aの中で「つなぎ語」を使いすぎないように意識しましょう。つなぎ語とは具体的には“er...”、“um...”、“well...”、“you know”ですが、最近は多くの人が “like”を使っているようです。

次の英語は、ある女性がある有名な女優のことをどう思うかを尋ねられたときの感想です。

I think she’s, like, a bit wannabe, because, like, um, she went to, like, a private school, and she, like, tries to act with, like, a rude girl accent.

この文をあえてつなぎ語も含めて原文にできるだけ忠実に訳してみると、こんな感じになります。

「私は、彼女は、そのなんて言うか、少しかぶれていると思うの。だって、なんて言うか、あの、彼女はなんて言うか、プライベートスクールを出たりしているのに、なんて言うか、不良少女みたいなアクセントでわざと話してみたりするじゃない」

とても読みづらいですよね。このように多い人は1つの文の中で5回も6回もつなぎ語を入れてしまいます。

日本語で話すときにも、「なんか」や「なんて言うか」という言葉を幾度となく差しはさむ人がいます。しかし、これは聞いている側の耳に残ってしまいます。良い印象を残さないばかりか、大事な情報を聞き逃されてしまうことにつながりかねませんから、注意が必要です。

日英に共通して言えることですが、無意識にこうしたつなぎ語を入れてしまう人、または口癖になってしまっている人が多くいると思います。自分の話す英語を録音して、聞いてみるなりして、極力減らす努力をする必要があります。

スラングを含めたくだけた表現を使わない

英検1級の受験者には、すでに流暢に英語を話す人も多くいると思います。しかし、『面接試験』では、間違ってもスラングを含めたくだけた(くだけすぎた)表現を使わないように意識しましょう。

スラングを知っていること自体は悪いことではありませんが、フォーマルやインフォーマルの違いもわからずに使ってしまうと、英語をTPOに応じて適切に使いこなす能力がないと判断されてしまいます。

頻繁に耳にするにもかかわらず、くだけた表現のため、面接での使用を控えるべき具体例と、その言い換え表現を表にしておきます。

くだけた表現 意味 言い換え表現
yeah、yep はい、うん yes
nope いいえ no
awesome すごい、素晴らしい magnificent、wonderful、marvelous、outstanding
chill out 落ち着く relax
freak out 驚く shocked、surprised、frightened
gonna ~をする going to
wanna ~をしたい want to
Gotcha. / I got you. 了解(しました)。 I understand.
Betcha / I bet you ~に違いない I’m sure
kinda / kind of ある種の、ある意味 sort of、type of
思考を順序立てて話す

思考を順序立てて話す

ここまで、大まかな部分は述べてきましたが、次に、スピーチの内容の部分に関する重要なアドバイスです。

面接では「トピックカード」を受け取り、1分間で自分が選んだトピックについて話す内容を考えるわけですが、このときにノートを取ることができません。

したがって、普段から何かを論じるときに、思考を順序立てて話すようにしておくとよいでしょう。具体的に過去に出題された問題を使ってみましょう。

1) What role should the United Nations play in international politics?
2) Do the rich have a responsibility to help the poor in society?
3) Is tradition always worth preserving?
4) Should students be asked to evaluate their teachers?
5) Agree or disagree: The Olympics have become too commercialized

1) 国連は国際政治でどんな役割を果たすべきですか。
2) 社会において富裕層は貧困層を助ける義務がありますか。
3) どんな伝統であっても残す価値はありますか。
4) 学生は彼らの先生を評価するよう求められるべきですか。
5) 賛成ですか反対ですか:オリンピックは営利的になりすぎた。

今回は1)のテーマを選んだと仮定しましょう。

まず、これは Yes か No で答えられる質問形式ではありません。したがって具体的に国連(United Nations)が国際政治に関してどんな役割を果たすべきかについて、できれば3つ、少なくとも2つのポイントを挙げて述べる必要があります。

たとえば次のような感じです。

① cultivating of friendly relationships among countries(各国間の友好な関係の構築
② assisting in alleviating poverty(貧困問題の解決
providing a forum where nations can easily work together(参加国が協力しあえる討論の場の提供)

2分間のスピーチで、それぞれのポイントについて具体例を交えて自分の意見を述べられればそれに越したことはありませんが、それが叶わないこともあります。そこで次のように、スピーチの最初でポイントを述べてしまい、その後、それぞれについて具体例を交えながら補足説明をしていくのがよいでしょう。

The United Nations should play important roles in international politics. I have three ideas: cultivating of friendly relationships among countries; assisting in alleviating poverty; and providing a forum where nations can easily work together.

国連は国際政治において重要な役割を担うべきです。私の考えは3つです。各国間の有効な関係の構築、貧困問題の解決、そして参加国が協力し会える討論の場を提供することです。

発音やアクセントに留意し、はっきりと話す

流暢に英語を話すことと、聞き取りやすい英語を話すことは異なります。

先ほども述べた通り、英検1級の面接を受験する人の中には、すでに英語を流暢に話せる人もいますが、こうした人が必ずしも相手(この場合は、面接官)に聞き取りやすい英語を話すとは限りません。

英語に articulate( はっきりと話す)や enunciate(明瞭に発音する)という語がありますが、しっかりとした発音とアクセントに留意し、相手に聞き取りやすい英語で話すように心がけてください。

英検の最も高い1級を目指すわけですから、fluency(流暢さ)と accuracy(正確さ)の両方を兼ね備えたスピーカーを目指しましょう。

質問が理解できない・聞き取れないときはしっかりと聞き返す

質問が理解できない・聞き取れないときはしっかりと聞き返す

英検準1級から3級までの場合、面接官の質問が分からず(聞き取れず)、“I beg your pardon?” や “Could you say that again?” と尋ねても、そのまま同じ質問が読まれるだけです。

一方、英検1級の場合は、試験官もその場で質問を考えていますので、“I beg your pardon?”と尋ねた場合に、少し平易な表現で言い換えてくれることが多くあります。または、尋ねる際に、“Do you mean ...?” と自分の理解が合っているか(ちゃんと聞き取れているか)を確認することもできます。

この「尋ねられていることをきちんと理解して答えられる」ということは評価の上でもとても大事なことです。面接官の質問が理解できない、または聞き取れなかいときは、しっかりと聞き返す勇気を持ってください。

最終回の次回は、「面接に向けたトレーニング、勉強、対策法」についてお話しします。

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