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サマー先生に聞く!英語学習法10のポイント【前編】

サマー先生に聞く!英語学習法10のポイント【前編】

最近まで6回にわたって「好感度がUPする英語」について連載をしていただいた、英会話講師のサマー先生。実は、日本語をはじめたくさんの言語を独学で身に付けたそうです。今回は好感度UP英語番外編として、外国語の学習方法10のコツを、前後編2回に分けて教えていただきます。

サマー先生、どうしてそんなに日本語を話せるの?

私は最近までこのGOTCHA! で、「好感度UP英語」という6回の連載を担当していました。日本語で執筆しているので、読者の方々から「どうやってそんなに日本語を話せるようになったの?」という質問を多数いただきました。そこで、日本語を学ぶアメリカ人である私の経験談を含め、「外国語の学習方法」についてお話ししようと思います。

私はアメリカのシアトルで生まれ育ち、17歳で初めて日本に来ました。

日本語を毎日耳にする日本の方々は気づいたことがないかもしれませんが、外国人からすると、日本語はとても音の響きが良い言語です。子どもの頃の私は、言葉の意味が一切分からないにもかかわらず「なんて美しい言葉なんだろう」と感じ、日本語に関心を持つようになりました。その当時は「かきときさらむの」などと意味のない、日本語のような音をよく口に出して真似したものです。

私が本格的に日本語を勉強し始めたのは、日本に来る前、高校一年生のときです。それまで勉強はそれほど好きではなかった私ですが、日本語を学び始めた瞬間、「やっと自分が楽しいと感じる実用的な科目を見つけた」と気づき、ものすごく勉強に夢中になりました。

毎日、学校で日本語の授業を受け、帰宅後から就寝までひたすら勉強をしたものです。学校での学び以外にも、ホストファミリーとして日本からの留学生を受け入れたり、スピーチコンテストへの出場、日本語キャンプへの参加など、日本語を話せる環境を積極的に求めていきました。

そんな日々を送っているうちに私は、日本語を確実にマスターするためには、実際に日本に行く必要があると感じました。しかしながら、アメリカの⼀般的な⾼校⽣は、海外の⼤学を⽬指すという発想がほとんど無く、私も自分と似たような⽬標を持つ学⽣に出会ったことはありませんでした。そんな中私は、海外で暮らす困難も考えず、日本語を学びたい一心で日本の大学に入ることを決心しました。そうして、2008年に早稲⽥⼤学に⼊学するために訪⽇し、約10年間日本で生活していました。

幼かったあの頃に日本語と出会っていなければ、今とは全く違う人生を歩んでいたと思います。早稲田大学卒業後は東京⼤学⼤学院で研究生となり、現在は、アメリカのスタンフォード⼤学大学院博士課程博士課程で言語学を研究する傍ら、授業で日本語を教えています。

思い起こせば、⾼校から始まった⽇本語との本格的な付き合いはもう10年以上に及びます。

日本語の他には韓国語、中国語、フランス語を勉強したことがあり、最近ではロシア語も始めました。その中でも、やはり⽇本語は難しい言語です。いまだに私にとって難解な⽂字や表現が数多く存在し、「語学の勉強は一生もの」と感じる毎日です。

まだまだ勉強不足ですが、英語を勉強しているみなさんのお役に立てたらと思い、この10年以上の経験から、私なりの外国語の勉強方法の10のポイントをご紹介します。

1. 自分が実際に話せるようになれると信じること

ではみなさん、理想的な自分を想像してみてください。その理想的な自分は、英語を話せますか?

外国語を追求したいと思う多くの方が、外国語を自在に操れるような自分の理想像を持っているはずです。しかし、「いつかしゃべれたらいいな〜」と夢見ることと、実際にできると信じることは別物です。

私の英会話講師としての経験からすると、多くの日本の英語学習者は、努力して学んでいるにもかかわらず、自分の実力にとても謙虚であったり、自分は英語が苦手だと思い込んでしまっています。また、英語を再度学びたいと思っている方も、学生時代の経験による強い苦手意識からか、学習から遠退いてしまっているようにも感じます。

これらの発想自体が逆効果で、外国語の勉強において欠かせない「自信」を無くし、努力して勉強してきた英語を実際に使うことができなかったり、時には、学ぶことさえも諦めてしまったりする原因となることもあるのです。

皮肉なようですが、できないと思い込むことが一番のできない原因なのです。

まずは、「しゃべれるようになることは可能だ!」ということを知り、それを信じることが大切です。では、自分の周りで英語を話せる人を思い浮かべてください。もしもあなたの周りにそういった人がいなければ、タレントや、スポーツ選手などでも大丈夫です。有名人であれば、英語が話せる人「を」何人か知っているのではないでしょうか。

