子どもに英語で語りかけたい。そんな方のための連載「子どもと楽しむ英会話」。今回は「ゲームをする」をトピックに、遊びを通じた語りかけ表現を紹介します。
普段のやり取りで英語を使うのは恥ずかしいけれど、「ゲームのときは英語で楽しもう!」というルールにしてしまえば何とかなるかも。どれもゲームなどの遊びでは定番となる表現ですから、覚えて合言葉のように使ってしまいましょう。
1 Stone, scissors, paper, one, two, three!
「グー、チョキ、パー、じゃんけんぽん!」
英語でじゃんけんをするならこれ。Stone(または Rock), scissors, paper といいながら順番にグー、チョキ、パーの手を出して、one, two, three の three でいざ勝負!
Parent(P): Let's do janken. じゃんけんをしよう!
P & Child(C): Stone, scissors, paper, one, two, three! グー、チョキ、パー、じゃんけんぽん!
C: I win! 僕の勝ち!
P: I lose! 私の負け!
※ じゃんけんは英語にないもののため、janken でオーケーです。
何かのゲームをするときに「じゃんけんで誰から始めるかを決めよう」は、Let’s decide who goes first by janken. 「じゃんけんで鬼(it)を決めよう」なら、Let’s decide who will be “it” by janken. と言います。
2 Time’s up.
「終了/時間切れ!」
時間制限のあるゲームが終了したことを告げる合図です。
P: Let’s start the game. Are you ready? ゲームを始めよう。準備はいい?
C: Ready! 大丈夫!
P: Begin! 始め!
P: Time’s up! 終了!
3 The fastest one will be the winner.
「一番早かった人が勝ち」
早さを競うゲームでよく使う表現です。チーム対抗戦を行う場合は one を team に言い換えましょう。
4 Pick one.
「1枚(1つ)選んで」
くじ引きやカードゲームなどで、いくつかあるなかから1つを選ばせるときに使います。
カードを使うゲームでは、次のような表現も使えます。
Put the cards face down. 絵を伏せてカードを置いて。
Deal 5 cards to each person. 全員に5枚ずつカードを配って。
Pile the rest of the cards in the center. 残りのカードは重ねて中央に置いて。
5 You have three guesses.
「答えを当てるチャンスは3回だよ」
クイズなどで使える表現です。「チャンスは1回だけだよ」なら You have only one guess. 子どもが答えを2回はずしてしまい「残るチャンスはあと1回」なら、You have one more guess. とか You have only one guess left. と表現できます。
P: What’s in the bag? It’s something red. You have three guesses! バッグに入っている物は何かな?赤い物だよ。チャンスは3回!
C: It’s an apple. リンゴ!
P: No, sorry. 残念、はずれ!
C: It’s a ball. ボール!
P: No. You have one more guess. はずれ。チャンスはあと1回だよ。
ゲームを夢中で楽しみながら、英語が自然と口に出せるようになったら素敵ですね!
文:増尾美恵子
子ども英語教育研究家。通称「なつめ」。英語講師、児童英語教師、英語イベントの企画および司会、英語劇やミュージカルの演出、英語教授法ワークショップの講師などを経験。
(アルク刊『kids com』2001年4、5月号に掲載された内容を改編して転載)