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英語学習などで自分をアップグレード!EdTechが描く教育の未来とは?

EdTech

2018年8月24日(金)にイベント「テクノロジで広がる学びの今と未来~eラーニングテクノロジ・EdTechの最旬トレンド・事例・方向性とは~」*1(株式会社デジタル・ナレッジ主催)が開催されました。「Education(教育)×Technology(技術)=EdTech」で私たちの英語学習はどう変わるのでしょうか?イベントで紹介された話の一部をお届けします。

「スマホを使って隙間時間に学習」がますます主流に

皆さんもご自分の学習スタイルから実感しているかもしれませんが、ちょこっと空いた数分を使ってスマートフォンで細切れに学習する(マイクロラーニング)傾向がどんどん強まっているそうです。

電車などで移動中は、スマホやタブレットで単語の確認や短いニュースのリスニング。自宅やカフェでは、PCでボリュームのある問題を解く。このように、用途に応じてデバイスを使い分けている方も多いでしょう。しかし、大学生は卒論をスマホで書くことすらあるそうで、勉強にスマホが欠かせなくなっていることが見て取れます。

また、スマホのプッシュ通知も、学習のペースメーカーとして重要な役割を果たしているとのことでした。

管理機能を学習の継続に役立てる

eラーニングなどを利用すると、大学や企業にとっては、学生や従業員の学習の様子を観察、管理できるというメリットがあります。

学習者の視点からは、「管理されてしまうのか」と思うかもしれません。でも、管理機能では学習履歴の分析も行い、この分析が学習者の学習の継続やモチベーションアップにもつながるのです。

例えば、「学習開始時のテストの点数が低くても、学習の過程で伸びる例が多くある」という力づけられるデータが得られたりします。他にも、「ここでつまずく人は脱落しやすい」という分析結果から、フォローするタイミングや効果的なフォローが分かったります。それを学習機能に搭載すれば、学習の継続率アップにつながるでしょう。

これまで本人か指導者が気付かなければ見過ごされていたポイントがデータで明示され、学習を継続する可能性が高まるのは、学習者本人にとっても大きなメリットですよね。

VR(仮想現実)で体験学習

VRを使って英語のプレゼンテーションを練習できる学習教材などが開発されていることを、ご存じの方も多いかもしれません。そのような教材では、事前に一人で、聴衆の前で話しているような体験ができ、本番での緊張などに備えられます。

他にもVRは、公共の場でのクレーム対応の研修に使われていたりするそうです。警察官が犯人役となり、犯人役から逃げる練習がイベントとして行われることがありますが、その仮想現実版ですね。

津波のすさまじさを体験するVRや、認知症の人が見ている世界を体験するVRも開発されていますが、他にもさまざまなシミュレーションが考えられます。コストはまだ高いそうですが、VRや音声認識機能などを組み合わせたシステムがあれば、臨場感のある「一人で英会話練習」もできそうです。

AIで既存の教材が4技能対応に

2020年を見据えて、学校では英語の4技能対応への動きが加速しています。その中で、「手軽」に4技能対応教材を作成するため、従来の教科書や問題集のリーディング教材から、AIの「読み上げ」機能や「発音・発話診断」機能を使って、リスニング・スピーキング・ライティング教材を作ることも行われているそうです。

アバターと合成音声で動画を自動作

上記の株式会社デジタル・ナレッジからの発表の後、株式会社4COLORSのご登壇者からは、同社の動画作成サービスが紹介されました。アバターが台本のせりふをしゃべってくれるという、人を使った撮影、録音が不要の動画作成サービスです。デモンストレーションでは思わず笑ってしまいましたが、動画での学習がそれだけ求められているということか、と推測しました。

学習で自分の信用度を上げる時代に?!

デジタルハリウッド大学大学院の教授、佐藤昌宏氏からは、さまざまな面白い話がありました。特に最近たびたび耳にする中国の「芝麻信用」*2を例に挙げた今後の教育についての見解が興味深かったです。

「芝麻信用」は、「アリペイ」を提供する「アリババグループ」のシステム。個人の「信用度」をスコア化して、スコアによって、各種デポジットの免除や公共料金の優遇、さらにはビザ発行や空港で優先レーンを使う権利、結婚のマッチングサービスの優先度アップなどが得られるのだそうです。

スコアは、支払い能力はもちろん、年齢、学歴、職業、子育てをしているか(おむつの購入履歴などから判断)、怠惰でないか(ゲームで遊ぶ履歴などから判断)、などによって左右されます。スコアが高い場合の特典が魅力的なので、このシステム導入後、このスコアが減ってしまう自転車シェアリングでの乗り捨てが減ったのだとか。

佐藤氏によると、従来は「学歴」としてやり直しがなかなか難しかったものが、「学習歴」として一生を通じて積み重ねていくものになるのではないか、とのこと。単にどの学校を卒業したということだけでなく、大人になっても新たに学び直していく学習履歴が記録、蓄積され、「信用度」を高める大きな要素になっていくのではないか、と話していました。

「芝麻信用」をニュース報道で知ったときは、「怖そう」と思ってしまったのですが、このように未来の学習にも関わりそうなシステムなのですね。人生100年時代、めまぐるしく社会や技術が変わっていく中で生きていくために、やはり常に学び続ける必要があると思います。今後は、学校を出てからも学びやすい環境が一段と整っていくでしょう。

学びが働き方や人生にますます大きな影響を与えていきそうですね。英語学習や語学に限らず、学びへのモチベーションも一段と高まりそうです。

まさに、「学びの時代」の到来ですね!

gotcha!

受講体験者・文:アンズ(GOTCHA!編集部)
変化が速く激しい時代ですが、なるべく面白がっていけるといいなと思います。

*1:イベントの詳細はこちら

*2:「芝麻信用の信用スコアは、日本でもQRコード決済で知られる電子決済プラットフォームの『支付宝(アリペイ)』の利用状況や、個人情報の登録具合で、利用者がどれほど信用できるかを数値化したもの」(ZDNet Japanより)