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英語スピーキング力が付く学習法とは?高校3年間を追跡調査!

高校生の英語スピーキング力に関する調査

「アルクラボ」はキクタンとかヒアリングマラソンとかを作っている英語の会社「アルク」の事業について、いろいろ調べる研究所。調査員の「辛口ネコ」がサービスの特徴に鋭く迫ります。今回は「アルク教育総合研究所」の最新レポートを調査!

<登場人物>
karakutinekoアルクラボの調査員。外では辛口だが、家ではかなりの甘えん坊。

アルク教育総合研究所、3年間の調査結果が出た!

karakutinekoこんにちはー。ご無沙汰してます、辛口ネコでーす。アルク教育総合研究所が、調査と称して3年間も女子高生に密着してたって聞いたんだけど、ホント?

alc_sokenちょっと!人聞きの悪いこと言わないでくださいよ、辛口ネコさん。女子高生ではなくて高校生です。それに「調査と称して」とはなんですか。れっきとした調査ですよ。これからの英語教育に必要な、とても大切な調査です!

karakutinekoはいはい、悪かったね。そう力まないでよ。で、どんな調査だっけ?

alc_soken前にもお話ししたでしょう。高校生の英語スピーキング力と学習実態に関する、3年にわたる追跡調査です。大学入試の英語テストで、2020年度からスピーキングも含めた4技能試験が導入されようとしていますが、これは覚えてますよね?

karakutinekoあれ、2020年ってオリンピック以外にそんなこともやるんだっけ。大変だね。それで?

alc_sokenところが、そもそも「高校生がどれくらい英語を話せるのか」という客観的なデータがまだ非常に少ないんです。データがないから、どんな指導をどれくらいやれば効果が出るのか、高校の英語の先生たちにとっても未知の領域なんですよ。

そこで、私たちアルク教育総合研究所が、「高校3年間で、どんな学習をすると、どれだけスピーキング力が伸びるのか」を3年間にわたって調査したというわけです!

karakutinekoよっ!エライ!日本一!……でも、調査ってどうやるの?ひとりやふたりに話聞いてもしょうがないよね。

alc_sokenもちろんです。調査には3つの高校にご協力いただき、計275人の高校生に参加していただきました。

karakutineko1校あたり90人以上かー。結構な人数だね。でも、スピーキング力ってどうやって計るんですか?ペーパーテストじゃ意味ないでしょ?

alc_sokenスピーキング力の測定には、TSSTというテストを使いました。電話を使って受けられるテストで、約15分間で10問に答えるという構成です。電話があれば、いつでもどこからでも受験できるのが特徴です。

karakutineko_
hikkomu知ってる。「発音が悪い。明らかなカタカナ英語」っていう辛口レビューが返ってきて、ちょっと泣いた。

alc_sokenあら、辛口ネコさん、受験したことあるんですか。というか、意外と繊細なんですね。

karakutineko_
hikkomu「意外」は余計だよ。

alc_sokenともかく、そのTSSTに加え、日頃どんな学習をしているかというアンケート調査を行い、学習内容とスピーキング力の関係について分析したというわけなんです。

週7時間以上の英語学習が望ましい

karakutinekoで、結果はどうだったんですか?「通信講座は意味なし」とか、「大手英会話スクールに通え」みたいな結果だとアルクも立場ないよね。

alc_sokenいえいえ、そういうざっくりした話ではないんですよ。こちらを見てください。スピーキング力の伸びが一番大きかったB高校のグラフです。

B高校116人の高1から高3へのレベル推移

karakutineko_
hikkomu遠慮します。グラフって出てきた瞬間、読む気失くす。

alc_soken説明しますから、落ち着いて。黄色い枠で囲ったところを見てください。

青い線が2015年度、緑の線が2017年度です。で、青い線だと「レベル3」が多いけれど、緑の線だと「レベル4」が多いでしょう?

karakutineko_
hikkomu確かにそうだね。で?

alc_soken1年生のときには「レベル3」が多く、2年たって3年生になったら「レベル4」が多くなったということなんです。つまり、1年生から3年生までの間に、スピーキング力が伸びた生徒が多いということです。

f:id:alc_nakosan:20160721104803p:plainふむふむ。やっぱり勉強すれば伸びるんだね。でも、レベルが変わらない人もいるってことだよね。伸びた人と伸びない人とでは、何が違うんですか?やっぱり学習量?

alc_sokenさすが、辛口ネコさんは鋭いですね。確かに学習量が決め手なのですが、分水嶺となるのは、「1週間に7時間以上」です。まあ、気を落ち着けてこちらを見てください。

