「NHKラジオ英会話」大西泰斗が語る!異例の大ヒットの理由とは?

引用元: プレスリリース「PR TIMES」

2018年4月からリニューアルした「NHKラジオ英会話」は半年を経過した現在も、大人気のNHKの英語講座です。講師の大西泰斗先生のインタビューを交えて、人気の理由を紹介します。

大好評の大西流「ラジオ英会話」

大西泰斗先生が2018年度から新講師を務める英語講座「NHKラジオ英会話」が、4月にスタートするや、 予想 を超える大ヒットを記録中で、10月現在もますます好評です。

NHKラジオラジオ英会話 2018年 10 月号 [雑誌]

テキストは異例の3号連続の重版!

番組テキストは当初の売り上げ 予測 を大幅に上回り、完売店が続出したため、月刊誌としては異例の重版を4月号、5月号、6月号と3号連続で行ったそう。

テキスト編集部によると、通常、語学テキストは徐々に読者が離脱していくのが「想定のカーブ」ですが、秋に至ってもカーブが下がる気配はなく、 離脱率がとても低いのが、今年度の「ラジオ英会話」の大きな特徴 とのことです。

バックナンバーの注文も数多く、年度途中から始める人も多い様子です。

NHKラジオ ラジオ英会話 2018年 4月号 [雑誌] (NHKテキスト)
 

「目からウロコ」「挫折しらず」と読者の声

テキスト編集部には、多くの読者から下記のような声が届いているそうです。

    • 目からウロコの学習法です!
    • 長年のもやもやがスッキリしました!
    • 毎回「なるほど、そういうことなんだぁ」を連発してしまいます
    • 学校で習った文法が「生きた英語」としてよみがえりました
    • 今まであいまいだったものが、すっきり 整理 されていくようです
    • 大西先生、大好き
    • ユーモアたっぷりで大ファンです
    • ダジャレに期待
    • (この私が)今年は続いている
    • いつもGWあたりで挫折するが、今年は続いている!
    • 放送が終わると、次回も聞きたくなる!
など。スタートして半年、読者の興奮はまだまだ冷めない様子です。

大西泰斗先生にこの人気の理由を聞いたした、NHKのインタビューを紹介します。

「話すための文法」が「積み上げ式」で身に付く

──「ラジオ英会」が絶好調です。どのように感じていますか?

大西:やっぱり 「着実な英語学習」 を、皆さんが求めていたっていうことなんでしょうね。英会話って、ネイティブが話している表現だけをつまみ出しても、なかなか上手になることはできないんです、「もと」がないから。つまり、文法を知らないということです。

普通の意味での「文法を知らない」っていうわけではないんです。僕たちが中学校、高校と習ってきた文法は、基本的には「読むための文法」なんですね。皆さん、中学、高校のとき、英語を話すことができましたか・・・?できていないですよね?

でも、今、時代が巡って、「話せなかったら意味がない」という時代になった。「じゃあ、やり直し英語をやろうか」となるわけですが、中学英語も高校英語も、基本的に教え方が「読むため」なので、何度やり直しをやったって、ダメなんです。

で、新しい「話すための文法」を教えようとするときに、それはある種の「体系」なので、必然的に「積み上げ式」にならざるを得ないんですね(※「ラジオ英会話」は、4月号の Lesson 1 から始まり、9月号では Lesson 120 というように、Lesson が積み重なっていきます)。

おそらく聞いてくださっている方々が、「積み上げ式に英語力が伸びていく」ことを実感なさっているのではないかと思うんです。「あぁ、今日はこれがわかった。この文までは言える」というような「実感」が伴ってきたというのが、たぶん一番大きなことだと思います。

今日も質問を受けたのですが、「10月号が出てるけど、やっぱり4月号から読みたい」と。この講座を「最初から積み上げたい」という人が多々いらっしゃるんですね。やはり「積み上げ式」というのは、英語の基礎としてどうしたって必要なんだ、ということに気付いてくれている人が多くいたというところが大きいかなと思いますね。

伝えたいのは「ネイティブって、こんな感触で英語に接しているよ」

──講座では「説明は後ろから~」など文法のルールを唱えたり、「can 体操」など言葉の働きを体操でやってみたり、一目でわかるイメージイラストもありますね。さまざまな仕掛けが面白いです。

大西:基本的には、言葉って 「カラダの感覚」 なんですよ。僕たちは、難しい文とか文法ばっかり読んできていて、英語って理屈でできているって思っているところがありますよね。現在 完了 って言ったら、経験・結果・継続・ 完了 って教わるでしょう?

だから本当にそんな分類があるように錯覚するんです。でも、現在 完了 を使うときって、「あぁ、これ、経験を言っているから、現在 完了 を使ってやろう」なんて「理屈」は、ネイティブは1ミリだって思い浮かべない(笑)。

「気持ち」で状況と接しているから現在 完了 が自然に出てくる。つまり、理屈を介さないでカラダから出ている「カラダ感覚」が「ナマの英語」ですよね?そういうものになるべく迫りたい!となれば、「体操」だって使うし、突拍子もない比喩だって使います。

要するに 「英語を日本語で説明しちゃダメ」 なんですよね。わかっていただきたいのは、「英語のネイティブっていうのは、こんな感触で英語に接している」ってことなんですよ。この英語はこういう気持ちで出てくるっていうことをわかってもらいたくて、いろんな角度から、針で穴を開けるようにチクチクチクチク。まぁ、20年くらい工夫していると、説明も少しは上手になるんですよ(笑)。

居住まいを正して学習するなんて皆さん、好きじゃないんだろうな

──大西先生と言えば、脱力系ギャグも大人気です。「アルプスの少女、配置」など名作もありますね。

大西:知ってますね~(笑)。はじめはテレビの英語講座で「ひと言お願いします」って言われまして・・・。「こんにちは」でも何でもよかったんですよ、その時点ではね。でも、僕、性格がこうなんで、 とりあえず 笑わせようと思って、1回言ってしまったら、それがマストになってしまったという、それが経緯なんですね(笑)。

で、テレビで100回続けているうちに、「居住まいを正して学習するなんて、皆さん決して好きじゃないんだろうな」って思い始めたわけです。だって、 言葉って本質的に楽しいものだし、自分の自由を広げるために学習している わけですし。テレビを見ていた方は「ラジオ英会話」でも面白いことを期待してるんだろうなとも思って(笑)。まぁ、お笑いのプロではないので、スベったっていいわけですよね(笑)。で、好きなことを言わせてもらっているっていう、そういうことですよ。

──クリスさんとローザさんと大西先生の、絶妙なやりとりも魅力です。

大西:基本的には、言葉って距離感なんですよね。丁寧な言葉っていうのは、丁寧な言葉を使わざるを得ない距離感があるから使われるわけですが、僕とクリスは、もう20年以上も一緒に仕事をしているので、距離なんて全然ないわけですよ。

だから、何を言ってもわかってくれるだろうなって思っているので、いろいろ出てくるわけですが、驚くべきなのはローザさんですよね(笑)。会って3日で、「あ、こいつらには何をしゃべってもいいんだ!」と。その認識に達する素早さ、ね(笑)。いまや、名ツッコミ役となってくださっています。

 

講座はNHKラジオ第2、ネットやアプリのNHKラジオ「らじる☆らじる」、「NHKゴガク」のストリーミングで聞くことができます。まだ聞いていない方は要チェックです!

www2.nhk.or.jp
NHKラジオラジオ英会話 2018年 10 月号 [雑誌]

構成・文:GOTCHA!編集部
GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。

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