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英語動画でクイズに挑戦!世界最速の手さばきを競うスポーツ・スタッキングをご存じですか?

英語動画でクイズに挑戦!世界最速の手さばきを競うスポーツ・スタッキングをご存じですか?

みなさん、スポーツ・スタッキング(sport stacking)という競技をご存じですか?どんなスポーツかというと、重ねてある空のカップをばらして山積みし、また重ねて元に戻すーーこれにかかる速さを競う競技です。

空のカップを使うスピード競技

カップを積んで山にして、また重ねて元に戻すだけ?スポーツ・スタッキングのやり方を聞いても、まったくスポーツっぽく聞こえません。でも、これがれっきとしたスポーツなんです。

この競技は1980年代初頭にアメリカ・カリフォルニアで考案されました。今では世界ワールド・スタッキング協会(WSSA)という団体による主催で、世界中で競技会が開かれています(日本にも支部があります)。協会に登録している選手の数は、なんと約62万人もいるそうです(Wikipediaより)。

少年の手さばきは稲妻のように速い

百聞は一見にしかずと言いますから、スポーツ・スタッキングに打ち込む少年とその両親を紹介する動画を見てみましょう。

その前に…

動画を見る方のために問題を用意しました。問題に目を通してから、動画を見て答えてみましょう。

1. Who is Trey Griffith?

(A) A father of a cup stacker
(B) An inventor of a sport
(C) An organizer of a competition
(D) An excellent player

では、Let’s watch the video!

動画は、子どもたちが友人を紹介する言葉から始まります。

We didn’t really have any fast actors from Texas until he came along.
彼が現れるまでテキサスにはスピードのある選手が一人もいなかったよ。

Like, I couldn’t really believe my eyes. I was in shock.
そう、自分の目が信じられなかったわ。ショックだった。

His hands, like, like they were always moving, and it was like there was no like thinking about where to put it. It was just like a non-stop, just like brrrrrr!
彼の手は、そうだね、常に動いているんだ。意識しないで動いているような感じだね。ノンストップで「ババババババ!」っていう感じさ。

He’s off the charts. He’s like as fast as a lightning bolt.
ぶっちぎりの速さだよ。稲妻のように速い。

称賛の嵐です。そしてその後、問題の答えの鍵となる箇所が出てきます。

My name is Trey Griffith, and I’m the fastest cup stacker in the state of Texas. My goal is to be the fastest cup stacker in the whole entire world.

僕の名前はトレイ・グリフィス。テキサス州で最速のカップ・スタッカーです。僕の目標は、全世界で最速のカップ・スタッカーになることです。

トレイ・グリフィスという名前が出てきました。彼は「テキサス州で最速のカップ・スタッカー」と自己紹介しています。つまり「優れた選手(An excellent player)」ということなので、(D)が正解。

問題の訳

1. トレイ・グリフィスは誰ですか。

(A)スポーツ・スタッキング選手の父親
(B)スポーツの発案者
(C)競技会の主催者
(D)優れた選手

少年を支える父と母の愛

少年を支える父と母の愛

この動画を初めて目にしたとき、筆者は一瞬、動画が早送りされていると勘違いしたほどでした。トレイ(Trey)少年の腕さばき(っていうんでしょうか)が速すぎて、何をしているのかまったく見えません。

トレイ少年のお母さんは、彼がスポーツ・スタッキングに打ち込む様子に心を打たれたそうです。

When I first saw Trey begin cup stacking, I was thrilled. Kids on the spectrum are always very passionate and very intense on what their fixation is. And he just shined. I mean you could see that he was in his element. He was comfortable. He was alive, and he was just doing his thing.

トレイがスタッキングするのを初めて見たとき、私は興奮しました。自閉症の子どもは概して、執着したことに熱中し情熱を傾けます。彼はそこで輝いていました。つまり、やりたいことをやっているのが見て取れたのです。とても気分が良さそうでした。生き生きと得意なことをやっていました。

彼が生まれたとき、トレイのお父さんは普通の父親と同じことを考えたそうです。

When I found out that I was having a boy, of course, I thought about, when I was a boy, and playing catch with my dad in the backyard, and you flash forward, you know, thinking about those types of things with your kid out.