週あたりの英語学習時間平均

karakutineko_doyaおう、棒グラフは割と得意だよ。うーんと、これは、3つの高校ごとに、レベルアップした人と、しなかった人に分けてるんだね。

alc_sokenそうそう、青が変化なし、赤が変化あり、横軸が学習時間です。これを見るとどの高校でも「レベルアップした人」は、週に平均7時間以上勉強しているのが分かりますね。

karakutinekoホントだ。やっぱり効果を出したいなら、1日1時間は勉強が必要なんだね。

alc_sokenそうですね。この棒グラフでは分かりませんが、スピーキング力の伸びが一番大きかったのはB高校なんです。で、このB高校で「レベルアップした人」を見ると14時間近くも勉強していますよね。「1週間に14時間以上勉強すれば、スピーキング力向上の可能性がさらに高まる」と言えます。

授業中はどんな学習をするとよい?

karakutinekoでも、B高校の伸びがよかった要因は、「学習時間が長かったから」だけなの?学習内容は関係ないんですか?

alc_soken辛口ネコさん、さすが。いいところに目を付けましたね。こちらを見てください。

授業中、週に30分以上実施する学習

karakutinekoはいはい、もうどんなグラフが出てきても大丈夫だよ。これ何?

alc_soken分かってないじゃないですか。各校でどんな授業をしているかというグラフです。先ほど話題になったB高校は赤なので、赤に注目してください。

karakutinekoん?他校と比べると、生徒同士でディスカッションしたり、英作文などを書く授業が多いんだね。やっぱり、アウトプットの練習をするとスピーキング力アップに効果があるのかな。

alc_sokenまた、授業の違いに加えて、家庭学習では、B高校の生徒は「単語や文法を週30分以上学習した人の割合」が、他校より20ポイントも高かったのです。単語や文法の学習も、スピーキング力向上に寄与しているといえるでしょうね。その他のデータから、音読に効果がありそうだということも分かりました。

まとめ

karakutineko_doya結局、「いろいろなやり方で、たくさん勉強すればしゃべれるようになる」ってこと?なんか目新しさがないね。

alc_sokenこういう調査は、目新しければいというものではありません。「やっぱりそうなんだ」という結果が出ることも多いんです!今回の調査では、「会話」や「英文を話す・書く学習」、「文法」や「音読」など、従来からある学習法をどのように組み合わせると効果がありそうか、また、目指すべき学習時間が分かったのです。

karakutinekoそっか。スピーキング力を付ける良い方法が分かったんだから、むやみにあれこれ勉強しなくていいってことか。

alc_sokenそうそう。それに、「英語圏への滞在・留学経験」は、スピーキング力向上に対してよい影響があるかもしれないけれど、必須条件ではないということも、この調査から見えてきました。

karakutineko「僕、留学してないから」っていうのは言い訳にならないってことね。

alc_sokenそうです!一定の時間、バランスよく学習していれば、特別なことはしなくてもスピーキング力向上は可能なんです!

karakutineko_doyaなるほど!英語の先生たちにとっては、自信が持てる結果かもね。

alc_sokenさらに、これまでの授業や学習形態を生かしつつ、よりスピーキング力を上げるヒントを紹介しているので、このレポートは高校の英語教育に関わる方に、ぜひ読んでいただきたいのです!もちろん無料ですし、会員登録なども必要ないんですよ。

こちらのボタンから、ぜひダウンロードしてください!

karakutineko_
hikkomuえっ、3年もかけた調査の結果を無料で公開しちゃうの!? 今からでも有料にしない?僕のブログにアフィリエイト貼りたい。

alc_sokenダメです!この調査結果は、高校の英語の先生をはじめとする英語教育関係者や、同業他社にも広く活用してもらいたいんです。企業で人事や研修を担当している方にも読んでいただきたいですね。

karakutinekoブルー・オーシャンってやつ?とことん真面目だね。まあ、日本人全体の英語力がアップしたら嬉しいかもね。ありがとうございまーす!

 

 

アルク教育総合研究所

英語学習者に成果をもたらす有益な方法を日々調査している研究所。日本人の英語スピーキング力に関する調査などを行い、そのレポートを随時公表しています。

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  • 作者: 金谷憲,高山芳樹,臼倉美里,大田悦子,隅田朗彦、大田悦子、臼倉美里,上智大学CLTプロジェクト,アルク教育総合研究所,和泉伸一
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構成・文:川浦奈遠子
GOTCHA(ガチャ、gάtʃə)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。