そのような人たちは頭の中では理想となる存在かもしれませんが、実際のところ、言語を学ぶ上では、彼らはあなたとはそんなに大した違いは無いと思います。子どもの頃から海外に住んでいない限り、外国語を学ぶ人は、大体が同じステップを踏んでいくものです。彼らにできるのですから、あなたにもできるはずです。

実際に自分が近い将来に英語をしゃべれるようになることを想像し、現実的にどうやってそれを達成できるのかを常に考えることが必要です。自分がいつか実際にできると信じることが英語をしゃべれるようになることのファーストステップです。

2. 目標を掲げること

次に大切なステップは、実際に英語を使う場所を見つけ、それをモチベーションの源にすることです。

英語学校や職場などで英語を積極的に使ったり、今英語を使うところがなくても、将来的に海外旅行や試験に向けた準備などの短期的なゴールを設定してみましょう。または、留学することや仕事の転勤や昇進など、もっと長期的なゴールでも良いです。

私自身の場合、これまで日本語を使う目的が少しずつ変わっていきました。勉強し始めた頃は、単に「日本で旅をし、日本人と関わりたい」という大雑把な目的でしたが、「日本の大学へ入り、日本で生活したい」と次第に現実味を帯び、来日後は、「日本人と仲良くなり、深くて意味のある関係を築きたい」と少しずつ具体化し、日本語のレベルアップに伴って目的も変化していきました。

長期的に勉強し続けるモチベーションを維持することが難しいことはよく分かります。自分なりの目的をしっかり目指しながら少しずつ進歩していってくださいね!

3. 継続は力なり

外国語を学ぶことは、スポーツや楽器を学ぶことと似ていると思います。最初からいきなり上手にできるわけがないのです。

規則的に練習を重ね、何カ月、何年とかけて少しずつスキルを上げていく必要があります。また、同じ動作を何回も何回も繰り返すことによって、そのスキルを磨くことができ、自然に行動できるようになるのです。練習すればするほど素早く、確実に動けるようになり、また、長時間疲れずに練習ができるようになります。

それと同様、外国語を学ぶ上でとても大事なのが継続です。ある日に10時間勉強しても、そのあと2週間何もやらなければ、ほとんどのことを忘れてしまうはずです。残念なことに、せっかく費やした時間と体力が完全に無駄になってしまう、そんな悔しい出来事は誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

深く勉強する時間がなかったとしても、大事なのは、筋肉を鍛えるのと同じように、脳の中にある英語を定期的に刺激して、アクティブに保つことです。みなさんが、私生活と仕事だけで十分忙しいということは分かりますが、歯を磨くことと同じように、英語を習慣とすれば良いのではないでしょうか。

例えば、帰りの電車の中でポッドキャストを聞いたり、単語帳を開いたり、または、寝る前にその日についての短い英語日記を書いたり、疲れているようであれば、海外ドラマを1話だけ見たりと、10分間だけでもいいので、英語に触れる時間を習慣にしてみてください。習慣にすることと何もしないこととでは、結果が全然違うと思います!

4. 大好きなものを見つけること

外国語を学ぶ上で、教科書を使って文法や単語を勉強することはとても大事ですが、学ぶ経験をリアルで楽しいものにするには、その言語で作られたコンテンツに触れることが大切です。

自分の趣味や興味のあること、例えばそれが料理やギターを弾くこと、ガーデニング、小説を読むことなど何でも良いので、それらを英語で楽しんでみるのはいかがでしょうか?ブログやインスタグラム、YouTubeなどで簡単に探すことができるはずです。

最初は、英語ばかりで圧倒されてしまうかもしれませんが、全て理解できなくてもいいのです。大事なのは、自分が面白いと感じるトピックで、生きた英語に触れることです。

堅苦しくないと「勉強」ではないと思ってしまうかもしれませんが、楽しく学べば学ぶほど覚えやすく、身に付きやすいのです。勉強を「義務」から「楽しいこと」に変換できたとき、より上達できるはずです。

 

今回の前編では、4つのポイントを紹介しました。いかがでしたか?次回は、残り6つのポイントを10月15日に公開予定です!お楽しみに!

 

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サマーレイン

文:サマーレイン https://www.summer-sensei.com
2012年に早稲田大学を卒業。2016年、大学院研究生として東京大学に入学。現在、スタンフォード大学大学院博士課程在籍中。 2008年に来日後、学業の傍ら9年間英会話講師として活動。2016年より英語教材の執筆、監修活動を開始。YouTubeInstagram更新中。

編集:GOTCHA!編集部 末次志帆