男の子が生まれると分かって、もちろん私は自分が子どものころに父と庭でキャッチボールをしたことを思い出しました。そして未来を思い浮かべ、自分も息子と同じようなことをするんだろうと考えました。

ところがトレイ少年は、野球ではなくスポーツ・スタッキングに引かれていきます。

But when Trey found stacking, it’s like, okay, cool. Here is a sport that he’s into, and it’s got speed. I’ve always loved sports with speed, and it’s got rhythms which make him happy.

しかし、トレイはスタッキングに出合いました。へえ、いいね、かっこいい。そう思いました。彼が夢中になるスポーツがあって、そのスポーツにはスピード感もある。私はスピード感のあるスポーツが好きなんです。そしてスポーツ・スタッキングには、息子が幸せになれるリズムもある。

そしてお父さんは、息子への愛あふれる言葉を口にします。

And I realized what a better way to bond with my child than to learn how to stack myself. I get to stand next to my son, who’s one of the fastest in the world, and stack with him, and be a part of something special.
そして気が付いたんです。私自身がスタッキングにうまくなれば、息子と絆も深まるのではと。世界最速の一人でもある息子の隣に立ち、一緒にスタッキングをして、何か特別なものの一部になるんです。

そして、そんな二人を温かく見つめるお母さんの言葉もすてきです。

Watching the two of them stack together are probably some of the best moments I’ve ever had. Our motto has always been: the family that stacks together, stays together. We go to these tournaments together, we’ve traveled together, we’ve made friends all over the country, all over the world. I mean, it’s definitely enriched our lives.
二人が一緒にスタッキングをやっているのを見ているのが、たぶん、私にとって最良の時間の一つなんです。わが家のモットーはずっと、「共にスタッキングをする家族は離れない」です。トーナメントに一家で出向き、共に旅をし、国中、世界中で友人をつくる。人生が本当に豊かになります。

幸せな家族だと思いませんか。

スポーツ・スタッキングに挑戦してみます?

最後に簡単に、スポーツ・スタッキングのやり方を紹介しましょう。

カップの積み方として、規定の方法が何種類かあるようです。

最もシンプルなのは、カップを9個使う「3-3-3」。これは、3個ずつ重ねて横並びに置いてあるカップをそれぞれバラし、3つの山を作ってまた元に戻す競技です。

世界中で公式競技用グッズの販売などを手がける、Speed Stacks 社による動画でご覧ください。

次は、12個のカップを使う「3-6-3」です。こちらは中央に6個、両サイドに3個を重ねたカップを置き、それぞれを山にしてまた元に戻します。「3-3-3」と比較すると、中央の山が6個のカップとなるため、動きがかなり複雑になります。

そしてもう一つが「Cycle」で、使うカップの数は12個です。最初に「3-6-3」の状態から山を作り、次に「6-6」の山、続けて「1-10-1」の山、最後に「3-6-3」のスタート時の状態に戻す、という競技です。

そういえば先日、動く物体を目と手で追うスポーツが得意な子は、平均的に学校の成績が高いなんていう調査結果に関する記事を、イギリスの「The Telegraph」が紹介していました。

www.telegraph.co.uk

スポーツ・スタッキングの腕を磨けば、学校の成績がぐんと跳ね上がるかもしれません。

ぜひやってみたい!子どもにやらせてみたい!と思った方は、ぜひ!競技には、カップとタイマー、マットが必要です。 

Speed Stacks Competitor Sport Stacking Set, Red

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  • 出版社/メーカー: Speed Stacks
  • 発売日: 2013/05/30
  • メディア: スポーツ用品

Takahiro Yamamoto/山本高裕

文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)

高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。スポーツ・スタッキングは老化防止にも効くらしいと聞いて、わが家への導入を検討しています。