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英語で自分の気持ちがうまく伝えられる「比較」の構文『ロイヤル英文法』

「比較」の構文を使って、英語で自分の気持ちをうまく伝えよう!『ロイヤル英文法』

英語の基礎力を鍛えるため、『ロイヤル英文法』を読了した、翻訳者のchipmunkさん。この連載では、この文法書をもう一度読み返して、会話で使える例文を徹底的に洗い出し、紹介してくれます。今回のテーマは「比較」の【原級】。比較の構文を自由に操れるようになると、会話の幅が格段に広がります。『ロイヤル英文法』マスターのchipmunkさんと一緒に、楽しく英文法を理解して、英語の会話に自信を付けましょう!

こんにちは!chipmunkです。今年3月に、念願の翻訳出版デビューを果たし、夢に向かって大きな一歩を踏み出しました。でも、まだまだ研鑽(けんさん)が必要です。とんでもない誤読・誤訳をしないように、文法は繰り返し学ばなければならないと痛感しています。数カ月ぶりに読み返した「比較」の章は、まるで初めて読むような新鮮さで目に飛び込んできました。

ロイヤル英文法―徹底例解

ロイヤル英文法―徹底例解

 

「比較」とは?

そもそも比較ってどんなものか、振り返ってみますね。

  • 比較には、原級・比較級・最上級の3つの級があります。

原級:ほかのものと比較せずに、形容詞・副詞のそのままの形で性質・状態・数量などを表します。

比較級:2つの中で、一方が他方よりも程度が高いことを表します。

最上級:3つ以上の中で、程度が最も高いことを示します。

  • 性質、状態、数量などの程度を表すために、形容詞や副詞の語形が変わることを「比較(変化)」といいます。
  • 比較変化をするのは、原則として程度を強調する very などで修飾できる語です。比較級と最上級の作り方には、それぞれ原級の語尾に、er、est をつける場合と、原級の前に、more、most を置く場合と、2通りあります。

※説明は、『ロイヤル英文法』の記述を基にまとめたものです。

今回は、「原級」を使った比較の表現をドドーンと見ていきましょう!

体を動かして英語を言ってみよう

まずは、ちょっとウォームアップ。下の英文を、英文の内容通りに体を動かしながら、声に出してみましょう。asas one can「できるだけ~」というフレーズを使います。

Wiggle, wiggle, wiggle your hands as slowly as you can.

できるだけ、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと両手を回してください。

Wiggle, wiggle, wiggle your hands as quickly as you can.

できるだけ、速く、速く、速く両手を回してください。

いかがでしたか?舌をかんだり、あごに手をぶつけたりせずに、うまく言えましたか?1つ目はできるだけゆっくり、2つ目はものすごく速く動作を付けて言って、違いを楽しんで練習してくださいね。

asas で原級を挟んで「程度が同じであること」を表す

asas で原級を挟んで「程度が同じであること」を表す例文を見てみましょう。

※これ以降に出てくる例文は、『ロイヤル英文法』からの引用です。( )は掲載ページです。

The air is polluted as badly as the rivers.

大気も川と同じくひどく汚染されている。(p.355)

これは、very bad news ですねぇ。

Things were not as bad as I had thought.

事態は私が思っていたほど悪くはなかった。(p.355)

これは good news です!ところで、この英文は、Things were not so bad as I had thought.とも言えます。このように、否定文では、前にある as の代わりに so を使ってもいいのですが、as の方が口語的なんですって。口語的かどうかは、使うときにとても大事です!

asas を使って愛を語ろう!

as ~ as を使って愛を語ろう!

I love her as much as you (love her).

君が彼女を愛しているのと同じくらい僕も彼女を愛している。(p.355)

どうやら、三角関係のようですねぇ。

 I love her as much as  (I love) you.

僕は君を愛しているのと同じくらい彼女も愛している。(p.355)

こちらも、やっぱり三角関係でしょう、きっと。困ったもんです。

ここで、クイズです! 

クイズ 

上の最後の例文2つを、カッコ内の語句をそれぞれ省略したうえで、誤解を与えないようにハッキリと強勢を付けて発音してみましょう。言葉少なに、でも潔く三角関係を認めるのです!!

答え

正しい強勢箇所は、こちら(太字)です。

I love her as much as you.

