海外人気アニメに学ぶ、ネイティブっぽく使える英会話フレーズ10

日常英会話で使えるフレーズを増やしたいときに、もってこいの学習法!それは、アニメ「ザ・シンプソンズ」のちょっとクレージーなキャラクターが使う生きた英語表現を、まるごと真似してしまう方法です。「ザ・シンプソンズ」には笑える表現や使ってみたくなるフレーズが満載です。この連載では3回にわたって3つのストーリーを紹介します。1回目は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のパロディーです。

「ザ・シンプソンズ」とは?

「ザ・シンプソンズ」(原題: The Simpsons)は、アメリカアニメ史上最長寿番組のお笑いアニメです。FOXテレビで、1989年に放送開始後、60カ国以上で20の言語に翻訳され、全世界で毎週6000万人以上が視聴しています。アメリカの優れたテレビ番組の業績に与えられるエミー賞、アメリカの優れた放送作品に贈られるピーボディ賞の受賞歴があります。

クレージーなキャラクター、家族愛、パロディー、社会風刺などがストーリーの特徴で、笑いなしでは見らません。そして、真似したくなる&覚えたくなる面白い言い回しがたくさん出てきます。「ザ・シンプソンズ」のYouTube動画(約5分)を試聴して、ストーリに登場する、日常の会話で使える生きた表現を学びましょう。

登場人物

シンプソン一家はアメリカにある架空の街スプリングフィールドに住む典型的な中流階級の一家です。

Homer Simpson(ホーマー・シンプソン)

一家の主。仕事は、スプリングフィールド原子力発電所の安全検査官。性格は天然で、少しおかしいところもあるが、冗談好きな明るい性格。口癖は、D'oh!(なんてこった)

Marge Simpson(マージ・シンプソン)

ホーマーの妻。アメリカの典型的な主婦像を具現化したかのような女性。

Bart(バート)

10歳の長男。トラブルメーカー。

Lisa(リサ)

長女、バートの妹。8歳にしては早熟。

Maggy(マギー)

次女。おしゃぶりをくわえていて、会話はしない。

他にもホーマーの仕事仲間、家族の親類とその友人、バートの学校の教師たちや町の有名人などが登場します。

さっそく動画を見てみよう!

Bart & Homer’s Excellent Adventureのあらすじ

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のパロディー。タイムトラベルする車を手に入れた長男のバートは、両親が学生のころの過去にタイムスリップします。

若かりし父ホーマーが母マージをダンスパーティーに誘う場面で、バートは2人の仲を邪魔しようとします。なぜなら、2人が結婚しなければ、自分はもっと裕福で幸せな家庭に生まれてきた かもしれない と思ったからです。

バートは、マージに「何があってもホーマーと結婚しないで」とお願いします。バートは自分の人生が変わった かどうか を確かめるために、タイムマシーンの車で未来に戻るのですが、一緒に若いころの父ホーマーも車に乗り込んでいました。

現在に戻ると、母マージはお金持ちと結婚していて、その息子である自分の名字も生活も変わっていました。若いホーマーと現在のマージが出会います。さて、ホーマーの運命はどうなるのでしょうか?

日常会話で使えるクレージーな英語フレーズ10

1.That’s impossible! Or is it?(ありえない!いや、ありえるかも)

Bart: That’s impossible! Or is it?  

それはありえないよ!いや、ありえるか?

動画00:16~)

バートは店で漫画を買おうとしますが、漫画本には25セントと書かれているのに200ドルで売っていることを店に抗議します。すると、25セントで買う方法は1974年に戻るしかないと話す店主。バートは「ありえない」と言うのですが、何かひらめいたようで「ありえる かもしれない 」と考え直します。何か、企んでいるときに使えそうな表現ですね。

2.Forget it.(忘れてちょうだい)

Homer: Would you go to the prom with me? 

僕と一緒にダンスパーティーに行きませんか?

Marge: Promenade, with you? Forget it.

ダンスパーティーですって?忘れてちょうだい。

(動画03:05~)

教室で授業が始まるのを待っているホーマーのところに、突然バートが現れ、「未来からきたお前の息子だ」「お前の人生台無しにするつもりだ」と言ってからかいます。怒ったホーマーがバートに仕返しをしていると、マージが教室に入ってきました。

ホーマーはマージを見て、 すぐに ダンスパーティーに誘うのですが、からかわれたバートの首を絞めているところを見た彼女は誘いに応じません。Forget it.は、誘いをキッパリと断るときに使える表現です。

3.You’re looking at him.(それは、目の前にいる私だよ)

Marge: I know who I’m in love with . 

