英語でお天気お姉さん体験も可能!?東京都の「英語村」って何ができるの?

「TOKYO GLOBAL GATEWAY (TGG)」をご存じでしょうか?2018年9月に東京・青海にオープン予定の、東京都が開設した英語体験型施設です。今回は編集部が一般利用に先駆けて、施設を見学してきました!

TGGは2017年9月より2018年の学校利用の予約を受け付けており、現在、小学校、中学校、高校、特別支援学校などの児童生徒を対象に、授業や学校行事での利用が可能です。

一般向けにも9月からのプログラム予約を現在 受付 中です。

学校利用、一般利用合わせて、今までに1日平均200~300人ほど、多い日には800人の参加の申し込みが来ているとのこと。この施設を多くの人が利用することが見込まれるため、講師も最大100名が常駐するなど数が桁違いです。

講師は イングリッシュ・スピーカー と呼ばれ、さまざまな国の英語に触れられるように、約15カ国の講師を採用しています。講師は、各プログラムを担当する講師だけでなく、学校利用には 別途 「エージェント」という積極的に英語の発話を促す講師もいます。

この施設では何ができるの?

TGGは主に、小学生、中学生、高校生が「イングリッシュ・オンリー」の環境を体験できます。また、保護者は体験の様子を見学できます。児童以外も、大人や都外在住者も利用可能です。

施設は大きく、「アトラクション・エリア」と「アクティブイマージョン・エリア」に分けられます。

アトラクション・エリア では、海外旅行などで遭遇する場面を再現し、イングリッシュ・スピーカーを相手に英語でやり取りします。

アクティブイマージョン・エリア では「英語で学ぶ」をテーマに、ダンスやプログラミング、サイエンス、茶道、演劇、金融投資などが学べる空間が用意されています。またオーストラリア、クイーンズランド州と提携し、現地の学校の授業を現地の教員が行う、留学体験プログラムもあります。

それでは、施設内を見てみましょう!

海外にいるようなリアルな空間「アトラクション・エリア」

アトラクション・エリア では海外のさまざまな生活シーンをリアルに体験します。参加者たちは「初級」「中級」「上級」の英語レベルに応じた「ミッションカード」を与えられ、英語でミッションをクリアしていきます。

本当に外国に訪れたような気分になる空間がたくさん!どのゾーンを選んでも、プログラムには買い物と飲食の要素が含まれているそうです。

エアポートゾーン「レストラン」でオーダー体験

このエリアは「エアポートゾーン」「ホテルゾーン」「トラベルゾーン」「キャンパスゾーン」に分かれており、それぞれさらに、3つのエリアに分かれています。たとえば、 エアポートゾーン には「機内」「土産物ショップ」「空港レストラン」をイメージした部屋があります。

エアポートゾーン「レストラン」

「レストラン」では、初級者は“~, please.” や “I want ~.”を使って、 希望 の食べ物や飲み物を注文したり、上級者は、特定の食材を避けて注文したり、注文と違う料理が運ばれてきたときのトラブルに対処したりします。

ホテルゾーン「ホテル」

「ホテル」ではどのような部屋を 希望 するか、滞在中にどういった活動をしたいか、どんなレストランに行きたいかなどを決めるミッションが与えられます。

ホテルゾーン「クリニック」

「クリニック」では、実際に海外の病院に行くことを想定し、スポーツでけがをした設定で体調の悪さを伝えてみる、などのミッションが与えられます。

ラベルゾーン「トラベルエージェンシー」

「トラベルエージェンシー」でのミッションは、グループで観光したい場所や活動などを話し合って決めたり、 予算 を検討したりします。

トラベルゾーン「ファストフード

「ファストフード」では、 希望 のハンバーガーやドリンクのサイズなどを伝えたり、注文と違うものが出てきたという設定で、要望を伝えて 希望 通りの食べ物を注文したりするミッションなどが与えられます。

海外の学校生活体験ができる「キャンパスゾーン」

このゾーンは、小学生を除く 中学生、高校生が対象 となります。「スクールオフィス」「ブックストア」「カフェ」の部屋があり、海外での学生生活をイメージした場面を設定しています。

希望 するクラブへの入会方法や条件を尋ねたり、クラス指定の教科書を購入したりというやりとりを通して、海外の学校へ来たかのような体験ができます。

キャンパスゾーン「ブックストア」

「ブックストア」では、どの先生のどの科目の第何版の書籍など、細かく指定された、テキストを購入するミッションなどが与えられます。

興味のあるテーマで英語漬け体験!

「英語で学ぶ」がテーマの「アクティブイマージョン・エリア」では、参加者が興味、関心のあるテーマをイマージョン(英語漬け)で学ぶことができます。 各プログラムの講師は、英語だけでなく、プログラミング、ダンス、サイエンスといった専門知識も教えてくれます。

ここでの体験は、講義スタイルの受け身型の学習ではなく、参加することで英語漬けになってもらうようプログラムされています。

プログラムのベースに CLIL(クリル)= Content and Language Integrated Learning (内容言語統合型学習)という教授法を採用。これは、特にヨーロッパの多言語主義の文化の中で育ってきた考え方で、言語を、実際の体験と結び付けて、意味のある内容として身に付けていくアプローチ方法です。 

アクティブイマージョン・エリアでの注目プログラムは?

このエリアには17のプログラムがあります。その中でも注目のプログラム「ニュース番組を作ろう」と「企業を 分析 して投資先を考えよう」をご紹介します。

本格的な放送機器が完備!

ニュース番組を作ろう」では、スタジオに設置されたグリーンバックの前でニュースキャスターや気象予報士などに扮し、英語でテロップを読む体験ができます。パソコンの画面でリアルタイムでスタジオのセットとCG合成しながら、ニュース番組を作ります。

筆者もお天気お姉さん体験をしてきました!テレビで見る気象予報士になれる機会はなかなかないので、貴重です。

英語で天気の説明しながら、位置を指さす 作業 は、 同時に 読み上げる原稿と実際の合成モニターを見ながら立ち位置調整も行うので、簡単そうに見えて難しいのです!

お天気お姉さんを演じる筆者

英語で投資も学べる!

「企業を 分析 して投資先を考えよう」では、投資や多角的な企業評価のポイントを学びます。

オリジナルのアプリケーションを使って、「株価」「 売上 」「商品群」などのさまざまな視点で企業を比較・評価します。使う言葉はもちろん英語!グループごとにディスカッションをし、投資先を決め、プレゼンテーションをします。

このプログラムでは、実際にビジネスの現場で使用しているアプリケーションを、このレッスン用に再開発して使っているそうです(下写真)。

子どもに英語で投資?と聞くと、少し難易度が高そうに聞こえますが、このエリアには「スペシャリスト」と呼ばれる各プログラムの指導者の他、活動をスムーズに進める手助けをしてくれる「エージェント」が各グループをサポートしてくれるので、英語レベルが低くても参加可能だそうです。

TGGは海外体験したい人におすすめ!

国内で気軽に海外体験や留学体験ができる、東京都が開設した初めての大型施設とあって、 今後 、さらに人気は加速しそうです。今回はほんの一部のご紹介でしたが、英語でクッキングができるプログラムなど、さらにプログラムは増えていく予定だそう。

英語学習のアミューズメントパークのようなこの施設、料金は都内の一般利用(半日コース)で1人3500円(税別)から。ぜひ参加して海外体験をしてみませんか!?

詳細・申し込みはこちら

TOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)

協力 :TOKYO GLOBAL GATEWAY
編集:伊藤忍(GOTCHA!編集部)
撮影:山本高裕(GOTCHA!編集部)

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