君が彼女を愛しているのと同じくらい僕も彼女を愛している。(p.355)

ただし、この場合は、I love her as much as you do. と言うことが多いそうです。

I love her as much as you.

僕は君を愛しているのと同じくらい彼女も愛している。(p.355)

asas を使って、同一人物について言ってみよう!

まだまだ例文ありますよ~。同一人物についての比較が面白いです。

That salesman isn’t as aggressive as (he was) before.

あのセールスマンは以前ほど積極的ではない。(p.357)

not asas before で「以前ほど~ない」と言えて便利な表現です!

She isn’t as young as she looks.

彼女は見かけほど若くない。(p.357)

いやいや、そうは言っても、やっぱり見かけだけでも若い方がいいんですよ!

こんな場面で使いたい、原級を用いた気になる構文

こんな場面で使いたい、原級を用いた重要構文

asas can be「この上なく~」 

The weather is as fine as can be.

天気はこの上なくよい。(p.370)

台風一過の秋晴れの朝にピッタリ。新鮮な空気を胸いっぱいに吸いましょう。

might as well「~してもいいのでは」(控えめな提案)

We might as well have something to eat.

何か食べてもいいんじゃないか。(p.370)

久しぶりに娘に会った父親が手持ち無沙汰で言いそうなせりふ。この might as well のあとには動詞の原形がきてますから、ひとまとめに助動詞のように使います。ただし、若干押しつけがましい had better とは違って、軽く「ほかにもっと楽しいことはないし」というニュアンスの提案です。場面に合わせて使うのが肝心ですね。

might as wellas ...「...するくらいなら~する方がいい」

I might as well drown as starve.

飢え死にするくらいならおぼれ死んだほうがましだ。(p.370)

これは、どう考えても、泳ぎが得意じゃないのに、ボートで沖へ流されてレスキュー隊を待っていられないと思った人が、海に飛び込んじゃう前のせりふでしょうねぇ。誰か止めてあげないと!

might as wellas ...「...するのは~するようなものだ」

Tom will never pay the money back. You might as well throw it away (as lend it to him).

トムはその金を返しやしないよ。(それを彼に貸すのは)捨てるようなものだ。(p.370)

いわゆる「ドブに捨てるようなもんだ」という感じですね。でも、それでもお金を渡したくなるのが人情ってもんでしょう。

not so much ~ as ...「~よりはむしろ...」

He is not so much a scholar as a journalist.

彼は学者というよりはむしろジャーナリストだ。(p.370)

学者でありジャーナリストである人物のことですね。でも、最近はジャーナリストとして目立った仕事をしているってことでしょうか。批判めいたせりふに聞こえますね。

おまけの慣用句クイズ

クイズ

(  )に適切な名詞を入れて、「~のように…だ」から「とても…だ」という意味になった慣用句を作りましょう。

例題: [とても忙しい]  as busy as a  (bee)、または、as busy as a  (beaver)

    1. [極めて冷静な] as cool as a(  )ヒント:野菜
    2. [とてもずるい] as cunning as a(  )ヒント:動物
    3. [とても陽気な] as gay as a(  )ヒント:鳥
    4. [うり二つで] as like as two (  )ヒント:野菜
    5. [非常に自尊心の高い] as pride as a (  )ヒント:鳥
    6. [ひどくおく病な] as timid as a (  )ヒント:動物

(357ページの囲みより抜粋して作成)

 ※答えは記事の一番下です(^^♪

誰か、身近な人を想像して声に出して言ってみたら、覚えやすいですよね。

今回は原級比較を復習しましたが、いかがでしたか?

考えてみたら、よく目にするASAP(as soon as possible)も原級比較の表現ですね。こんなに身近にある表現ですから、しっかりと使えるようになりたいものです。次回は、比較級を使った表現に焦点を当てて復習しようと思っています。また、お付き合いくださいね。See you!

クイズの答え

  1. cucumber
  2. fox
  3. lark
  4. peas 
  5. peacock 
  6. hare

chipmunk

文:chipmunk
自宅の英語教室で25年ほど教えた経験を持ち、最近では出版翻訳の仕事として3冊訳すなど翻訳者としても活動中。最近はもっぱら翻訳の勉強をメインに精進中。洋書も和書も、ジャンルを問わず(面白ければ)なんでも読みます。英検1級、TOEIC915。

編集:増尾美恵子