自分が好きな人は自分が知っているわよ。

Homer: You’re looking at him.

そうさ、目の前の僕だよ。

(動画03:20~)

目の前の相手に自分をアピールするときに効果的なフレーズです。

4.You are the first person whoever said that.(そっちが最初に言ったんでしょ)

Marge: You’re an idiot .

あなたって、ほんとにばか。

Homer: You’re the idiot .

お前がばかなんだよ。

Homer: Don’t act like I’m the first person that ever said that.

俺が言い始めたみたいに振る舞うなよ。

Marge: You are the first person whoever said that.

そっちが言い始めたんでしょ。

(動画03:25~)

「そっちが 先に 言ったんだから、そっちが悪いんでしょ!」というやりとりは、身に覚えがある人も多いのでは?売り言葉に買い言葉のフレーズ、この際覚えておきませんか?

5.Whatever you say. (言う通りにするわ)

Bart: Ma'am, whatever you do, do not marry that ape .

お嬢さん、何があっても、あのサルとは結婚しないでね。

Marge: Whatever you say , you little boy.

坊や、あなたの言う通りにするわ。

(動画03:48~)

相手のことを受け入れて、「何でも言うとおりにする」という場合や、相手の発言をしぶしぶ認めて「 はいはい、あなたの言う通りです」といった場面で使えます。

6. Unnecessarily big 〇〇!(無駄に大きな〇〇だ!)

Homer: Unnecessarily big TVs!

無駄に大きなテレビだ。

(動画04:26~)

バートが運転するタイムマシンにこっそり乗り込んで、現在にやって来たホーマーは、街頭に設置された大型のモニターを見てつぶやきます。昔の人が該当の巨大モニターを見たら、ホーマーと同じような反応をするのでしょうか?

Well , if we put our heads together, we could think of a plan .(僕たちが一緒に考えたら、いい案が出そうだ) ">7. Well , if we put our heads together, we could think of a plan .(僕たちが一緒に考えたら、いい案が出そうだ) 

Homer: Well , if we put our heads together, we could think of a plan .

僕たちが一緒に考えたら、いい案が出そうだ。

(動画05:35~)

タイムマシンで過去から現在に戻ってくると、ホーマーとマージは結婚していませんでした。タイムスリップして現在にやってきた若き日のホーマーは、現在のホーマーと相談して解決策を編み出そうとします。

so fast.(そんなに急ぐな)">8.Not so fast.(そんなに急ぐな)

Homer: I’m here to take my life back.

私はここに自分の人生を取り戻しに来たんだ。

Artie Ziff: I thought this might happen. So I mastered Brazilian jujitsu!

こんなことも起こるだろうと考えていたよ。だから、ブラジルの柔術をマスターしたんだ。

Homer: Not so fast.

そんなに急ぐな。

(動画06:04~)

ホーマーは、自分の人生を取り戻すために、マージが住む家に乗り込みました。すると、マージの夫アーティー・ジフがブラジルの柔術で迎え撃とうとします。Not so fast.は、「そうはうまくことが運ばないよ」と警告し、自分にはもっと優れた策があることを伝えるときの言い方です。

  9.I’m realizing that I married the wrong man.

Pope Homer: What’s she doing here?

彼女はここで何をしているんだ?

Marge: I’ll tell you what I’m doing. I’m realizing that I married the wrong man.

何をしているのか私が教えてあげる。私は間違った男と結婚したことに気が付いたのよ。

(動画6:54~)

これは、日常生活では、あまり言いたくないせりふですね。ですが、I’m realizing that ~は、何かを悟ったときに使える表現です。

 10. I wish that 20 years ago I had chosen love.

Marge: I wish that 20 years ago I had chosen love.

私は20年前に愛を選びたかった。

(動画07:17~)

上記のフレーズではなく、It’s been a wonderful 20 years together.(一緒になってからずっと素晴らし20年間だったね)とは言いたいです。

 

さて、いかがでしたか?この動画のストーリーを見て笑いましたか?笑っているときはリラックスしているから、英語もインプットしやすいですよね。気になる英語フレーズは、動画を繰り返して見ているうちに、きっと覚えられますよ。自分を解放して、クレージーな英会話フレーズを日常で使ってみてはいかがでしょう。次回もお楽しみに!

文・構成:増尾美恵子

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